地震の前兆を知る!実際に地震に繋がる前兆はあるの?

地震の発生前に起きると言われている
前兆現象。

世の中には、色々な種類の前兆現象が
存在しています。
しかしながら、実際のところはそれらの前兆現象と
言われているものは、科学的根拠がなく、
本当に関係があるのかどうか解明されていないばかりです。

どの現象も、地震が実際に発生しているかどうか、で言えば
発生していないことも多く、
本当の意味では役に立ちません。

では、実際に地震に繋がる
前兆現象というものはあるのでしょうか。
無用に不安をあおるような情報に惑わされないためにも
しっかりと知っておくことが大切になります

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前兆現象のほとんどは迷信の類

まず、言えることはザンネンながら
地震の前兆現象と呼ばれている現象のほとんどが
迷信やオカルト、スピリチュアル、
もしくは科学的に解明されていない分野のお話、
ということです。

本当に前兆現象を捉えることができれば
防災の意味でもとても力になってくれるとは思いますが
実際のところ、そうではなく、
ほとんどの前兆現象と呼ばれているものが、
科学的根拠のないものとなっています。

悲しいことですが、
”地震とは何も関係のないかもしれない”ことに対して
不必要に騒いでいるのが今の現状なのです。

では、実際に関連性があることが解明されている
前兆現象はあるのでしょうか。
分野ごとに、見ていきたいと思います。

動物関係

動物関係の前兆現象はよく言われることだと思います。
地震が来る直前に犬がおかしな行動をし始めた、
カラスが一斉に飛び去った、
ナマズが地震を予知できる、
海の生き物が大量に座礁する…などなど。

確かに、人間以外の動物には、
人間にない感覚があるかもしれない、ということは
否定できないことですし、実際にあるかと思います。

が、これが地震の前兆現象であるかどうか、と
言われれば何とも言えない、というのが答えでしょう。
少なくとも、科学的に「ナマズが地震前に暴れ出す」だとか
「地震の前になると犬が落ち着かなくなる」だとか、
そういうことが解明されているわけではありません。

あくまでも”たまたま”地震が来ているだけかもしれませんし、
本当に地震を察知しているのかもしれませんし、
このあたりのことは、なんとも言えない、
というのが事実なのです。

ただ、仮に一部の動物に、人間よりも早く
地震を察知できる動物がいたとしても
”普段と違うおかしな行動”をする理由は
たくさんあるわけですから、もしも関係があったとしても
有効的な前兆現象として見ることはできないと思います

現時点では異常行動=地震ではありませんし、
異常行動を動物が起こしても、それが地震の前兆であるとは
限らず、実際に地震が起きていないこともたくさんあります。

その動物が精神的に不安定になっていたりしても
異常行動は発生しますし、
体調が悪くても、いつもと違う行動をする可能性はあるのです。

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気象関係

気性関係の前兆現象もよく言われる現象の一つですね。
地震雲だとか、空の色が赤いだとか、そういう現象です。
ですが、これもザンネンながら科学的な根拠は
何もありません。

特に地震雲は目撃情報!だとかそういった情報が
ネット上にたくさん溢れていますが
これは何の根拠もない情報であり、
実際に、毎日のように地震雲目撃情報が
寄せられていますが、そんなに地震は発生していません
(震度1だとか小さいものを含めれば毎日発生していますが)

これに関しても因果関係不明であり、
現状では全く参考にならないものなので
”前兆現象”として扱うには無理がある、
というのが事実です。

宇宙関係

宇宙関係の事柄も、地震の前兆現象として
挙げられています。
スーパームーンだとか、太陽フレア、
太陽のまわりにわっかができる現象…
色々なモノが「地震の前兆ではないか」と
言われていますし、実際にそう言われているのを
聞いたことがある人もいるかと思います。

しかし、ザンネンながら、これに関しても
決定的なものはなく、
スーパームーンにせよ、太陽フレアにせよ
地震を引き起こすものになったり、
地震の前兆現象であると言い切ることはできません。

そもそも、地震の誘発原因になっていたとしても
必ずしも地震が起きるわけでもないですし、
実際に過去のスーパームーンや太陽フレアなどが
発生した際にも、地震が起きていないことも
何度も何度もあるわけですから、
これを地震の前兆として見るのは
難しいと思いますし、今後に関しても
何とも言えないのが現状です。

前震などの地震関係

大きな地震が来る前に、小さな地震が頻発したり、
本震の前に、そこそこの規模の地震(前震)が来たり
するようなケースも存在します。

実際に2011年の東日本大震災の前には
ちょっと大きめの地震が発生したのちに
小さな地震が細かく頻発し、その数日後に
本震が発生しました。

また、熊本地震に関しても、本震の前に
大きな地震が発生していました。

確かに、大きな地震の前兆として細かい地震が
頻発したり、少し大きい地震がやってきたり…
そういうことはあるかとは思います。

ただし、”必ずしもそう”ではないのです。
例えば、小さい地震が頻発していても、
それだけで終わることもあります。
震度5だとか、ある程度の規模の地震が
来ても、それが本震の可能性もありますし、
必ずしも、細かい地震やなどが発生するわけではないのです。

実際に、同じ場所で地震が頻発していても、
それが大きな地震に繋がるものなのか
ただ地震が頻発しているのか。
それは、誰にも分かりません。

今発生している地震が”前震”なのか、
それともそうではないのか、
これは現時点では結果論としてしか分からないので、
発生している地震が大きなものに繋がるものなのか、
ということは判断できないのです。

このことから、細かい地震は前兆として
発生していることがあるのも事実ですが、
それを、人間が知ることはできない、ということになります。

そういう意味では、地震の発生で、大きな地震が
発生するのかどうか判別することは不可能です。

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関連する活動

地震の前兆となりうる関連する現象は
いくつか存在します。
プレートのスロースリップ現象などが
それに当たりますね。

これは、実際に地震に繋がる可能性のある
現象で、地震雲だとかそういった
根拠がない曖昧なものとは違います。

ですが、これが100パーセント地震の発生に
繋がるのかどうか、と言われればそうではありません。
スロースリップ現象が発生して、それに伴う地震が
発生したとしても、大きな地震に繋がるのかどうかは
やはり現時点では人間では分からないことですし、
スロースリップなどの現象=必ず地震が発生する、とは限りません。

そのため、前兆現象ではありますが、
地震が本当に発生するのかどうか、
どのぐらいの規模で発生するのか、
いつ発生するのか、
これらを確実に突き止めることはできませんし、
現時点ではまだまだ今後の課題が残るのも事実です。

まだまだ長い年月がかかるとは思いますが
いずれは、この現象から地震の予測などが
可能になったりするのでしょうか。

まとめ

地震の前兆だ!と言われている現象は
この世の中に数多く存在しますが、実際のところ、
明確にその関係性が明らかになっているものは
非常に少ない、というのが事実です。
スロースリップなどのプレートの活動や
頻発する地震などは関係がある場合もありますが
これらについても、必ず地震が発生するわけではありません

そのため、今の人類にとっては
「地震がいつ発生してもおかしくない」というのが事実であり、
地震の発生地点を予測したりだとか
前兆現象を読み取ったりすることはできません。

後から「そういえばあれは前兆だったのかも」みたいな
感じが、今の限界なので、
あまり前兆現象に頼りすぎない方が
良い、ということですね…。

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