緊急地震速報とは?鳴った時にすべきことと注意点まとめ!

緊急地震速報。
現代において、唯一、揺れる前に地震の存在を知ることが
できるものです。

まだまだ誤報などもあり、課題もありますが、
今後、進化していくシステムだと思います。

しかしながら、この緊急地震速報、もしも鳴った時は
どうすれば良いのか、そしてその注意点は何か、
知らないと、せっかくの緊急地震速報も意味を
なさなくなってしまいます。

今回は、もしも緊急地震速報が鳴った場合
どうすれば良いのかという点と
その仕組み、誤報などについて、解説していきたいと思います。

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緊急地震速報とは?

地震発生後に、大きな揺れが到達する前に、地震の発生を知らせる
システムで、日本の気象庁が中心となって運用が行われています。

2004年から試験運用が始まり、
2007年10月1日より、本格的に運用が始まったシステムに
なっています。

地震計などのデータに基づき、地震の発生直後に
地震波のデータなどを解析し、地震の揺れが到達すると思われる地域に
推定の到達時間、推定震度などを知らせる、というものになっており
これにより、主用動が各地に到達する数秒前から数十秒前に、
地震の発生を知らせることができる仕組みになっています。

ただし、実際に揺れが到達するまでに、緊急地震速報が
届かなかったり、複数の観測点で同時に地震が発生した場合に
それを一つの大きな地震と認識して、巨大地震の
誤報が出てしまったりすることもあるのも事実です

緊急地震速報を知るには?

緊急地震速報が流れるのは
テレビ、スマホや携帯のエリアメール、ラジオ、
公共施設などになります。
それぞれ流れ方は違いますが、緊急地震速報の情報が
流れると共に、その情報や、揺れに警戒するべき地域が
表示・音声などで流れます。

緊急地震速報が出た=必ず揺れる、とは限らないのですが、
もしも緊急地震速報が発令された場合は、
できうる限りの行動を取ることが大切になります。

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緊急地震速報から揺れが来るまでの時間は?

緊急地震速報が鳴ってから地震の揺れが到達するまでの
時間はどのぐらいか?
これは、地域とその時の地震によって異なります。
場合によっては緊急地震速報は間に合わずに、
地震の揺れが始まってから、緊急地震速報が
来る場合もあります。

先に緊急地震速報がなった場合でも、
時間としては数秒~数十秒程度です。
何分前かに分かったりだとか、何時間前に
分かったりだとか、そういうシステムではありません。
今後、進化する可能性はありますが、
現時点では数十秒前が限界になります。

なお、陸地が震源地の場合の方が、緊急地震速報から
到着までの時間は短く、
陸から遠く、離れた海で地震が発生したときの方が、
緊急地震速報から揺れの到達までの時間が
長い傾向になります。

緊急地震速報を聞いたらどうすれば?

では、緊急地震速報を聞いたらどうすれば良いのか。
時間はあるとは言え、数秒から数十秒程度しかないのは事実です。
しかしながら、それだけの時間でも、できることはあります。
何をするべきなのかどうか、確認していきましょう。
ただ、地震はいつ起きるか分かりません。
その時によって、状況も違うでしょう。
ここにあるのはあくまでもマニュアルであって、
必ずしもマニュアルどおりの行動が正解とも限りません。
その場その場で、臨機応変に対応することも
場合によっては大切なことになります。

・家に居る場合は安全な場所へ
家に居る場合は、安全な場所に隠れると共に、
頭などを守ることを優先しましょう。
気象庁のガイドラインでは、あわてて外に飛び出さないようにすること、
また、火を無理して消さないようにすることが推奨されています。
特に、パニックを起こすことは危険なので、冷静に対応しましょう。
倒れそうな家具から離れ、机に潜ったりして、
身の安全を確保しましょう。
また、扉が開かなくなってしまいそうな場所がある場合、
とりあえず開けて、避難路を確保することも重要です。
身を守って避難路を確保、なんていわれても難しいとは思いますが、
時間の許す限り、出来うることはしておきましょう。
火は、余裕があれば、消すようにしましょう。

