余震とは?余震の回数・規模・いつまで続くかを解説!

地震には、「余震」と呼ばれるものを
伴うケースもあります。
余震とは本震の後に発生する地震で、
通常、本震よりも規模が小さいモノになります。

この余震は大きな地震が発生した後には
数十回、数百回といった回数発生することもあり、
その後の被害を拡大させてしまうこともある
恐ろしいものです。

余震の回数・規模・どのぐらい続くのか、
そして注意点について、順番にお話ししていこうと思います。

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余震とは?

余震とは、本震の後に、同じ震源域、もしくは周辺地域で
発生する地震のことを言います。
震源が浅い大きな地震の場合は、ほとんどの場合、
数多くの余震を伴います。
余震の規模は、本震よりも小さくなる場合がほとんどですが、
場合によっては本震と同等の規模の強い地震が起きることもあります。

本震の前に、地震が頻発したり、
本震の前に少し大きめの地震が発生することもあり、
そちらは「前震」と呼ばれます。
前震についてはこちら

余震は何故発生するの?

本震が発生したことにより、岩盤などの状態が
不安定となったり、本震の際に放出されなかったエネルギーなどが
放出されることにより、余震活動が起こるとされています。

また、本震や余震活動により、周囲の地震活動を活発化させ、
それが新たな余震の繋がるケースもあります。

基本的に、本震の影響により、乱れた部分が原因で
さらに地震が起きる、ということになりますね。
大きな地震の際には、ほぼ確実にこの余震も伴うほか、
基本的には、本震の規模が大きければ大きいほど
余震の回数が増え、規模も大きくなることが多いです。

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余震はどこで発生する?

余震は基本的には、最初の地震が発生した場所を
中心に発生しますが、
最初の地震以外の場所でも、余震が発生することがありますので、
この点には注意が必要です。

余震が発生する場所は「余震域」と呼ばれ、
これは、本震発生に徐々に広がっていくこともあります。

2011年の東日本大震災の際には、本震の震源地は
三陸沖でしたが、余震が茨城沖や福島沖、宮城沖など
あらゆる場所に広がっており、
本震の場所から離れた場所でも、地震の規模によっては
余震が発生することがあります。

余震はどのぐらいの回数来るの?

これは、地震によって異なるのでなんとも言えません。
余震が0回のこともあれば、数千回にも達することがあります。
一般的な事を言えば、
本震の規模が大きければ大きいほど、余震の回数も
多くなる傾向にありますが、必ずしもそうではありません。
場合によっては1日に数十回、100回近い余震活動が
あることもあります。

余震の回数に関しては
本震発生後から日が経つにつれてだんだんと落ち着いていきますが、
一度収まっても、再び強めの余震が発生したりした場合、
余震活動が再び活発化して、一時的に回数が増える可能性もあります

余震の規模はどのぐらい?

余震の規模は、基本的に、本震よりも小さな地震になります。
小さな地震が何度も何度も頻発するかたちですね。

ただし、回数は限られますが、中には
”本震とほぼ同じぐらいの規模の余震”も存在します。
実際に、過去の震災でも、本震に匹敵する強さの
地震が起きたことは何回もありますから、
この点に関しては注意しなくてはいけません。

余震の規模に関しても、本震が発生してから
時間が経過すれば経過するほど、弱くなっていく
傾向にはありますが、
忘れたころにまた少し強めの地震がやってくることも
ありますから、注意は必要です。

また、最初の本震よりも規模が小さいとは言え、
本震で一度ダメージを受けた箇所などが余震で
損壊することもあるので、注意しなくてはなりません。

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余震はいつまで続くの?

余震がどのぐらいの期間続くのかは
地震によって異なりますから具体的な答えはありません。
数日で収まることもありますし、数年かかることもあります。
本震の自身の規模が大きければ大きいほど、
余震活動が完全に終わるまでには時間を要します。

また、余震活動は100年以上続く可能性もあり、
規模の大きな地震の余震活動は非常に
長い間続く可能性があります。

が、余震活動は時間の経過と共に必ず収まっていきますし、
回数は減り、規模は小さくなっていきますので、
時間がかかる場合も、すぐに終息する場合も、
だんだんと数・規模が小さくなっていきます。

余震の終わりは分かるの?

