台風の時でも
営業しているお店は多いかと思います。
もちろん、従業員の安全が
しっかりと確保されている、ということが
前提条件ですが、その条件が
しっかりと守れているのであれば
台風の時にお店を営業することは
別に法律上で禁止されているわけでは
ありませんから、問題はありません。
ただし、売上のことばかり考えて
”無責任に来店を促す”
これはやってはいけないことです。
台風の時は、売上や来客数に関しては
例え不本意であったとしても、
”ある程度の諦め”ということが
非常に大事になりますし、
何よりもまず”安全”を第１に考えるようにして下さい。
最初に考えるべきは売上ではなく安全
もちろん、お店が利益を
出さなくてはいけない、ということは
もちろんそうです。
それは私にも分かりますが、
それでも、まず”安全”が何よりも優先されます。
当然、お店の営業をするかどうか、という点に
関してもそうです。
まずは従業員の安全を確保することが
最優先ですし、
安全を確保できないような場合に関しては
お店の営業時間を短縮したり、開店を遅らせたり、
最悪の場合は、臨時休業にするようなことも
大事なことになってくるのです。
その上で営業する分には問題ありません。
しかし、もう一つ考えなくてはいけないことも
あります。それが、「来店する人の安全」ですね。
もちろん、自分の好きでお店を目指して
その途中で怪我をしてしまったお客さんの
ことまでは、お店側はどうすることもできませんし
責任を取ることもできません。
お店に自分から行こうとした以上、外出する上での
安全も自分で確保するべきではあります。
ですが、お店側が来店を促し、
それを見て来店しようとした人が
怪我をしたとなると、
法律上は全く問題ありませんが、
クレームを言われる可能性も０ではありませんし
そもそも、台風の真っただ中に
来店を促すような発言をしたことで、
批判にさらされる可能性は十分にあります。
このあたりはしっかりと注意しておかなくてはいけないので
そこのところは、よく覚えておくようにしましょう。
どのような点に注意すれば良いのか、
その点について書いていきます。
来店を促す発言は控える
もちろん、お店側が「お客さんがお店に来るまで」そして
「お客さんがお店を出たあと」のことまで
責任を取ることはできませんし
責任を取る必要もありません。
それは、お店の仕事ではないからです。
ですが、台風の日に「お店に来てね～」と宣言することは
トラブルの原因などにもなりますから
そういった短絡的な発言に関しては
控えた方が良い、ということは
元々店長の経験もある私の身から言っておきたいと思います。
確かに、台風の日には
売上がどうしても減りますから、
売上が欲しくなってしまう気持ちは分からないでもないですが
そこはぐっと我慢するようにして下さい。
もちろん、お店が来店を促すような
発言をしていたとしても、
最終的に行くか行かないかを決めるのは
お客様自身ですし、行くと決めた場合、
台風の中の外出で気をつけなくてはいけないのも
お客様自身であるのは事実です。
とは言え、台風の中「ぜひお店に来てくださいね～」などと
ＳＮＳなどで発言することは
売上のことしか考えていないイメージを
与えてしまう可能性もありますし、
実際にそれを見てお店に向かった人が
怪我をする可能性もあります。
その怪我がお店の責任かどうか、と
言われればそうではありませんが
それでも、批判される可能性は十分にありますし、
怪我をした本人や身内から
クレームが入ってしまう可能性のほうも
充分にあることです
そうなってしまわないためにも、しっかりと
台風の危険性を認識し、
営業することは自由ですが
来店を促すような宣伝は
控えた方が良いかと思います。
かえってマイナスイメージを与えることに
なるかもしれませんし、
メリットは少ないと言えるでしょう。
安全に配慮した姿勢の方が好印象
企業やお店としては
台風の際に「金儲けオーラ」を出すことは
望ましいことではありません。
逆にマイナスイメージに繋がることもあります。
むしろ、無理してお店に来店しないように
呼びかけるぐらいの姿勢の方が
好印象に繋がるかと思いますし、
台風の日に関してはそのぐらいの方が
本当に良いかと思います。
無用なトラブルやけがを避けることもできますし、
悪印象を抱かれる心配も少なくなるかと思います。
柔軟な対応を
予約商品がその日まで、だとか
そういったことがある場合でも
台風の日は柔軟な対応が大切になります。
例えば、台風直撃当日までが
取り置き期限の予約商品があった場合、
次の日まで待ってあげる、
など、そういった対応ですね。
闇雲に「期限は今日までですから」
みたいなやり方は、普段であればともかく
台風の日には行うべき対応ではありません。
余計なトラブルを招いてしまわない為にも
この辺りは気を付けるようにしておくべきでしょう。
まとめ
お店は利益を出すために
存在するのは事実ですが
台風の日に関しては、
あまり商売人モードになりすぎず、
一人の人間として、物事を考えるようにし、
トラブルになってしまいそうな発言に
関しては、控えることが
望ましいかと思います。
商売人として、ではなく人間として、
しっかりと対応できるようにしておかなくては
なりませんし、台風に限らず自然災害は
非常にデリケートなものですから、
人を刺激するような発言や
それを商売につなげようとしたりする行為は
控えるべきであると考えます。
