「おかしも」や「おかしもち」の意味と注意点を徹底解説!

小学校など、小さい頃に行われていた避難訓練で
「おかし」「おかしも」「おかしもち」などの
言葉を聞いたことはありませんか?

これは、避難の際の注意点を頭文字でまとめた言葉です。

地域や場所によって
「おかし」だったり「おかしも」だったり「おかしもち」
だったり、色々ですが、
大事なことは、いずれにしても同じです。

これは、子供にだけ言えることではなく、
大人になってからも大切なことになるので、
覚えておいても損ではないでしょう。

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おかしもち それぞれの意味は?

おかし、おかしも、おかしもち、どれで習ったかは
人によると思いますが、
とりあえず、一番長い「おかしもち」で意味を
説明していきましょう。

(ちなみに、私はおかしも、で習いました)

おかし、までの意味では、3つの言葉どれでも同じです
「も」と「ち」があるかないかの違いですが、
”ち”まで全てを覚えておいても決して損ではないと思いますから、
それぞれを解説していこうと思います。

まず「お」。
これは”押さない”という意味です。
避難中に人を押すなんて危険ですし、やってはいけないことですよね。

次に「か」
これは”駆けない”という意味で、要するに慌てて
走らないように、ってことですね。

三番目「し」
”しゃべらない”
不必要な会話はしないように、とのことですが、
これは状況に応じて判断した方が良いですね。

4番目の「も」は
”戻らない”
これも避難の際にはとても大事なことになります。
何かを確認するために戻ってしまって犠牲になる、
なんてことも実際にありますからね。

5番目の「ち」が
”近づかない・近寄らない”ですね。
危ない場所には近づいてはいけない!ということです。
これも確かにその通りでしょう。

こうしてみてみると、5つの言葉はどれも、
自然災害から身を守るために
的を得ているものだということが分かるかと思います。
それぞれの言葉について、少し見ていきましょう。

押さない

これはとても大事なことですね。
避難中にパニックを起こして人を押したりすれば
転倒の原因にもなりますし、最悪の場合、玉突き事故状態で
転倒し、大惨事になってしまう可能性もあります。
そのため、避難中には絶対に人を押したりしないように
することが大切です。

特に、大勢の人間が利用しているような施設・場所で
自然災害に直面した場合、そこからの避難は非常に
大切なことになりますし、
パニックを起こさずに避難できるかどうかがカギとなります。
係員などの誘導にしたがって、決して慌てないように
行動していくようにしましょう。

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駆けない

「駆けない」これも基本的な大切なことになりますね。
慌てて走れば、ロクなことがありません。
例えば地震災害の際に慌てて外に飛び出したりすることは
非常に危険なことですし、
何らかの自然災害が発生した際には、足元が
危険な状態になっているようなことも考えられます。

そのため、駆けない、つまりは慌てて走ったり
しないようにすることはとても大切なことです。
これは、自分が一人でいるような場合もそうですし、
周囲に色々な人がいるときもそうです。
パニックを起こすこと自体がそもそも地震災害など
自然災害の際には避けるべきことですし、
そのようになってしまわないように注意しましょう。

ただ、この言葉には例外もあります。
自然災害の際には”駆けないといけない”時も
存在するのが事実です。
例えば、極端な話をすれば、津波が迫ってきている際には
駆けないでのんびりしているわけにはいきませんし、
素早く逃げないといけないような場合は
臨機応変で判断して、対応していかなくてはならないのです。

駆けない、は基本ではありますが、
場合によっては走らなくてはいけない場合もあります。

喋らない

これは、場合によりますね。
確かに、パニックになって悲鳴をあげたりだとか、
無用なおしゃべりだとか、
そういったものは避難の妨げになりますから、
控えた方が良いでしょう。

ただ、これは「全く喋るな」ということではありません。
状況に応じては意思疎通や言葉も大切になりますから、
その点に関しては勘違いをしないようにしましょう。
必要なことも伝えないで我慢していると
かえって危険な結果になります。

学校などでの避難訓練では絶対に喋らないように、
ということで避難をすることもあると思いますが
場合によっては言葉が必要になる可能性も
ありますから、その点は覚えておきましょう。

例えば、煙の中移動する際などは
喋らない方が良いですし、
誰かに何かを伝えなくてはいけないときには
言葉も必要になります。
本当に、臨機応変での対応が、
本当の自然災害の際には必要になるのです。

戻らない

地域によっては「おかし」までで教わった人も
いると思いますが「も」もとても大切なことです。
「も」は”戻らない”を意味する言葉で、
避難する際などに、来た道を戻ったりしない、
ということを意味します。

実際の自然災害においても、この”戻る”という行為で
命を落としてしまった人はたくさんいるのです。
もちろん、戻った人たちには
それなりの理由があるはずです。
何の理由もなく戻ったりだとか、
遊び半分で戻ったりだとか、そんなヒトたちは
ほとんどいないでしょう。

ですが、それでも、命を落としてしまうのです。
大事なモノを取りに戻った、
誰かを助けに行った、
大切な場所の様子を見に行った…。

どの理由も、気持ちはとてもわかると思います。
けれども、戻ってはいけない。
震災の際に戻ることは命を危険にさらすことを意味します。
どんなに戻りたくても、基本的には戻ってはいけません。
命を懸けてでも守りたい何かがある!という人もいると思いますが、
”戻る”ことは、命を捨てる結果になってしまう場合もある、
ということを忘れてはいけません。

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近寄らない

最後の「ち」は近寄らない、ですね。
私も習った際には「おかしも」までで、「ち」は
無かったのですが、
「ち」もとても大事なことになります。

要するに、危険な場所には近寄らないように、
ということです。
大丈夫だと思って近づいて見たり、興味本位で
近づいて見たり、そういうことで命を落としている人も
実際に居るのが事実です。

この”ち”に関しては避難の最中だけではなく、
自然災害全般に言えることですから、
しっかりと覚えておくことが大切になるかと思います。

例えば、地震災害の際などに
倒壊しかけた建物に近寄ること。
これはとても危険な行為です。
いつ、余震があるか分かりませんし、余震が無くても
そういう建物は倒壊してしまう恐れがあります。

また、大雨などの際に増水した河川の近くに行く行為。
これも大変危険な行為ですね。
河川増水に巻き込まれて命を落とした、なんて
ケースも聞いたことがあるかと思います。

そのため”近寄らない”ということばは
とても大切な言葉になります。
避難の際もそうですし、自然災害の際もそうです。
何事にも、危険は付き纏いますから
少しでも危ないものには近寄らないようにする。
これは、とても大切なことですし、
覚えておかなくてはいけません。

まとめ

「おかしもち」
小学生だとか、中学生ぐらいまでの
言葉遊び…
なんて思ってしまいがちですが、決してそうではありません。
非常に大切な言葉ですし、
絶対に忘れてはいけない言葉です。

どの言葉も、避難の際などだけではなく、
自然災害に直面した際には、とても重要に
なってくる言葉です。
そう難しいことではないと思いますし、
普段は意識していなくても、いざと言う時に、
そのことを思い出せるように、頭の片隅に
でも入れておくと良いかと思います。

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