鳥島近海の地震を詳しく解説!その特徴やポイントは?

「鳥島近海」を震源とする地震は
定期的に起きていますが、
日本列島の本州からは、遠く離れた地点が
震源となっているので、
揺れ自体は、地震の規模を示すマグニチュードの数字からは
大きくかけ離れた低いものになることが多いです
(震源地が離れているので、これは当然です)

ですが、鳥島近海の地震を見ていると
マグニチュードが大きい地震が多い…と感じる人も
いるのではないでしょうか。

この場所を震源とした地震について、
ポイントを解説していきます。

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震源地が離れているため、揺れは届きにくい

鳥島近海とは、日本の伊豆諸島に存在している
鳥島の近海のことで、
日本列島の本州のはるか南のあたりのことを示します。

そのため、日本列島の本州からは、かなりの距離があり、
例えば鳥島近海でM5の地震が発生した場合でも
最大震度は「1」だったり「2」だったりすることが多いです。

陸地でM5の地震が発生すれば、震源地の周辺では
震度5弱などを記録することもありますが、
鳥島近海の場合は、陸地から離れているため、
地震のエネルギーは強くとも、揺れはある程度
小さいものとなり、基本的に大きな被害が出るようなことは
少ない震源地となっています。

しかしながら、中には「ここ、大きい地震ばかり」と
心配する人もいると思いますので、
もう少し詳しく、ポイントを見ていきましょう。

大きい地震「だけ」しか起きてないわけではない

鳥島近海を震源とする地震を見ると、
毎回「規模の大きい地震ばかり」と思う人もいるかもしれません。

確かに、過去の地震の記録を見て見ると、
鳥島近海を震源とする地震は
マグニチュード(地震の規模を示す数字)が
大きいものばかりであるのは事実です。

しかし、これは決して「規模の大きい地震しか発生していない」
ということではなく、
「規模の大きな地震でないと陸地にまで揺れが届かない」ということで
あり、決して小さな地震が発生していない、ということでは
ありません。

鳥島近海は、震源地自体が陸地から離れており、
周辺の離島からも、ある程度の距離があります。

そのため、マグニチュード1とか2、3程度の地震では
陸地には届かないのです。

人間が生活している陸地が「どこも揺れていない」場合、
地震情報としては表示されないため、
結果的に、鳥島近海は「規模の中規模以上の地震」しか
「有感地震」として表示されず、
”本当は小さい地震も起きているけれど、表示はされない”
という状態になります。

決して「鳥島近海では規模の大きめな地震しか起きていない」
と、いうことではありません。

地震の回数は比較的多い場所

前述の通り、震源地が陸地から離れているために
「鳥島近海」の地震はM5前後の規模でなければ
陸地には届きませんので、
有感地震として扱われるのは、基本的に
「鳥島近海で起きた規模の大きな地震」となります。

が、それでも毎年のように発生しているため、
地震の頻度としては多い場所であるのは確かで、
2010年以降は、2021年現在、毎年のように
鳥島近海を震源とする地震は、発生しています。

そういった点から考えても
「鳥島近海を震源とする地震自体は多い」と
考えてよいでしょう。

有感地震が続けて頻発するようなケースは少なく、
数か月に1回程度の発生に留まることがほとんどですが、
地震の活動自体は活発な場所のひとつとなります。

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陸地に大きな被害が出ることはあるの?

鳥島近海と呼ばれる震源地は陸地から
かなり離れており、
その時の震源の場所(同じ鳥島近海でも場所はある程度ずれます)や
深さなどによっても大きく異なりますが、
陸地に被害が出ることは、比較的少ないのも事実です。

例えば、鳥島近海でM5前後の地震が発生したとしても
陸地には震度1か震度2ぐらいの揺れしか届かず、
よほどの規模の地震が発生でもしない限り、
大きな地震になる可能性は低いです。
M7クラスの地震でも、過去の統計を見る限り、
最大震度は4などにとどまっているケースは多いです。
(ただし、この規模になると怪我など、被害が出ている事例も
 過去には確認できます)

ただし「大規模な被害が出る可能性」は絶対にないわけではなく、
例えば、陸地から離れた「鳥島近海」を震源地とする地震でも
マグニチュードの規模が、8以上など、
さらに大規模なものになれば、陸地にもそれなりの震度となって
揺れが到達します。

2011年に発生した東日本大震災の本震は
「三陸沖」という陸地からかなり離れた場所が震源地でしたが、
それでも震度7の揺れを記録した地域もあります。

そのため、鳥島近海を震源とする地震でも、
万が一、規模が大きな地震が発生した場合は、
陸地にも被害を及ぼす可能性は考えられます。

過去に大きな地震が起きたことはあるの?

近代では、鳥島近海の地震は
M7クラスのものは発生していますが、それ以上のものは
発生していません。
最大震度としては4クラスのものなどはありますが、
揺れとしてはそれほど大規模な地震が、
この地域を震源とするものの中では確認できません。

過去10年以上の地震を全て確認しても、
2021年現在、最大震度は4となっており、
それ以上大きな規模の地震が、現在のところ、
発生していません。

もちろん、マグニチュード7と言えば、相当な規模の
地震で、被害が発生する可能性のある規模ですが、
先ほどから書いている通り「鳥島近海」という場所が
陸地からそもそもだいぶ離れている場所であるため、
幸いにも、地震自体の規模の割には、
震度は低くなり(距離が離れているので当たり前のことですが)
甚大な被害が出にくい場所であるのは確かです。

注意するべき点は?

鳥島近海は陸地からは離れてはいますが、
先ほども書いた通り、
2011年の東日本大震災クラスの地震が発生してしまった場合などに
関しては、陸地でもかなりの被害が出る可能性は十分にあります。

そのため、”陸地に大きな揺れは届きにくい場所”ではありますが
「絶対に大丈夫」、ということではないので、
この点は勘違いしないようにしておく必要はあります。

また、震源地が海底になりますので、
その際の震源の深さや状況、規模によっても異なりますが
場合によっては津波が発生するリスクもあります。

鳥島近海で地震が発生した際には、
そういった点にも気を配りつつ、
もしも自分が沿岸部などにいる、という場合に関しては
最新の情報を確認しつつ、早めに安全な場所に移動するような
対応も重要になってきます。

過剰に心配する必要はありませんが、
念のため、日ごろから地震災害に対する備え、
最低限の防災グッズの準備、最低限の知識を身に着けること
などは心がけておくと良いかと思います。

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今後大きな地震が発生する可能性は?

これに関しては「どこの震源地であろうと」
可能性は0%とは言えません。
鳥島近海を震源とする地震でも、同じことが
言えるでしょう。

ですが、先ほど書いた通り、M7規模でも、
震源地が遠いために、
揺れとしては震度4など、”やや強め”規模に留まる可能性は高く、
よほど強い地震が発生しなければ、大きな被害が出るような
可能性は低いです。

しかし、そういう地震が発生する可能性は
確率としては0ではないので、その点は注意しておきましょう。

ただし、不安を煽るような予知系のサイトだとか
そういったところの情報に関しては鵜呑みにせず、
日頃からの備えをしっかりとしておけば、
あとは過剰に心配する必要はありません。

心配すれば地震が来なくなる…
というのであれば24時間ずっと心配していても良いですが、
地震は、そういうものではないですからね。

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