”津波警報”が発令された…。
原因に思い当たることがある場合はともかく、
”特に何も思い当たることがない”にも関わらず、
突然津波警報が発令されると
戸惑うこともあるかと思います。
”え?どうして津波警報?”と思ったことが
ある人もいるのではないでしょうか。
”思い当たることがないのに急に津波警報が発令される”という
状況において考えられることと、対応のポイントを
それぞれ解説していきたいと思います。
何らかの原因がある
津波警報は、意味もなく発令されることはまずなく、
何らかの原因・理由があって発令されていることが
ほとんどです。
実際に津波が到達するかどうかは別として、
完全な誤報(危険性もないのに間違って発令される)と、
いうことはまずありませんので、
お住まいの地域に津波警報が発令された場合は
思い当たることがなくても、危険な場所から
直ちに離れるようにしてください。
また、安全な場所にいる場合や、
避難が完了したら、
”どうして津波警報が発令されたのか”に関しても
確認すると、より状況を把握しやすいのではないかと思います。
では、特に思い当たることがないのに
津波警報が発令された場合に
考えられる原因はどのようなことになるのか、
それぞれ見ていきましょう。
陸地から離れた場所で規模の大きな地震が発生した
陸地から離れた場所で規模の大きな地震が発生した場合…
陸地ではそれほどの揺れにならず、
地域も限定的な地域のみで済むことが多いです。
しかし、このような場合であっても、
海では規模の大きな地震が発生したわけですから
津波が発生する危険性があり、
結果的に”揺れが小さかったのに津波警報が出た”という
状況や、
”揺れを感じなかったのに津波警報が出た”という
状況に陥ることがあります。
もしも、思い当たることがないような
津波警報が出た場合は大抵の場合、
こういう理由が原因であることが多いので、
「え?何もなかったのに津波警報?」と疑問に思った場合は
地震情報などを確認してみて、
陸地から離れた場所で地震が発生していないかどうか、
確認してみて下さい。
よくこのケースで多い地震の発生場所としては
「鳥島近海」や「三陸沖」、あるいは小笠原諸島の周辺などが
挙げられます。
(陸地から比較的離れているため、地震の規模が大きくても
陸地では大した震度にならないことが多く、
気づきにくいケースが多いです)
海外などでの地震によるもの
もう一つ、考えられるのが海外における
地震(海を震源とするもの)で、
日本国内の海域の外で発生した地震であっても、
規模の大きなものが発生した場合に関しては
津波が日本にまで到達することもあります。
当然、海外の海域で発生した地震の揺れが
日本国内に到達することは
ほとんどありませんが(これは場所にもよりますが、
少なくとも強い揺れを伴うようなことはまずないでしょう)
震源地となる場所が海で、そこで規模の大きな地震が
発生すれば、
日本国内が揺れていようと、揺れてなかろうと、
津波が発生することはあります。
海外の地震であっても、
それなりの規模の津波が到達し、
場合によっては被害をもたらすような可能性は
十分にありますので、
”特に何もなかった気がするのに津波警報が出た”という場合は
この可能性もひとつ、視野に入れようと良いでしょう。
海底火山の噴火など
もう一つ、特に理由がパッと浮かばないにも
関わらず、津波警報が出た場合に考えられる可能性としては
”海底火山の噴火”などが挙げられます。
海外の海域であっても、
海底火山が大規模な噴火などを起こしたりした場合は
津波が発生し、それが日本国内にも
到達する可能性は実際にあり、
以前にも、日本国外の海域の海底火山の噴火により、
潮位の変化などが確認され、津波警報が発令されたことがあります。
(発令だけではなく、実際に影響も出ています)
このようなこともあるので、地震以外の部分でも
津波が発生することはある、ということは覚えておきましょう。
訓練・誤報のケース
何らかの訓練・誤報であるケースもあります。
この場合、調べればすぐに情報が出てくると思いますので
確認してみて、何らかの訓練や誤報の場合に関しては
特に何も対応する必要はありません。
ただし、”今回も訓練だろう”みたいな風に思ってしまうと危険なので
その点は注意で、毎回確認はするようにしましょう。
どう対応すればいいの?
訓練などの場合を除き、
特に思い当たることがない場合でも、
津波警報が自分のいる地域に出ている場合、
”必ず”何か理由があって津波警報が出ています。
恐らくは、↑でご紹介した理由のいずれかに
当てはまることが起きている可能性が高いですが、
津波警報が出ている以上は
”それが何か”を調べるよりも先に、
まずは避難を優先して下さい。
誤報で津波警報(何も起きていないのに発令される)ということは
まずありませんので、
(※実際には津波は到達しなかった、みたいなことは場合によってはありますが)
いずれにせよ、危険性が高まっている状態です。
そのため、津波警報が発令されている場合に関しては
仮に”何も思い当たることがない”という状態で
あったとしても、まずはしっかりと身の安全を確保して、
適切な場所に避難することを優先するようにしましょう。
”何が起こったから津波警報が発令されたのか”を知るのは
別にその後でも大丈夫ですからね…。
まとめ
場合によっては、↑のような理由で
”特に思い当たる出来事が起きていないのにも関わらず”
津波警報が出てくるようなことはあります。
ただ、津波警報が出ている以上、
訓練の場合を除き、遠く離れた場所で何かが起きたなど、
必ず何らかの理由がありますので、
甘く見ることなく、
警報が出ている該当地域にいる場合などに関しては
しっかりと適切な行動を取るようにしましょう。
特に沿岸地域にいる場合には
”何があったのか”よりも先にまずは安全な場所に
移動することを強くおすすめします。