地震のマグニチュードの最大値は?今までの最大値はどのぐらい?

地震の規模を示す「マグニチュード」という
数字を聞いたことがある人は多いと思います。

これは、「震度」とは違い、
地震自体のエネルギーの強さを示す数字です。

震度は「揺れの強さ」を
マグニチュードは「地震そのもののエネルギー」を
示す数字なので、両者は全く別のことを示している数字です。

そのため、マグニチュードが5の地震でも
発生した場所が海であれば、
最大震度は2だとか、そのぐらいで済むようなことも
よくあることです。

そんなマグニチュードの「最大値」はいくつなのか。

震度の場合は0~7まで、
最小値と最大値がはっきりとしていますが、
マグニチュードに関してはどうなのでしょうか。

この点について、見ていきたいと思います。

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マグニチュードの一番大きな数字は?

上限値については、明確にはなっていませんが、
現時点ではM9クラスが最大の地震になっています。

そのため、マグニチュードの一番大きな数字は
「9」クラスだと思っておいて、間違いないでしょう。

ただし、絶対に「10」を超えることはないのか、と
言われると、決してそうとは断言できず、
「マグニチュード10」などというとんでもない地震が
発生する可能性も、決して「100%ない」とは
断言できないというのも現実です。

統計開始以来、M9を通り越したことはありませんが、
決して「絶対にありえない話ではない」ということですね。

今までで一番マグニチュードが大きかったのは?

過去の統計で一番マグニチュードの数字が大きかった地震は
どの地震なのか。

統計が始まる以前の地震などの記録は曖昧な部分があったり、
はっきりとした記録が残っていないものもありますが
現在のような統計が始まって以降で、
観測史上最大の地震となっているのが、
1960年に発生した「チリ地震」と呼ばれる地震で
この地震でマグニチュード9.5を記録しています。

現時点で、最も高いマグニチュードが記録されたのが
この地震になっており、
少し前には規模の大きな前震が発生していた記録も
残されています。

これを超える規模の地震は現在では発生していませんが
決して「9.5」という数字が最大というわけではなく、
「M10クラスが起きる」という可能性などについても
指摘はされています。

マグニチュード9を超えるような地震自体が
歴史上でもほとんど見られませんが、
その中でも最大級の地震が、このチリ地震と
呼ばれる地震でした。

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日本国内での最大の地震は?

日本国内でもマグニチュード9の地震が
ハッキリと記録が残っているもので言うと
一度だけ発生しています。

それが2011年に発生した東日本大震災の本震となった
三陸沖を震源とする地震(マグニチュード9.0)です。

現時点では、これを超える地震は国内では発生しておらず、
世界的に見ても、この地震は、チリ地震ほどの規模では
ないとは言え、かなりの規模の地震となっています。

この地震は震源地が陸地からかなり離れた位置でしたが
それでも最大震度7を記録しているほか、
震源地が海だったため、津波などが発生する原因にもなりました。

M9を超えること自体が非常に珍しい

これまでの統計上を見ても、
マグニチュード9を超えるような地震は
数えるほどしか発生しておらず、
マグニチュード9を超えること自体が珍しいのも事実です。

日本において、歴史に残っている国内の地震でも
マグニチュード6や7レベルのものが多いのが現実です。

先ほど挙げた「チリ地震」や「東日本大震災」の他には
1964年に発生しているアラスカ湾の地震がM9.2を
記録しているほか、
比較的近年の地震では2004年のスマトラ沖の地震で、
M9.1を記録しています。

しかしながら、具体的に記録が残っている巨大な地震は
このように、非常に少ないのが現実なのです。

発生する場所は限られている

マグニチュード9クラスが発生するためには
莫大なエネルギーが必要になります。
そのため、発生する可能性のある場所は
限られており、基本的には海を震源とした場所で
発生することが多い地震になっています。

日本においても、2011年の東日本大震災の
引き金となった三陸沖のM9.0の地震は、
陸地から離れた場所で発生した地震です。

そのため、発生する場所も回数も限られてはいるのですが
どこで発生したとしてもM9クラスになると
非常に広い範囲に、影響が出るほか、
津波などの影響も考えられます。

いずれにせよ、注意が必要であることには
変わりはない、ということですね。

また、マグニチュードが9に到達しなくても、
甚大な被害を引き起こしている地震は
数多く存在しています。

マグニチュード5であっても、被害が出ることは
実際にありますので、
決して油断はせずに、日々、しっかりと
地震に対する備えだけでもしておく、
ということはとても大事なことになってくるのです。

まとめ

マグニチュード10の地震は
記録に残っている地震では
発生したことは一度もありません。
現時点での最大のマグニチュードは
9.5のチリ地震、ということになります。

どのような規模の地震でも、
地震から身を守るための方法や
備えておきたいものの「基本」は変わりません。

基本の部分をしっかりと理解し、対策しておくことが
もしもの時に、自分の命を守ることにもつながってきますから
しっかりと準備・対策をしておきましょう。

過剰に気にすることはないですが
(事前にできる備えは限られているため)、
最低限の防災グッズの準備や、知識を深めておくこと、
いざというときの避難経路の確認などは
しておくことを、おすすめします。

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