地震の揺れの長さは「震度」と関係あるの?その答えは?

地震には「震度」と呼ばれるものがあります。

簡単に言えば
”どのぐらい揺れが強かったか”を示す数字ですね。

では、この”震度”に
地震自体の長さは関係あるのかどうか、
この点について、解説していきます。

地震も毎回毎回決まった秒数、ということではなく
一瞬で止まるような地震もあれば、
しぶとく、長々と揺れているような地震もあり、
その揺れの長さは一定ではありません。

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「長さ」自体は震度の基準とは関係ない

まず、地震の”震度”そのものには
揺れの長さ自体は関係なく、
何秒間揺れていようと、震度1相当の揺れであれば
「震度1」です。
一瞬だけでも、1分以上揺れていたとしても、
震度上は、揺れの強さ自体が震度1であれば「震度1」に
なる、ということです。

ですので、地震が長ければ長いほど、
震度が上がる、とかそういうことはありません。

ただし、下記のようなこともあるので
”長い”と、震度も上がる傾向にあるのもまた事実です。

マグニチュードが大きいほど長いことが多い

地震には、震度とは別に
”地震そのものの規模を示す”
マグニチュード、というものが存在します。

地震のパワー自体をより正確に表しているのは
実際のところ、震度ではなくこのマグニチュードの方で、
例えば地震が、陸地から離れた場所で発生すれば
人間の住んでいる陸地では震度2で済んだりすることも
ありますが、
地震そのものの強さはマグニチュード5だったり6だったり
強いものであったりすることも多いです。

あくまでも震度は”人間のいる場所が揺れた強さ”を示しているだけであり
地震そのものの強さを示しているわけではありません。

このうちのマグニチュードの方は数字が高ければ高いほど
”地震自体の規模が大きいもの”ということになり、
地震の規模が大きければ大きいほど、
全体的に見れば”揺れている時間も長いことが多い”と、いうのは事実です。

そのため、このマグニチュードの方の数字に関しては
高ければ高いほど、長く揺れる可能性も高くなる…
というようなイメージで考えておくと、分かりやすいと思います。

一方、震度の場合は、
例えば近くでマグニチュード2.5の地震が起きて震度2の場合と
かなり遠くでマグニチュード7だとか、そのレベルの地震が
発生して(距離があったために)震度2の場合では
”同じ震度2”でも地震自体の強さに関しては
大幅に異なります。

前者の場合は、地震自体の規模も小さいわけですから
比較的短時間で済む場合もありますが
後者の場合は、距離が離れているからこそ、震度自体は
低くて済んでいますが、地震自体の規模は
大きいものとなっているため、
低い震度であっても揺れ自体は長くなりがちな
傾向にあります。

このように、”同じ震度でも”揺れる長さは
異なる場合がありますので、
この点は覚えておきましょう。

揺れが長い=震度が大きくなる、とは限りませんし、
逆に揺れが短い=震度が小さい とも限りません。
このあたりは、覚えておきましょう。

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長い方が危険なのは事実

揺れの長さ自体は、震度とは関係はありませんが、
当然のことながら
”揺れている時間が長ければ長いほど”
危険なのは事実で、
長く揺れていれば揺れているほど、
当然、建造物へのダメージも大きくなっていきますし、
何かが落下したりする可能性も高まります。

また、長く揺れているような場合は、
急に途中からある程度強まったりする可能性も
(初期微動、と言われるものですね)ありますので、
揺れ始めた後、ある程度の時間は
揺れ方が急激に変わる可能性もあるので、
注意が必要です。

揺れの「長さ」の情報はあまり出ない

地震が発生した際には
地震の規模を示すマグニチュードなどの情報や、
各地の震度などの情報が出ますが、
一方で、揺れの”長さ”自体の情報はあまり出ないことが多く、
テレビなどを見ていても、
”揺れの時間は何秒でした”みたいな情報が
流されることは基本的にはありません。

また、地震情報のサイト
(気象庁やウェザーニュース、Yahooなど)で
見て見ても、やはり、震度やマグニチュードの
情報は記載されていても、
地震の”長さ”について言及されているところは
基本的にはありません。

地震の長さについては、
ニュース番組などで、
現地の人やキャスターの人が
”横揺れが〇〇秒続きました”みたいな感じで
報告する程度に留まっていて、
あまり、大きく報道されたり、伝えられたりすることは
多くはありません。

先程から書いている通り、
地震の揺れの長さ自体は
震度やマグニチュードの基準には関係ありませんし、
揺れの長さは、同じ地域でも建物によって異なったり、
例えば高層ビルの高層階だと、長く揺れを感じたり
するようなこともあり、
その場所によって、かなり大きく異なるために、
あまり、具体的な秒数として
伝えられるようなことは、ありません。

まとめ

地震の長さ自体は
震度やマグニチュードとは無関係で、
また別の話です。

地震自体のエネルギーが強いほど、
揺れの長さも比較的長めになる傾向には
ありますが、それも”絶対”ではないため
その時その時によって異なります。

ただ、小さい地震であればともかく、
強い地震の場合は、
当然揺れる時間が長ければ長いほど、
色々な被害が大きくなったり、
危険性が増してしまうのは事実ですから、
この点には注意をしておき、
揺れが一度、完全に止まるまでは
油断しないように心がける、ということが
大切なポイントの一つになります。

くれぐれも、まだ揺れが落ち着いていない段階で
油断してしまったり、ということがないように注意しましょう。

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