地震予知はデマ！惑わされないように注意！そのカラクリとは？

地震予知…
色々な地震予知が世の中には出回っています。

中には何月何日に地震が来る！だとか、
何月は〇〇地方で地震に注意するべき、だとか
そういう情報も世の中にはあります。

しかしながら、これらのほとんどは”デマ情報”もしくは
”憶測”に基づくものであり、基本的に信じない方が良いものです。
変に不安を溜めこんだりする必要もありません。

「地震予知が当たった！」って聞いたことがあるよ？
という人もいると思います。
そのからくりも含めて、地震予知について書いていきます。

地震予知はデマと気象庁に明記されている
まとめ

地震予知はデマと気象庁に明記されている

まず、地震予知はデマであるということは
気象庁によって断言されています。

気象庁の地震予知についてのページを見ると

「時と場所を特定した地震を予知する情報はデマと考えられます。
お聞きになった情報で心配される必要はありません」

と明記されています。
公式に、地震予知はデマ情報であると断言されているわけです。

現在の科学において、地震の正確な予知を行うことはできません。
当たった！という地震予知に関しても、からくりがあります。
からくりについては後述しますが、
現時点で人間にできることは「地震発生確率がこの地方で上がっている」だとか
「スロースリップ現象の観測」だとか、そういうレベルだけです。
これらに関しても、必ず地震が発生するとは限りませんし、
地震の発生時期や強さについても、特定することができません。

ですが、世の中には数多くの地震予知などが出回っているのが事実です。
地震を予知するのは自由ですし、それは別に悪い事ではありませんが、
それに惑わされないようにすることは、大切なことですし、
中には地震予知で不安を煽り、お金を取ろうとするようなものも
ごく一部ありますから、その点に関しても、注意する必要があります。

現時点で行うことのできる地震予知は？

現時点で行うことのできる地震予知は、ありません。
地震雲に関しても、動物の動きに関しても、
科学的な根拠が存在しておらず、
地震と耳鳴りなどに関しても、これまた医学的に実証されているわけではありません。
仮に関係があったとしても
現時点で何月何日何時頃にこの場所で、という特定はできず、
あくまでも「怪しいな」程度のことしか分からない、というのが現状です
そのため、地震予知のレベルに到達していませんし、
実際に科学的に解明されているものも存在しません。
このことは、覚えておきましょう。

予知とは少し違いますが、現時点で地震予知に近いものとしては
”緊急地震速報”や、
スロースリップなどのプレートの現象の確認、
南海トラフ地震に繋がる可能性の高いプレートの活動の探知などに
なるでしょうか。

しかしながらこれらも確実性のあるものではなく、
実際にそういった現象があっても１００パーセント地震に
繋がるかと言われればそうではありませんし、
地震の具体的な時期を特定することもできません。

緊急地震速報に関してはこれから起きる地震を予知
しているわけではなく、
発生した地震の揺れが到達する前に知らせるものですから、
これに関しては”予知”しているわけではありません。

地震予知は信じる必要はない？

地震予知は現時点において、信じる必要はありません。
的中しているものに関しても後述の”からくり”があって
当たっているように見えるだけです。
地震予知のサイトを見て、変に不安を感じたりしてしまうようであれば
地震予知の類は、見ない方が良いでしょう。
逆に日々の生活が不安に満ちたモノになってしまいます。
気象庁のサイトでも”地震予知に関しては心配する必要はありません”と
はっきりと断言されています。

信じるのは気象庁から発表される情報だけで十分です。
気象庁がプレートなどの現象を探知して、警戒を呼び掛けた場合などは
警戒するのは良いと思います。
それ以外の予知だとか、そういうものは、本当の意味では
信じない方が良いです。

地震予知のカラクリとは？

地震予知が当たった！
そういう話も聞いたことがあるかと思います。
ですが、それらはたいてい、下記のいずれかです。

まず、地震は日本全国で１日に数件は発生しています。
地震情報のページを見て貰えれば分かると思いますが、
本当に、毎日何件も発生しているのです。
地震が０の日なんて数えるぐらいしかありません。
また、海を震源とする地震を含めるとマグニチュード４程度の
地震も結構多く存在します。

これが何を意味するか。
例えば「〇〇地方で、今後半月は、震度５程度の地震に注意」
みたいなことを言ったとしましょう。
そして、その２週間後に、マグニチュード４程度の地震が、
海で起きて震度２、３程度の地震が来たとします。
すると、この地震予知をした人はこう言います
「今回、震源地が陸ではなく海だったため、震度２、３で済んだが
　地震は予測通り実際に起きた」と。

ここまで言えば分かると思いますが、
このように”期間を少し長めにとり”
”地方を曖昧（〇〇地方）にしたり”
”強さを曖昧にしたり”すれば、地震予知的中！みたいな
既成事実はいくらでも作れるのです。

震度７だとか、６だとかそういう予知をしていた人も、
震度４だとかそういうものが起きたり、
遠い海でＭ７だとか、Ｍ６の地震が起きると
「規模は少し小さかったが～」みたいなことを言う人が多いです。

つまり、何とでも言えてしまうのです。

実際に見てみれば分かります
”時期が曖昧か”
”場所が曖昧か”
”期間が長すぎるか”
”過去の地震予知的中で、なんだかんだ言い訳をしているか”
何らかの特徴があるはずです。

もちろん、そういう地震の特性を利用した上での
予知なのかもしれませんし、予知されている方を否定
することはしませんが、
地震予知がアテになるか？と言われれば
鵜呑みにして不安に思う必要はありません、ということです。

また、上記とは別に「後からなら何とでも言える」という予知も
ありますね。
”そういえば地震の前に”みたいなことを言いだす人です。
後付で言うだけなら誰でもできますし、
こういった余地も、信用性のないものですし、
後から言われても、何の役にも立ちません

備えは常に必要

地震予知に関しては、このように心配する必要はありませんし、
信じて鵜呑みにする必要もありません。
これは気象庁のサイトでも断言されていることですから
私が勝手に言っているわけでもありません。

が、上でも書いた通り、日本全国で地震は１日に数件は
発生していますし、いつ地震がやってくるかは分かりません
”地震予知”は信じなくて問題ありませんが、偶然
地震予知どおりに地震が来る可能性だってあるのです。
ですので、備えは常に必要ですし、
いざと言うときのための防犯グッズを用意しておいたり、
日頃から避難経路などについて確認しておく、ということは
非常に大切なことになります。

また、地震に対する知識を深めておき、
いざと言う時のための安全性を少しでも上げることができるように
心構えや、備えをしておくことも大切になるのではないかと思います