南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」とは?どうすればいいの?

「南海トラフ地震臨時情報」は、
南海トラフ地震が将来的に発生する可能性のある区域内で
異常な現象が発生したと確認された場合や、
その区域内で一定の規模以上の地震が発生した際に
発出される情報です。

この南海トラフ地震臨時情報は、
「警戒」「注意」「調査終了」の3段階に分かれていますが
今回はそのうちの”注意”について解説していきます。

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南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」とは?

これは、南海トラフ地震臨時情報の3段階あるうちの段階の
2段階目…要するに中間に位置するものになります。

極端に南海トラフ地震の発生可能性が高まっているということではなく、
下記の条件をベースに情報が出されることになります。

・南海トラフ地震の想定震源域内のプレート境界において
 M7.0以上、M8.0未満の地震が発生した場合

・南海トラフ地震の想定震源域内のプレート境界以外の地点及び、
 海溝軸外側50km程度の範囲内でM7.0以上の地震が発生した場合

・通常とは異なる状態のゆっくりすべり現象が確認された場合

これらの条件をベースに、当てはまる場合は”注意”の情報が出ます。

なお、南海トラフ地震臨時情報が歴史上、
初めて発出された2024年には、この「注意」の段階が適応されていました。
(結局この際には何も起こることはありませんでした)

必ずしも南海トラフ地震が発生するわけではない

南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」は、
あくまでも、イメージとしては
普段は0.1%のものが0.5パーセントぐらいに上がる…
みたいなイメージで、
0.1パーセント⇒50パーセント、みたいに
極端に発生確率が高まっている、ということではありません。

”平常時よりも可能性が高まっているものの
 極端に危険な状況ということでもない”と、
そういったイメージですので、
過剰にパニックを起こしたりする必要はなく、
実際に巨大地震注意の段階は、避難したり
日常生活における普段の行動を大幅に変えたりする必要はなく、
備えの見直しや警戒できる範囲内での警戒を行いつつ、
普段通り日常生活を送る、という段階になっていますので、
注意は必要ですが、過剰にパニックを起こすべきものではありません。

南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」などと言われると
響き的に相当深刻な響きに感じるかもしれませんが、
もう少し、柔軟に受け止めて
備えの見直しや警戒をしつつ、普段通りの生活を送る、
ということが大切になります。

なお、当然のことではありますが”絶対に起きない”ということでも
ありませんので、その点は理解しておく必要があります。
ただ、絶対に起きるということではないこと、
そして、確率50パーセントとかそういう極度な危険ではないことも
併せて理解をしておき、
”冷静に警戒する”ということが大事になります。

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過去に発出されたことはあるの?

南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」が
過去に出たことはあるのかどうか。

こちらは現時点では「1回」出たことがあり、
2024年8月に、日向灘を震源としたM7超えの地震が
発生したことにより(これ自体は大きな地震ではありましたが
南海トラフ地震そのものではありません)、
基準に沿って、南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」が
初めて発出されました。

ただ、この際には実際に南海トラフ地震が発生することはなく、
終わっており結果的には南海トラフに関しては
”何事もなかった”まま終わっています。

このように、必ずしも”注意”が発出されても、
南海トラフ地震が発生する、ということではありません。

なお、南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震警戒」(一番上の段階)に
ついては2024年9月時点ではまだ一度も発出されたことはありません。

これが出てなければ「絶対安全」ということではない

南海トラフ地震は
”南海トラフ地震臨時情報”が出ていなければ
絶対に起こらない…!と、いうことではありません。

この点にも注意が必要で、
情報が発出されたからと言って絶対に来るわけではありませんし、
情報が出てないからと言って、絶対に来ないわけではない、
ということは頭の中に入れておきましょう。

平常時から過剰に警戒したり怖がり続けたりする必要は
ありませんが、日頃から必要な備えはしっかりとしておき、
いざという時の避難場所などを確認しておくと安心です。

南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震警戒」が解除されたあとでも
”絶対に起きないということではない”ということは、
怖がり過ぎずに、冷静に頭の中に入れておくと良いと思います。

どう過ごせばいいの?

南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震警戒」については
”平常通りに過ごしつつ、念のため備えを再確認などしておく”
ぐらいの対応で問題ありません。

仕事が休みになったりだとか、避難所に移動したりだとか
そう言うレベルの話ではなく、
”備えの再確認”を行い、念のため注意しつつ
平常通りの生活を送る、ということになります。

過剰に反応しすぎないように、と言う点には注意ですね。

ただ、万が一の際に動けない家族がいる(病気など)場合は
事前に対応策を練っておくなどしておくと
より安心です。

”注意”に関しては日常生活を停止させるような
段階ではありませんので、
今後の情報に注意しつつ、備えの再確認を行い、
あとは平常通りに生活を続ける…ということになります。

仕事や学校が休みになったりすることは
原則としてありませんので、
この点は勘違いしないようにしてください。

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