竜巻は、突然発生し、
その周辺地域に甚大な被害をもたらす
可能性のある自然災害です。
台風と比べてはるかにそのサイズは小さく、
影響を与える範囲も圧倒的に小さいのが特徴ですが、
建築物や人的被害を出す可能性のある
非常に危険な存在です。
では、発生してしまった竜巻が”消える”条件は
何なのでしょうか。
それを見ていきましょう。
竜巻は短命
まず、竜巻が出現してから消えるまでは
とても短いです。
特に、日本における竜巻は、長時間移動するようなものは
少なく、局地的に発生し、そのあとに数分程度で
消滅することがほとんどです。
発生から消滅まで、場合によっては1週間以上の
時間を要する台風とは、かなりの違いですね。
では、竜巻が発生してしまった場合
消える条件は何か、
そして竜巻を人為的に消すことはできるのかどうか、
このあたりについて、お話をしていきたいと思います。
自然に消滅する
まず、竜巻は、発生してしまった場合でも、
その後、時間経過で自然に消滅します。
何時間も何日間も竜巻が活動することはなく、
比較的短時間のうちに自然消滅します。
条件としては「時間の経過」ですね。
一度発生してしまった竜巻は、
消えるまで待つことしかできません。
その間に巻き込まれてしまわないように
竜巻の発生場所によっては
避難することが必要になります。
竜巻は、前兆現象もありますが、
なかなか判断がつきにくく、
予測は難しいのも事実です。
条件が揃っていても、必ず発生するわけではなく、
発生しないこともありますからね…。
人為的に消滅させることはできない
一度発生してしまった”竜巻”を人為的に
消滅させるようなことはできません。
そのうち、そのような技術が生まれたりする可能性も
０ではありませんが、現時点ではそのような技術はなく、
今後も難しいとは思います。
そのため、竜巻が発生してしまった場合に関しては
その動きに注意しながら、
避難をするしか方法はありません。
避難と言っても、速度が速く突然発生するものですから
場合によっては非常に厳しい状況に
陥ってしまう可能性があるのも難しいところです。
とにかく、現時点では、人間に
発生してしまった竜巻を消滅させることはできないので、
自然と消えてくれるのを待つしかありません。
一度消滅しても要注意
竜巻が発生して、それが消滅したあとに
注意しなくてはいけないことは、”一度消滅しても油断はできない”
ということになりますね。
仮に、竜巻が発生してしまって、それが消滅したとしても、
天気が回復するまでは、注意しなくてはなりません。
大気の状態は引き続き不安定なままですから
一度竜巻が発生したような条件下では、
”竜巻が発生しやすい状況”だということです。
そのため、第２、第３の竜巻が発生する可能性は
充分に考えられます。
一度竜巻が発生して消えたからと言って、もう大丈夫だ～！と
油断するようなことが無いようにしましょう。
安全な状態になるのは
”天候が回復してから”です。
怪しい天候であるうちは、竜巻が発生する条件は
揃っているわけですから、
竜巻の発生自体、それほど頻繁に起こるものではありませんが、
第２、第３の竜巻が続けて発生する確率も十分に
あるわけですから、その面に関しては
しっかりと注意しておかなくてはなりません
発生を未然に阻止する方法は？
竜巻が発生してしまうと、それが自然に消滅するまで
逃げるしかない、というのが現状です。
では、竜巻の発生を未然に食い止めることは
できるのでしょうか。
その答えとしては、ザンネンながら”できません”
今の科学力では、発生した竜巻を消し去ることもできませんし、
発生する前に、竜巻の発生をコントロールすることもできません。
現時点で出来ることは、せいぜい、竜巻に関する
注意情報を出すことだけです。
そのため、台風も雷も地震もそうですが、
発生前にそれを抑え込むことは現時点ではできません。
台風や雷に関しては事前にその発生をある程度予測することもできますが、
竜巻や地震は突発的に発生することも多く、
予測に関しても今後の課題になるかと思います。
竜巻対策の未来は？
どんなに科学が発展したとしても、
竜巻を予測する、というのはなかなか難しいものが
あるのではないかと思いますし、
発生した竜巻を打ち消す、なんてことは
ほぼ不可能に近いのではないでしょうか。
もしもそれを可能にするのであれば、
竜巻を消滅させるほどのとてつもない力を持った”何か”が
必要になってきますし、
”その何か”が、周囲に影響を与えないようにしなくてはなりませんし、
さらに言えば、その何かを、竜巻が発生した際にすぐに使用できるように
運用しておかないといけませんから、
相当難しいのは確かだと思います。
現実的に考えるのなら、発生した竜巻からどのようにして身を守るか、
もしくは発生する前にそれを抑え込むか、という方面に
なるのではないかと思います
まとめ
現時点では、発生してしまった竜巻をどうこうすることはできません。
できることと言えば、竜巻から身を守る行動を
取ることだけです。
遠い未来にあんれば分かりませんが、少なくとも、近い将来に
これをどうこうする、ということは、非常に難しいのでは
ないかと思います。
今できることと言えば、竜巻が発生してしまった際に
どのように対応すれば良いのかをしっかりと覚えておくこと、
そして、竜巻が発生してしまった際の避難経路の確認や
安全な場所の確認などをしておくことに、なるのではないかと思います。
