地震の縦揺れと横揺れの違いとは?縦揺れで気を付けるべき点は?

地震には、横揺れと呼ばれるものと
縦揺れと呼ばれるものがあります。

呼び名の通り、
横揺れは、横方向に揺れる地震、
縦揺れは、縦方向に揺れる地震です。

感じ方にも個人差がありますから、横揺れ縦揺れが
上手く判断できない!という人もいるかと思いますが、
この”縦揺れ”は横揺れと何が違うのでしょうか?

実際の地震の際にそんなことを考えている余裕は
あまりないとは思いますが、
予備知識として、身に着けておくことは
悪い事ではないと思います。

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縦揺れとは?

縦方向に揺れを感じる地震のことです。
地震には「P波」「S波」と呼ばれる2つが存在し、
基本的に、はじめに「P波」がやってきて、そのあとに「S波」が
やってくる、というかたちになります。

このうちのP波が縦揺れを引き起こしやすいもので、
そのために直下型の地震などだと、
突き上げるような縦揺れを感じたりする人が多い、
というかたちになります。

一方のS波に関しては主に横揺れで、
震源地が遠い場合は、最初に小さな揺れ(P波)を感じて、
そのあとゆらゆらと強い揺れになって行く(S波が到達した)
という感じになります。

では、縦揺れは横揺れと何が違うのでしょうか。

感じ方の違い

当然ではありますが、縦揺れはその名の通り「縦方向」に
揺れますので、横揺れとは異なる感覚、恐怖感を
感じる人も居ますし
逆に、縦揺れと横揺れの区別なんてつかない!という人がいるのもまた事実です。
感じ方としては、個人差がありますので何とも言えません。

「縦揺れの方が怖い」という人も居ますし、
「特にわからない」という人も居ます。
このあたりは、人それぞれ、ということでしょう。

ただ、縦揺れの方が怖い、と感じる人も多いようで
そういうお話はそこそこ耳にします。

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直下型に多い

地震の縦揺れは直下型と呼ばれる地震に多いものになります。
海などを震源とする地震では基本的には縦揺れではなく
横揺れを中心に体感することになります。

直下型地震では震源地が文字通り直下のため、
最初にP波による縦揺れを強く感じやすいものに
なっています。
その後、縦揺れと横揺れが入り乱れるかのように
揺れて…という感じになっていくことが多いようですね。

縦揺れの地震をいきなり、下から突き上げるように
ドーン、と感じた場合は
震源地が陸地内で、近い場所である可能性が高いです。

逆に、だんだんとゆらゆらしていくようなタイプの
地震では、震源地が遠いか、深い場所か、
である場合が多いように、個人的な経験からは思います。

縦揺れの危険性とは?

地震が危険な自然災害であることは、たとえそれが
縦揺れだろうと、横揺れだろうと同じことです。
どっちにせよ、危険なものであることには変わりありません。

しかしながら、縦揺れには縦揺れの危険性があります。
それが「建物の倒壊」になりますね。

建築物の耐震基準は基本的には”横揺れ”を
念頭においた基準になっています。

そのため、縦揺れの方が建築物に
ダメージを与えやすい揺れ方となっており、
場合によっては建物の倒壊を招いてしまう
結果になってしまうこともあるようです。

”建築物へのダメージ”が懸念されるわけですね。
住宅の倒壊などの危険性も高まります。

また、家具などの揺れ方も横揺れの際とは
異なる揺れ方をするので、注意が必要です。

なお、横揺れに関しては家具が激しく移動し、
それが原因による怪我なども多発します。
横揺れはモノの移動によるトラブルなどが懸念されますので、
そちらに関しては注意が必要です。

縦揺れは”建築物への被害”
横揺れは”人的被害”
が心配ということになりますね。

判別不能な場合も…

大きな地震の場合は、もはや縦揺れだとか横揺れだとか
そういうことを言っている場合でもなくなってしまいます。
パニックになっていると、
もはや縦揺れだか、横揺れだかなんて分からなくなってしまうものです。

そして、それらを考えたところで、
実際の地震の際には何のメリットにもならないでしょう。

まずは、自分の身を守ることを考えなくてはいけません。

強い地震の際には、本当に横揺れ・縦揺れ考えている余裕も
無くなると思います。
が、それで特に何か問題があるか?と言われればありません。
実際の地震の際にはまずは、身を守ることを優先しましょう。

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身を守るために…

縦揺れだったとしても、横揺れだったとしても
強い地震の際には注意が必要です。
”注意”と言っても、どのような部分に注意すれば良いのでしょうか。
それを見ていきたいと思います。

・パニックにならない
地震に関しても、他の自然災害に関しても、
なるべくパニックにならないように心がけることが大切になります。
パニックは人間から正常な思考を奪ってしまうので
注意するようにしましょう。

・出口を確保する
地震の際には、縦揺れでも横揺れでも出口を確保する、ということが
1つの大切なキーポイントになります。
特に縦揺れの場合は建物に大きく影響を与えやすいですから
扉が開かなくなる可能性もあります。
もちろん、横揺れでもそうですから、可能であれば
出口を確保するようにしましょう。
ただし、無理に出口を確保しようとして怪我をしないようには
注意してください。

・急に飛び出さない
出入り口を確保することは重要ですが、突然外に
飛び出さないように注意して下さい。
突然飛び出すと、予期せぬ事故を起こす可能性があります。
ただし、建物が崩れそうな場合など例外もありますので
臨機応変に対応するようにしてください。

・安全な場所に避難する
自宅内、外、どちらに居た場合でも
横揺れ、縦揺れに関わらず、その時に自分が居る場所に
応じて可能な限り安全な場所に移動しましょう。
「倒れてくるものが無い場所」「落下物が無い場所」
そういった場所に避難するのがベストです。
ただし、移動が困難な場合もあると思いますから
そういった場合は無理に移動するのを避けましょう。

・日頃から防災グッズを用意しておく
日頃から防災グッズを用意しておくことは
地震災害に対するために、とても大切なことになります。
防災グッズ一式を用意して、避難経路なども確認しておくことは
日頃からできる地震に対する備えになりますね。

簡潔に、にはなりましたが
こんな感じになりますでしょうか。
とにかく、揺れる方向に関係なく、地震は恐ろしいものですので、
注意することが必要になります。

縦揺れでも横揺れでも…!

縦揺れでも、横揺れでも地震が危険なことに代わりはありません。
ただし、縦揺れの場合は直下型である可能性が高く、
建物の方にダメージを与えやすいです。
一方、横揺れの場合は、海などが震源地だったり、遠い場所が
震源地だったりする可能性も高いです。
横揺れの場合は家具などの移動に注意です。

とは言え、どちらの揺れ方だったとしても、
大きな地震の場合は特に注意しなくてはいけないもので
あることに変わりはありません。

しっかりと自分の身を守ることはとても大切ですし、
地震のための安全知識、安全対策などをしっかりと
日常的に身につけておくようにしましょう!

まとめ

地震の縦揺れの特徴としては、まとめると

・直下型の地震の可能性が高い
・人によっては横揺れ以上の恐怖心を感じる可能性
・家具の揺れ方などが異なる
・建築物へのダメージが深刻になる場合も

こんなところですね。
ただし、繰り返しになりますが
縦揺れであっても、横揺れであっても、
地震というものは、非常に危険なモノであることには
変わりありません。

そういった部分に関してはしっかりと理解しておき、
いざという時に間違った対応をしてしまわないように
注意するようにしましょう!

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