月震とは?月に起こる地震のこと!その特徴と地球との違いは?

地震が発生するのは、地球だけではありません。
地球から遠く離れた月でも、
地球の地震と同じような現象が実際に起きているのです。

ただし、地球の内部構造と大きく異なる部分もありますから、
地震とは異なる部分もあります。
月での揺れは月震(げっしん)と呼ばれています。

地球で暮らしている以上、私たちの生活には
まったく関係のないことではありますが、
月震について、見ていきたいと思います。

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どんなもの?

月震とは、最初にも書いた通り、地球における地震のことです。
月では月震と呼ばれるようですね。
研究者たちの間で主に使われるようになった言葉で、
実際に、アポロの打ち上げの際などに月に地震計を設置、
月における地震活動の観測が過去に行われていたのです。

地球と同じように、揺れが何度も観測されていますが、
その揺れには地球と異なるような特徴も
多く存在していたようです。

やはり、地球とは色々違う部分もある、ということですね。

まだ、現在では月に上陸だとか、そういうことは
少なくとも一般の人間ではできませんから、
あまり関係はありませんが、
月震について、見ていきましょう。

どのように観測したの?

月震の観測は、地震計を用いて行われました。
1969年にアポロ11号が月面に地震計を設置したことで、
月でも地震が発生している、ということが
初めて観測されたかたちになりますね。

その後に、月面に到着したアポロの後続機が
地震計を設置し、この観測は、1977年まで
行われていました。
通算で8年以上にわたる月面での地震計測が行われ、
最終的には1万回以上の地震のデータが
記録されたようです。
ただし、この調査は現在は行われておらず、
既に終了しています。

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地球の地震とは異なる

月震には、地球の地震とは大きく異なる部分も多いようです。
そもそも、地球とは別の星ですから
あらゆる部分に違いがあるのは当然と言えば当然ですが…。

まず、月の地震は
”地球の地震よりも長いことが多い”というのが特徴の一つとして
挙げられます。
これは、月震が発生してから、揺れのピークに達するまでの時間が長く、
さらには揺れのピークに達成してから、月震が収まって行くまでの
時間に関しても、地球の地震よりもはるかに長いのが
月震の最大の特徴になっています。
場合によっては、数時間程度も揺れが続くことがあるようで、
これは、地球では現在のところ、考えられない長さに
なりますよね。
地球とは全く違うものだと言うことがよく分かるかと思います

また、地震の強さが地球に比べると
非常に小さく、観測された最大規模の地震でも、
地球の地震で言う「マグニチュード4」程度の地震までしか
発生していなかったようです。

これ以上の強さの月震が本当に発生しないのかどうかに
ついては分かりませんが、
地球よりも揺れのエネルギーに関しては圧倒的に
弱いみたいですね。

地震の揺れの持続性が長いのは、困ってしまいますが
(上でも書いた通り、数時間続くことも)
もし、月に移住することができれば、
地震の規模が地球に比べて小さい、ということは
大きなプラスになるのではないでしょうか。

色々な月震の種類

月震はいくつかの種類に分類されており、
地球とは異なる活動によって揺れが引き起こされています。

まず、「深発月震」
これは、月震の中でも発生頻度の多いもので、
月の深い所で発生している揺れになります。
マグニチュードとしては、地球で言うと1~2程度と
非常に小さいのが特徴です。
その原因としては、地球や太陽の影響を受けているモノと
されており、震源のほとんどが月の表面側、
つまりは地球に向いている側となっており、
月の裏側では基本的に観測されないタイプの地震と
なっているようです。

次に「浅発地震」
これは深さ約300キロの部分を周辺で発生している地震で、
月震の中では、比較的強い揺れを記録したものになります。
地球で言うとマグニチュード3から4程度の強さですね。
ただし、この月震の発生回数は、観測上では少なく、
詳細についてはよく分かっていないようです。

「隕石衝突による震動」
隕石衝突による揺れも観測されていたようです。
それほど大きな隕石ではないようですが、
もしも、人間が生活することになれば、
そういう隕石も事故のもとになりますから、
何らかの対処が必要になりますね。

「熱月震」
これは月における昼夜の温度差が非常に大きい事によって
熱膨張と熱収縮を繰り返し、岩石が破壊された際の
震動で、多数の熱月震が記録されていたようです。
これによる揺れは局所的なもので、広範囲に
震動が及ぶことはありません。

最後に、人工地震。
実験のために不要になったロケットのパーツなどを
月に激突させることにより月震を起こす実験なども
行われていたようでした。

このように、色々なタイプの揺れが存在することになりますね。
地球とはだいぶ異なる部分が見て取れると思います。
もしも今後、月に人類が移住するようなことがあれば
これらにも対応していかなくてはなりませんね。

地球にいる限りは…

月震はあくまでも、月における地震活動ですから
地球にいる限りは、全く関係のないことです。
実際に月に行ったことのある人もごくわずかに存在しますが、
基本、月に行ったことがない人ばかりでしょう。
そのため、月震に関しては、特に心配するようなことではありません。

それよりも地球にいる以上、心配なのは
やはり”地震”の方になりますよね。
地震は地球にいる限り、基本的には避けることのできない
自然災害ですから、しっかりと日頃から対策しておくことは
大切になるかと思います。

もちろん、過剰に反応する必要はないのですが
”ある程度の”備えは必要になりますからね…

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未来のお話

遠い未来、人間が月に旅行に行ったり、
月に移住したりするようなことがあれば、
その時点でようやく”月震”のことも考える必要が
出てきます。

まだまだ未知の部分も多いので、なんとも言えませんが
観測された月における地震は
マグニチュード3、4程度と、地球において
大きな被害を出したりするレベルのものではありません。
このことから、月震が仮に広がってしまったとしても
そう、大きな被害が出さないのではないかと思います。

ただ、心配なのは
「地震の揺れが長い」という点でしょうか。
揺れが長く、数時間にわたり続くこともある、と
されています。
そうなってくると、規模が小さいにせよ、
長期的に揺れることになるので、建築物への影響や
地震酔いなどの発生も懸念されてきます。

実際に人類がそういう環境に立たされてみなければ
はっきりとしたことは分かりませんが、
震動が長い事による何らかの影響は
出ることになるのではないかと思います。

ほかに、上でも少し触れましたが
”隕石”による影響も若干心配なところではありますね。
隕石にどのように対応していくのかどうか、
それ以前に、月の環境にどのように対応していくのかどうか。

人類が月に定着するまでには、まだまだ色々な課題が
待ち構えていそうです。

まとめ

私たちの世代が、月に行けるとは
思いませんが、遠い未来、月に行くことになったら
月震も人間にとって関係のある自然災害に
変わってきますね。

そうなると、いろいろなことも
分かって来るでしょう。

遠い未来、このサイトを見た人が、
(残ってれば、ですけど笑)
月震はこういうものじゃないけど~と
笑いものにしているかもしれません…汗

実際に、月に行ってみなければ人間への
影響は計り知れませんし、
まだまだ人間が知らないことが
月にはたくさんあるでしょうからね…

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