南海トラフ地震は、以前から
度々騒がれている地震の一つで、
今後発生する可能性が想定されている地震の中でも
脅威となるものの一つです。
”南海トラフ想定震源域”と呼ばれる場所も
公表されていて、
南海トラフ地震と呼ばれる地震が
発生する可能性のある場所が、ハッキリと地図上に
示されています。
しかし、この範囲内で地震が発生したからと言って
必ずしも南海トラフ地震が発生するわけではなく、
また、南海トラフ地震の引き金になったり、
それに繋がったりするとも限りません。
この点はしっかりと理解しておき、
南海トラフ地震が想定される範囲内で地震が
発生したような場合でも、過剰に不安を感じたりしないように、
注意する必要があります。
この点について、詳しく解説していきます。
想定震源域内でも地震は日常的に発生している
まず、大前提として、
小さいものも含めると、地震は日常的に発生しており、
ほとんどの日で、国内のどこかしらで地震は発生しています。
(普段は小さいものばかりなので、大きく騒がれることはないだけですね)
これは、南海トラフの想定震源域とされている場所でも同じで、
実際にそういった範囲内で普段から地震は
日常的に発生しています。
が、当然のことながら
その都度南海トラフ地震や、大きめの地震が発生している…などということは
なく、南海トラフ地震の想定震源域内で小さな地震が発生しても、
何も起きずにそのまま終わっているケースがほとんどです。
このように、南海トラフ地震の想定震源域内で地震が発生=
南海トラフ地震に直結するということでは
ありませんので、この点には注意が必要です。
想定震源域内でも日常的に小さな地震は起きているので、
想定震源域内で地震が発生しただけでは、
過剰に反応する必要はありません。
実際に、震源地ごとに過去の地震を見ることができる
ようなサイトもありますので、
不安であればそういったところで、
”南海トラフの想定震源域内でも普通に地震は起きている”ということを
自分の目で確認しておくと、安心できるかと思います。
中規模な地震なども南海トラフに繋がるわけではない
一方で、中規模な地震や、大きめの地震が
南海トラフ地震の想定震源域内で発生すると、
SNS上などでも、”南海トラフ”が話題になるなどして
騒がれだします。
しかし、これもやはり↑と同じで、
中規模~の地震が発生した場合でも
”南海トラフ”と呼ばれるような地震に繋がるとは
限りません。
実際に、中規模~の地震も時々発生していますが
その都度、”南海トラフ地震”と呼ばれるような地震が
発生しているかと言えば、当然、そうではありませので、
この点も過剰に心配しすぎないように、注意が必要です。
2024年4月には南海トラフ想定震源域内で
豊後水道を震源とするM6.6の地震が発生していますが
これは南海トラフ地震そのものではなく、
直接的な関連性もない、とされている地震です。
実際に、その後も南海トラフが起きたのか?と言われれば
その時には起きるようなことはなく、前触れのような
地震活動ではありませんでした。
このように、南海トラフの想定震源域内で大きめの
地震が発生した場合であっても、
それが南海トラフに繋がるということではありませんので、
その点は覚えておきましょう。
南海トラフ地震臨時情報というものが存在する
南海トラフ地震には南海トラフ地震臨時情報というものが
存在しており、
南海トラフ上で異常な活動や兆候が確認された場合
”気象庁”から発表される、いわば”公式の情報”です。
SNSなどで適当に騒がれている「危ない!」みたいのとは
訳が違うものであり、また、唯一ある程度信憑性のあるものです。
万が一これが発表された場合はしっかりと備えなどは
見直しを行っておきましょう。
ただ、”これが発表されたから”絶対に南海トラフ地震が
発生するということではなく、
想定される地域内で大きめの地震が発生した場合、
仮にその地震が南海トラフ地震と全く関係のない
別の地震活動であったとしても、”南海トラフとの関連性を調査”するために
発表されたりすることもあり、
南海トラフ地震が発生せずに終わる可能性も当然ありますので、
そのことも頭に入れておいた上で、
こういった情報が出た場合はパニックにならずに
備えを行いましょう。
もちろん、逆に”絶対大丈夫”ということでもないので
”過剰にパニックにならず、冷静に備えの見直しをする”ということが
ポイントになります。
目立つ地震がない状態=絶対安心、ではない
これも注意するべき点で、
南海トラフ想定震源域内で小さな地震などが
起きていないようなタイミングでも
”絶対に安心”ではありませんので、
この点は注意が必要です。
例えば、東日本大震災や熊本地震、
2024年の石川県能登地方の地震など
”事前にある程度おかしな地震活動”が確認できる場合もありますが、
そうではない地震も過去にたくさん発生しています。
南海トラフ地震についてもそれは同じことで
南海トラフ地震臨時情報が出ていない状態かつ、
そういった場所で小さな地震が起きていない場合でも
起きる可能性は完全に0、ということではありません。
そのことは覚えておき、日頃から最低限の
備えはしておくことをおすすめします。
まとめ
南海トラフの想定震源域内で地震が発生するだけで
SNSでは煽り目的の人や、適当なことを言っている人が
溢れますが、
想定震源域内の地震=南海トラフに繋がる、ということではありません。
そういった地震は多く起きていますが
その都度南海トラフ地震が起きているのか?と言われればそうではありませんので
こういった過剰に煽る情報には惑わされないようにしましょう。
ただ、逆に南海トラフ地震臨時情報が出ていなかったり、
特に目立つ地震がないような場合でも、
絶対に発生しませんよ、ということではありませんので、
「無駄に騒ぐSNSの情報」などには惑わされないようにしし
日頃から「最低限必要と思われる備え」は準備をしておく、ということが
一番ベストな対応方法になります。