地震の時に机の下に隠れるのは正解?それとも不正解?

地震が来たら机の下に隠れる。
そう教わった方も多いかと思います。

私も小さい頃からそう教わっていますし、
学校の避難訓練などでも、地震が来た時には
机の下に隠れる、ということを
やらされていました。

しかし、この、”地震が来たら机の下に隠れる行為”は
正しいことなのかどうか、分からない!と言う方も
いると思います。

実際に、最近では「意味が無い」という意見もありますし
「机の下に隠れるようにしましょう」としているところもあります。

実際のところ、机の下に隠れるというのは、
どうなのでしょうか?

スポンサーリンク

地震が来たら机の下に隠れる?

地震が来たら机や、頑丈なものの下に隠れて、
地震が落ち着くまで待つ。
そういう風に教わった人は多いと思いますし、
実際にそうしている人もいると思います。

しかしながら、最近ではこれに対して
色々な意見がありますよね。
こんなことは意味がない、なんていう人も居ます。

ですが、実際のところはどうなのでしょうか。
考え方は色々あれど、
地震が来たら机の下に隠れる、というのは
”正解”であり、”不正解”でもあるのです。

地震の時に、机の下に隠れることについて、
ポイントを書いていきましょう。

机の中に身を隠すことは正解でもあり不正解でもある

これは、どういうことかと言うと、
その建物の状況や机のタイプ、地震の強さやタイプなどに
よって、全く変わってきてしまう、ということです。
また、自分の要る場所などによっても変わります。

机の下に隠れることは悪い事ではありません。
ただし、場所によっては、それが逆に自分の身を危険に
晒すことにもなる、ということです。
つまりは、机の下に隠れるということが、
正しいことかどうかは、ケースによって異なるのです。

例えば、頑丈な建物の中に居る場合、
落下物から身を隠すという意味では、
机の下に身を隠す行動は正解になるでしょうし、
耐震強度の低い古い建物の場合は、建物ごと倒壊
してしまって、机ごとつぶされてしまう可能性も
0ではありません。

自分が今、居る建物、自分が今居る場所などなど
あらゆる面からその場その場で臨機応変な判断を
下すことが大切になるのです。

必ずしも、机の下に隠れることが正解とは限りませんし、
逆に机の下に隠れることが不正解とも限りません。
その時のケースによって、臨機応変に判断する必要が
あるのです。

スポンサーリンク

机の下=絶対安全は間違い

机の下に隠れることは不正解ではありません。
場合によってはそれが落下物などから身の安全を
守ることにもつながります。

ですが、上でも書いたように何が何でも机の下に
隠れる、というのは不正解です。
状況に応じて判断する必要がありますし、
場合によっては逆に気を危険に晒すことにも
なりますから、その点は忘れないようにしましょう。

私もそうでしたが、小さい頃の学校の教えでは、
地震が来たらまず隠れる、みたいな教わり方を
していたので、ついついそれが絶対安全だと思ってしまいがちですが
そうではありませんので、注意しましょう。

隠れても危ない机もある

全ての机の下が安全というわけでもありません。
隠れても意味のない机や、危ない机もあるのです。
そのため、そういった机に隠れることはかえって
危険を招く可能性もあります。

隠れて安全な机は、
当然のことながら「頑丈な机」です。
頑丈でない机や、折りたたみ式の机などに隠れても、
震度7などの強い地震の場合机ごと吹き飛ばされることも
ありますし、そもそも強度の低い机の場合、
机に落ちてきた落下物から身を守るどころか、
机ごと押しつぶされてしまう可能性もあります。

そのため、全ての机が安全とは限らない、
という点も覚えておきましょう。

避難経路を作ったほうが良い場合も

机の下に隠れるのではなく「避難経路」を確保
したほうが良い場合もあります。
例えば、建物によっては、倒壊の危険性があったり、1階部分が
つぶれてしまう可能性もあります。
机の下に隠れていた場合、そのまま脱出することが
出来なくなってしまったり、ということも考えられますし、
最悪の場合は火災やガス漏れなどで、生命に危険が
及ぶ可能性もあります。

このあたりは、本当に建物ごとの判断、
その場の状況での判断になりますから、
難しいところなのですが、倒壊の危険性が少しでも
考えられる建物で、もしも自分が移動できる状態なのであれば
玄関付近で、入口が閉まらないように、避難経路を
確保しておくことも、大切なことになりますし、
崩れる危険性のある建物や、隠れられるような頑丈な机が
存在していない場合は、避難経路を確保したほうが
安全性は高くなるでしょう。

ただし、移動が困難場合は、無理しないほうが良いでしょうし、
本当にその場その場の状況で判断する必要があります

スポンサーリンク

どうにもならない場合は…?

落下しそうなものが多く、ほかに移動することも
難しそうな場合は、何もしないよりも、机の下に
隠れてしまったほうが良い場合もあります。
そのまま立っていては落下物に巻き込まれてしまいますからね…。
これまでにも書いてきた通り、
「机の下にもぐれば安全」ということでは、決してありません。
ですが、どうにもできない場合は、何もしないよりは
机にもぐった方が良い場合もあります。

臨機応変に考えることが大切

地震の時の状況は、自分で選ぶことはできません。
地震に遭遇する場所も、タイミングも、選ぶことができないのです。
そのため、机の下に隠れる、ということは”一つの選択肢”として
覚えておき、地震がもしも発生した時にどうするべきかどうかは
その場その場で臨機応変に判断しましょう。

机の下に隠れれば絶対安全だ!という考えはかえって危険ですし、
逆に、机の下に隠れるのは危険だ!という思い込みも危険です。
机の下に隠れた方が良い場合もあれば、
机の下にかくれない方が良い場合もある。
これが、机の下に隠れることに対する答えです。

正解はありません。
その時の咄嗟の判断が大事です。
ただ、机の下に隠れる、隠れないの話も含めて地震の
色々な知識も深めておくことで、
咄嗟の判断もしやすくなるでしょうから、しっかりと
知識は深めておきましょう!

日頃からの備えが大切!

いざと言うときのために、やはり、日頃からの備えが
大切なのは言うまでもありません。
家具やモノが落下しないように固定したり、
倒れそうなモノは倒れないように、対策グッズを利用したり。
また、いざと言うときのための避難経路なども
しっかりと把握しておくことも大切ですね。

自分のいる場所は机に潜るべきなのか、
それとも出入り口の確保が優先なのか。
そういった部分も日頃から考えておくことで、
その時の行動も変わってくると思います。

究極の備えとしては、耐震住宅など、
建物自体の耐震強度を上げてしまうことです。
そうなれば、倒壊の可能性も大幅に下がりますし、
机の下に隠れていても、大丈夫な自宅が
出来上がるはずです。

ただ、費用的な部分もありますし、
現実問題、なかなかそういうわけにはいかないでしょうから、
心の備えと、家具の位置など、できることだけでも
やっておく、いうことが大事になるかと思います

まとめ

地震が来たら机の下に隠れる、というのは
正解でもあり、不正解でもあります。
全ては状況次第なので、一つの選択肢として
頭の中に入れておく、というのが、一番良いのではないでしょうか。

ただ、もしもの時は、やはり急なことなので
慌てていると思いますから、頭の中で分かっていても
なかなか行動できない、ということはあるかと思います。
それでも、とにかく頭に入れておくべき一番大事なことは
そのときそのときで”一番安全だと思う方法”を選ぶことです。

タイトルとURLをコピーしました