静岡県東部地震とは?地震の規模や東日本大震災との関係を解説!

静岡県東部地震(しずおかけんとうぶじしん)は、
2011年の3月15日に発生した地震災害です。

静岡東部地震や静岡地震と呼ばれることもあります。
マグニチュード6.4を記録した地震で、
最大震度は6強というとても規模の大きな地震でした。

日付を見れば分かるかもしれませんが、
2011年3月11日に発生した
東日本大震災の直後に発生している”別の大きな地震”になります。

この地震について、解説を行っていきたいと思います。

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どのような地震だったのか?

2011年3月15日に発生した地震で、
震源地は静岡県東部。
地震の強さを示すマグニチュードは6.4で、
最大震度が6強、という大きな地震災害になりました。
発生時刻は22時31分。
寝ている人は寝ているような時間帯であり、
混乱を招きました。

内陸部を震源とした直下型地震であったために、
揺れは強かったですが、
津波などの被害に関しては、この地震では
発生することはありませんでした。
が、建造物や人的被害などを引き起こしてしまった
大きな地震の一つになります。

東日本大震災との関係は?

この地震の4か前、2011年3月11日には
三陸沖を震源とした、非常に大きな地震が発生しました。
マグニチュードは9.0で、東日本大震災と呼ばれることになる
一連の大震災の引き金になったものです。

この地震は、その四日後に発生した地震ですね。

しかしながら、東日本大震災の余震ではないとされています。
発生のメカニズムなどが異なっているため
”余震ではないと思われる”という状態ですね。
ただし、東日本大震災と全く無関係というわけではなく、
マグニチュード9.0という巨大地震の影響によって、
別の地震が誘発された、という可能性が高いようです。
東日本大震災の誘発地震の一つ、ということになりますね。

なお、同じく3月12日に長野県北部地震というものも
発生しており、こちらも、
この静岡県東部地震と同じく、
東日本大震災によって、誘発された地震災害であると
されています。
大きな地震が他の地域にも影響を与える、
というのは恐ろしいところですね。

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東海地震や南海トラフ地震との関連

こういった場所で地震が発生すると、必ずと言って
いいほどに懸念れされるのが「南海トラフ地震・東海地震」との
関連性ですね。

しかしながら、この地震については
発生のメカニズムが異なっており、
南海トラフや東海地震とは全く無関係の地震であるという
見解が当時、示されていました。

実際に2011年の発生から、この記事執筆時点で
既に8年近くが経過していますから、
実際にこの静岡県東部地震が東海地震などに結びつくものでは
なかった、ということの表れでしょう。

富士山の噴火との関係は?

富士山噴火との関係については不明です。
噴火してもおかしくない状況だった、とまで
言われているみたいですね。
しかしながら、実際のところは、富士山の噴火は発生せず、
あれから8年近くが経過してますので、
静岡県東部地震が富士山の噴火と関連のある地震では
なかった、ということの証明になるかと思います

ただし、富士山はいつ噴火してもおかしくない火山であることは
忘れてはならないことであると思います。
日頃から防災グッズぐらいは準備しておくと良いかもしれませんね。

前触れはあったの?

静岡県東部地震では、前触れとなる”前震”は
確認されませんでした。
ただし、同年3月11日、四日前に東日本大震災の地震が
発生しており、その後はあちらこちらで余震が
発生している状況でした。
この地震も、その誘発地震の一つとして考えられており、
当時、3月15日を迎える前にこの地震を予測する、
ということは非常に困難なことだったとは思いますが、
東日本大震災そのものが、前触れであったと言えます。

なお、緊急地震速報も発令されました。
直下型の地震だったため、震源地に近い場所では
間に合わなかったようですが、
震源地から離れた場所に関しては、
先に緊急地震速報が到達しているようです。

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余震活動は

大きな地震だったため、当然、余震活動も発生しましたが、
静岡県東部地震自体の余震は、それほどの回数では
なかった模様です。
余震は、50回以上にも及びましたが、
数百回、何千回と余震が来る大きな地震もあるため、
それに比べれば、そこまで活発な地震活動は
ありませんでした。

余震の最大震度としては、本震発生後すぐに
発生した余震の一つで、震度4を記録しています。
しかし、それ以上の規模の地震は起きることはなく、
無事に沈静化していきました。
全体的な余震の規模・回数としては
本震と思われる地震が非常に大きい規模だったにも
関わらず、少ない部類に入る地震であるかとは思います。

被害状況は?

静岡県東部地震は大きな地震であったにも関わらず、
犠牲になられた方はおらず、
そういった意味では、日頃の防災意識なども
生かされたのではないかと思います。

さすがに負傷者0とはいかず、およそ50名程度の
負傷者が出ていますが、いずれも、命には
別状はなかったとのことです。

建築物への被害も、比較的少なく済んでおり、
全壊した建物はないとされています。
しかしながら、数百の建物に被害は出ており、
半壊などの被害に見舞われることになりました。

ほか、避難を余技なくされた地域なども
ありましたが、大規模な被害が出ることはなく、
小規模の被害で抑えることが
できていたようです。

ライフラインや交通

大きな地震だったため、当然のことながら
ライフラインや交通には影響が出ていました。
計画停電なども行われていた最中でしたが、
この地震自体による停電が発生してしまったほか、
水道の断水や、ガス漏れなどの報告が発生していました。
これらの復旧には地域によりますが
多少の時間を要していました。

交通などに関しても、大規模な影響は
出なかったもの、電車の一部停止などが起きたため、
遅れが出たり、運休が出たり、ということは
起きていたようです。
その他、道路などにも影響を与えました。

東日本大震災による影響

当時はちょうど、この地震の4か前に
”東日本大震災”が発生しました。
そのため、それによる混乱の最中、
別の大きな地震が発生してしまった、ということになります。

が、普段であれば震度6強の地震が発生した場合、
大々的に報道されるものですが、
当時、東日本大震災の報道などでニュースが
埋め尽くされていたため、通常の地震災害と比べると
情報が取り上げられることが少なかった地震災害であると
言えるかと思います。

また、流通などに関しては、
静岡県東部地震自体による混乱はほとんど起きていないと
思われますが、そもそも東日本大震災によって、
直接の被災地から離れた場所でも食料品がコンビニから
消えたり、トイレットペーパーが品切れになったりなどの
状態に陥っており、
東日本大震災による影響は計り知れないものに
なっていました。

加えて、12日には長野県北部地震も発生しており、
まさに東日本全体が大混乱に陥っている、
という状況でした。
当時の異様な状況は、印象に残っている方も多いと思います。

まとめ

この静岡県東部地震自体は、
大規模な被害を起こすことはありませんでした。
不幸中の幸いと言えると思います。

東海地震だとか、富士山の噴火への関連も
当時は心配されていましたが、
こうして(記事執筆2019年時点)8年近くが経過しているわけですから、
それらと直接関係のあるような地震ではなかった、ということなのでしょう。

ただ、東海地震も富士山の噴火もいつ起きるか分からないものですから
注意することが必要になります

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