緊急地震速報(きんきゅうじしんそくほう)。
地震の発生をいち早く探知して、
揺れが到達する前に、該当する地域に
速報として知らせる、というものです。
早ければ大きな揺れがその地域に到達する
数十秒前に地震の発生を知ることができ、
その間に、安全な経路を確保するなどの
対策を取ることができます。
もちろん、誤報だったり
間に合わなかったと、まだまだ改善点もある
緊急地震速報ではありますが、
そもそも「知る」ことができなければ
全く意味がありません。
地震そのものを回避できるわけではありませんが
有効活用することで、少しでも危険を減らすことができますから
上手く利用していくようにしましょう。
では、速報が出ていることを「どうやって知れば良いのか」
という点をご案内していきたいと思います。
速報を知る方法!
緊急地震速報が流れるのはどこか。
皆様は何をイメージしますか?
テレビを見ていたら突然
緊急地震速報が表示された!という経験は
あるかもしれませんし、
スマートフォンなどに地震を知らせる
エリアメールなどが流れることもあります。
これらのイメージはわく人も多いかと思いますし、
実際に経験したことのある人も多いのではないかと思います。
速報は、数十秒前、遅いと数秒、あるいは既に
揺れが始まっている時に届くこともありますが
そもそも、速報を知ることができなければ
何の役にも立たないのも事実です。
どのような方法で緊急地震速報を
見ることができるのか。
定番の方法も含めてまとめていきたいと思います。
そもそもの条件は…
そもそも、緊急地震速報が鳴る条件は何なのでしょうか。
例えば、小さな地震を含めたすべての地震で緊急地震速報が
鳴っていたら大変なことになってしまいます。
何故なら、1日に小さな地震も含めれば、ほぼ必ず
地震は発生しています。
なので、全ての地震で、緊急地震速報が流れるわけではありません。
基本的な条件としては
最大震度が5弱以上と予想される際に、
震度4以上が予想される地域に
緊急地震速報が流れます。
ただ、利用しているアプリや放送局によっては
異なる場合もあるので注意です。
基本、震度5弱以上の強い地震に用いられるもの、
と覚えておけば良いかと思います。
テレビ
緊急地震速報を知るための一番の方法は
テレビになりますね。
テレビを見ていて突然あの不気味な音
(動画サイトなどで聞けますので、聞いたことのない人は
一度聞いてみても良いかもしれません)が
流れたのを聞いたことがある人はいるかと思います
ただ、ケーブルテレビなどの、
一部チャンネルでは流れ方が少し違ったりするので
その点も覚えておきましょう。
文字と音声で、地震の発生が伝えられます。
伝え方によっては若干の差異がありますが
テレビをつけていて、その部屋にいるのであれば
テレビを見つめていなくても
ほぼ確実に緊急地震速報には気づくことになりますから
その点に関しては、あまり心配しなくても大丈夫で
あるかと思います。
なお、テレビの場合、
テレビの電源を切ってあると、緊急地震速報を
受診することはできません。
消えているテレビが勝手に電源オンになって
速報を伝えたりだとか、そういうことはありません。
ラジオ
ラジオに関しても、おなじみの不気味な音声と共に
地震の発生が告げられます
(一部放送局では異なります)
テレビとおなじように、ラジオを視聴している最中に
いきなり緊急地震速報が、なんてことも
充分に考えられるわけです。
ちなみに、ラジオの場合もテレビと同じで
電源スイッチが切断されてしまっている場合に
関しては自動的にラジオの電源がオンになって
緊急地震速報が流れることはありません。
あくまでも、電源がついている時限定のお話になります。
スマートフォン・携帯電話
スマートフォンや携帯電話などにも
緊急地震速報が届きます。
エリアメールというカタチで届いたり、
機種によって様々ですが、
基本的には自分でオフにしていない限りは、
大きな音で地震の発生を伝えます。
かなり不気味な感じの音で、
人ごみの中などでは、自分がオフにしていたとしても
周囲で一斉にスマートフォンが不気味な音を
立てるのですぐに分かるかと思います。
どこで地震に注意すれば良いのかなど
大体の情報も表示されるので、例え数秒、
数十秒しかなかったとしても
事前に分からないよりかは全然良いかと思います。
防災無線など
各自治体にもよりますが、
防災無線などで緊急地震速報が知らされるケースもあります。
これは、自分でどうこうできるものではなく、
自治体ごとに色々な方針や方法がありますから
自分の住んでいる地域ではどのようになっているのかを
しっかりと確認しておけると一番良いのではないかと思います。
同時に、避難経路などについても
確認しておけると、いざという時により安心です。
館内放送など
大型施設などの場合、館内放送で地震の発生が
告げられるようなケースもあります。
この場合も、地震の揺れが届くまでには
わずかな時間、あるいは既に揺れ始めているような
状態だと思いますから、
余裕があっても数秒・数十秒しかありません。
短い時間ではありますが、そのわずかな時間を
しっかりと有効活用できるように、
対応していくようにしましょう。
また、地震災害発生後に関しては、
大型施設などの場合、避難誘導などの対応が
行われます。
パニックになってむやみに行動すれば
逆に危険を生じる可能性もありますので、
そういったことになってしまわないように、
しっかりと対応をしていきましょう。
緊急地震速報のポイント
最低限覚えておきたい大事なことを
簡単にまとめておきます。
・身を守る行動を
緊急地震速報には誤報も含まれます。
実際に過去に何度も誤報が起きていますし、
地震は発生したものの、緊急地震速報が告げた揺れよりも
遥かに弱い揺れで済むこともあります。
一方で、本当に速報通りに揺れることもありますから
例え誤報が続いたような場合であっても
”地震が来るかもしれない”ということは
頭に入れて行動するようにしましょう。
もしもそれが誤報なら誤報で「誤報でよかった」と
思えるぐらいの気持ちが大切です
・速報ない=大きな地震ではないというわけではない
緊急地震速報が鳴っていない場合、
「この地震が速報がなかったから弱い地震だ」
などと勘違いをしないようにして下さい。
緊急地震速報が間に合っていない可能性もありますし、
緊急地震速報が鳴らない可能性もあります。
そのため、速報が鳴ってなかったとしても、大きな地震である
可能性は捨てきれませんから、そのあたりは勘違いを
しないようにすることが大切になります。
・なるべく慌てないようにする
緊急地震速報が鳴ると、少なから慌てるかと思います。
速報を聞いても何の動揺もなしに、そのまま堂々と
行動できる!などという人はなかなかいないのではないかと思います。
なので、多少慌ててしまうことは仕方がありません。
ですが、パニックだけは起こさないように注意しましょう。
人間、パニックを起こしてしまうと正常な判断力を
奪われてしまうものですし、
かえって自分や周囲の身を危険に晒すことになってしまいますから
この点に関しては、注意をした方が良いかと思います。
まとめ
緊急地震速報を知る手段についてまとめました。
色々な方法がありますので、
自分の生活に応じた方法で
入手していくのが良いかと思います。
ただ、基本的には自分でどうこう、という感じではなく
テレビやスマートフォンなどから、自然とその音が
流れるようなかたちになっているので、
特に意識しなくても、大丈夫であるかとは思います。