「余震活動が終わった!」ということは
現代の技術では分かりません。
「この地震で終わり!」という判断はできませんので、
余震が来なくなったら、余震活動が終わった、
ということです。

ただ、しばらく余震が来ていなくても
突然、余震が再び発生することもありますから、
「この地震が最後の余震だ」と言い切ることは
人間にはできません。

余震が少なくなってきた!と思っても
常に地震に対する備えはしておくことを
おすすめします。

前震と余震の区別はつくの?

前震と余震の区別はつくのかどうか。
これは、ザンネンながら、今現在の技術では
「これが前震」「これが余震」「これが本震」
という区別をつけることは、非常に難しいです。

例えば「本震」と思われる強めの地震が発生して
そのあとに小規模な地震が続いている場合、
最初の地震が本震でそのあとの地震が余震、と
そのときは判断すると思いますが、
それが全て「前震」である可能性もあります。

例えば、上のような例で言うと、
そのまま地震活動が終息していけば
最初の地震が「本震」、
それに続く地震が「余震」ということになります。

ですがもしも、その後にさらに大きな地震が発生したら
最初の大きな地震は「前震」となり、そのあとに続いていた
小規模な地震も「前震」、そして
後に発生したさらに大きな地震が「本震」となり、
それ以降の地震が「余震」になるのです。

現在では、地震活動が終わった後に
結果論として、これは「余震」だったとなるわけで、
地震が来ている最中に「これは余震だ」と確実に
言い切ることはできません。
この後に来る本震の前兆である「前震」の可能性もあるわけですし、
まったく別の地震活動である可能性もあるわけです。

この地震が「余震か」ということに関しては
その時点で判断することはできませんし、
見分けをつけることもできません。

いずれにせよ、大きな地震があった場合は
注意しなくてはならない、ということです。

余震の注意点

余震活動において注意しなくてはいけないことは、
規模の強い地震が余震の中にもありますから、
決して油断しないようにする、ということです。

本震と思われる地震があったあとでも
油断することなく、常に地震に対する備えはしておき、
危険な個所に近寄らないようにすることです。
「本震の時に崩れなかったから大丈夫」という
考えは危険です。

大きな地震であれば、本震の際に何の異常が
なかった建物などでも、ダメージが少なからず
建物に与えられています。
そのため、最初の地震よりも規模の小さい余震であったとしても、
建物は崩れる可能性があります。

また、上でも書いた通り、それが余震かどうかも
100パーセント断言することはできませんから、
注意が必要です。

いずれにせよ、余震活動が活発に続いている間は
周囲の自身関係のバランスが非常に不安定なわけですから、
注意しなくてはいけません。
気を抜かないようにしましょう!

不安を煽る情報に注意!

余震活動が続いている際に、不安を煽るような情報を
流す様な人も居ます。
「もっと強い地震が来る!」だとか
「これは余震じゃなく前震だ!」だとか、
そういう情報ですね。

特にネットではこういう情報も飛び交っていることが多いです。

ですが、現代の人間に
”地震の予知などできない”ということは覚えておいてください。
前震か本震か余震かの判断はできませんし、
これから大きな地震が来る!なんてことも分りません。
そういう情報は不安を煽っているだけの情報で、
全て憶測に過ぎませんから、
あまり、そう言う情報は気にしないようにすることがポイントです。

上でも書いた通り警戒は必要ですが、
不必要に怖がる必要はありませんし、
不安を煽る情報に惑わされて、
精神的に負担になってしまうことは、一番良くないことです。

まとめ

余震活動が更なる被害を生むこともあり、
余震活動は決して侮ることのできない地震です。
また、繰り返される揺れに不安やストレスを感じてしまうことも
多いので、この点にも注意が必要です。

余震の回数、規模、どのぐらい続くのか、
に関しては地震活動ごとによって異なりますから
一概に言うことはできないのですが、
基本的には、時間が経てばたつほど
回数も規模も小さくなっていく、ということは
事実ですので、そのことは覚えておきましょう。

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