・車の運転中は?
ハザードランプを出すなど、合図をしながらゆっくりと
スピードを落とすことが推奨されています。
大きな揺れを感じた場合は、左側によせて停車しましょう。
いずれにしても、急ブレーキをすると、かえって事故を
招くことになりますから、絶対に急ブレーキを踏まないように
して下さい。
周囲の状況を確認しつつ、ちゃんと合図を出し、緩やかに
停車するようにしましょう。
バイクや自転車の場合も、急ブレーキは避けましょう。

・外を歩いている最中など
危険な場所から、離れることを優先しましょう。
ブロック塀の近くだとか、ガラス張りの建物の側だとか、
山や崖の近くだとか、そういう危険な場所から離れることです。
”丈夫なビル”の側であれば、ビルの中に避難するのも良いようです。
外を歩いている場合も、パニックを起こして急に車道に
飛び出したりはしないようにして下さい。
予期せぬ事故を招くことになります。

・エレベーターの場合
エレベーターに乗っている場合は最寄の階のボタンを押し、
そこで降りるようにして下さい。
揺れが来るとエレベータが停止してしまい、閉じ込めに
遭ってしまう可能性もあります。

・人が大勢居る場所
係員などから指示があると思いますので、
その指示に従うようにしましょう。
大勢の人間が一斉にパニックを起こすと転倒など、
逆に惨事を引き起こす結果になりかねません。

・貴重品などを準備する
防災グッズなど、持ち出し用のグッズを用意
している場合は、地震の揺れが到着する前に
それらを手元に用意しておくと良いかと思います。
いざという時にすぐに持ち出せるようにして
おけば、便利ですからね。

・就寝中だった場合は
就寝中だった場合は、無理に動いたり、パニックを
起こしたりせずに、布団を被るなど、無理に
動かないほうが良いようです。
就寝中の部屋の出入り口の扉だけ、閉まらないように
解放しておくと良いかもしれません

・お手洗いや入浴時
こちらに関しても、慌てず、ひとまず扉が閉じたままに
ならないように、開けておくことだけはしておきましょう。

こんなところでしょうか。
とにかく、身の安全を守ることを第一に考えること、
そしてパニックを起こさないようにすることが大切です。
必ず揺れが来るとは限りませんが、
備えをしておくことは大切です。

必ず揺れるとは限らない

緊急地震速報が発令されたといっても、
確実に地震が来るとは限りませんし、
その揺れが必ずしも強い揺れとは限りません。

実際に、緊急地震速報がなっても、
弱い揺れだったこともありますし、
緊急地震速報だけで、何の揺れもなかったときもあります。

なので、中には「またどうせ揺れないでしょ」みたいな
考え方になってしまう人も居るかと思いますが
それは危険です。
実際に緊急地震速報がちゃんと役立っているところも
あるわけですから、たとえ、誤報があるにせよ
「地震が来るかもしれない」という心構えで
上のような行動を取ることはとても大切なことですし、
緊急地震速報が鳴っても、何の行動も起こさないように
なってしまうことは、とても危険なことなので、
そうなってしまわないように、注意しておきましょう。

まとめ

緊急地震速報は、まだまだ発展途上という感じでは
ありますが、それでも数十秒前、数秒前に地震の
存在を察知できる、ということはとても大きなことです。

気をつけるべきポイントとしては
・パニックを起こさないこと
・無理をしない範囲で揺れが来るまでにできる限りのことはしておくこと
・どうせ揺れは来ないだろうという考えをもたないこと

でしょうか。
場合によっては緊急地震速報が間に合わないケースも
ありますから、これを過信してしまうのはNGではありますが、
いざというときのために助けになるものであることは事実です。
日頃から「もしも緊急地震速報が鳴ったなら」という
シミュレーションを頭の中に描いておけると良いかもしれません

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