台風が来る前に大げさに騒ぐのは良いことなの?それとも…?

台風がやってくる前に
「大げさに騒ぎすぎなのでは?」と
思うこともあると思います。

確かに、近年は
実際に被害を出すような台風も増えてきており、
それに伴い、大げさな反応をするようなことも
多く見られるようになりました。

この辺りは、人によって、意見も異なる部分だと思います。

人によっては
「被害が出るかどうかも分からないうちから
 騒いで恐怖心を煽るんじゃない!」と思うと思いますし、

また別の人は
「もし何も起きなくても、それはそれでよかった!」と
”備えあれば憂いなし”という感じの考えの人もいると思います。

では、台風が来る前に大げさに騒ぐことは
良いことなのかどうか、その点について
お話していきます。

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正解はない難しい問題

台風の前に大袈裟と思えるぐらいに騒いで
危機感を煽るか、
それとも台風の前に冷静に判断して、
静観するか。

これに正解はありません。
全員が納得するような結末など、絶対にありえないからです。

大袈裟に騒いだ場合、
台風による被害が実際に出なければ、
「大げさに騒ぎすぎ!」という人も出るでしょう。

しかし、逆に騒がずにいた場合で、
台風による被害が実際に出てしまった場合は
「台風を甘く見すぎ!」という人が出てきます。

結局のところ”みんなが納得するような答え”を
出すことはできません。
確かに、騒ぎすぎで不安を煽ることは、
それだけを見れば良くないことです。

そして、油断しすぎて、被害が大きくなってしまった!
というのもまた良くないことです。

ただ、その”バランス”を取れるほど
人間は優秀な生き物ではありません。
必ず、”やりすぎ”になるか”甘く見すぎ”になるか、
そういう部分が出てきてしまう、というのが事実です。
なかなか適度な加減、というものは
できない、ということですね。

大袈裟に騒ぐメリットは?

大袈裟すぎるぐらいに騒ぐメリットとしては
「台風に対する意識を高めることができる」
ということですね。

台風を甘く見ている人も、多いのが事実ですから
そういった人たちへの
注意喚起の意味合いもありますし、
事前から「今回の台風はやばい」と、各自が備えることによって、
もしも本当に、ものすごい被害を及ぼすレベルの強さの
台風が上陸してしまったとしても、
事前に備えをしておいたことにより、
”騒がなかった時よりも”結果的には
ある程度被害を減らすことができる、
ということです。

備えあれば憂いなし、という言葉がありますが
大袈裟すぎるぐらいに騒ぎ、
大袈裟すぎるぐらいに備えておくことで、
被害を減らすことができる可能性は十分に
ありますから、
”本当に台風が直撃したりした場合”は、
メリットになるでしょう。

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大袈裟に騒ぐデメリットは?

台風が発生したり、接近したりした際に
大袈裟に騒ぐことの「メリット」を上では
紹介しましたが、当然、あるのはメリットだけではありません。
何事にも、メリットがあれば、デメリットもあります。

台風接近前に大袈裟に騒ぐことのデメリットとしては
まず一つは「余計な不安を煽ること」ですね。

上で書いたように、本当に被害をもたらすような
台風になる場合はともかく、
そうでない場合は、大袈裟に騒ぐことによって
”本来不安を感じなくて良かったはずの人が、強い不安を感じてしまう”
ということが起きます。

心配性な人や、神経質な人にとっては
特につらいことなのではないでしょうか。

大袈裟に騒ぐことこによって、
「強い不安を感じてしまう人」が出て来ることは事実です。

また、事前に「鉄道の運休」などを決めて、
電車を止めてしまったりすることで、
”実際は大したことがなかったのに”
交通網に混乱が生じてしまうようなケースも
存在します。

全員が休めればそれはそれで良いのかもしれませんが、
電車が止まったりしても、仕事に向かわないといけない人は
たくさんいますし、そういった人たちからしてみれば
早期に騒がれて、実際には大したことなかったのに
電車を止められてしまったら困ってしまう、
ということにもなります。
確実に、早く起きるなど、日常生活上の影響も
出てしまうでしょう。

騒がないことによるメリット

逆に、必要以上に騒がないことによる
メリットはあるのかどうか。

これは、結果論的に
”あまり台風が発達しなかった”り、
”台風の進路的にあまり影響がでなかった”り、
した場合は、メリットになります。

先ほども書いた通り、台風のことを
事前に大々的に騒いだりすれば、
それを見て必要以上に不安を感じてしまう人もいます。
世の中、物事を冷静に判断できる人ばかりでは
ありませんし、神経質な人や、不安を感じやすい人も
多いですから、そういった人にとって、
”騒ぐ”ことは苦痛になります。
そういうことが起きなくなる、というのは
一つのポイントですし、
事前に過剰に反応して備えたりだとか
そういうことも、騒がなければ起きにくく、なります。

ただ、お分かりの通り、
これは”あくまでも実際には被害が起きるような台風ではなかった場合”の
話です。

結果的に
台風が被害を及ぼすレベルだった場合は
”騒がなかったこと”により、甚大な被害が出る可能性は高まりますし、
必ず、「どうして楽観視していたんだ!?」とか
「甘く見すぎじゃないか」とか批判するような人も出てきます。

結果次第で、全てが変わってしまう…
そして、台風は実際にかなり接近するまで
どんな規模の被害を出すか、あるいは被害が思ったよりもないのかを
判断することは非常に難しいものですから、
このあたりの判断は、非常に困難です。

結果的に
被害が出ないような台風だったのなら
「あまり騒がず、いたずらに不安を与えることのない良い対応」になりますし
被害が出た場合は
「台風を甘く見ていた、その結果被害が拡大した。責任とれ」みたいに
なるわけです。

色々、生きにくい世の中であるのは、確かですね。

騒がないことによるデメリット

これは、もうお分かりだと思いますが
”騒がないことによるデメリット”は、
騒がずにいて、台風の勢力や被害が想定外のものに
なってしまった場合
”備えを怠ったことによる被害”は拡大します。
急に交通機関がストップするなどして、
移動なども、”想定外”の足止めを食らうことに
なってしまうでしょう。

被害を及ぼすような台風が来るのに、
あまり騒がない、ということは、
油断する人や、甘く見てしまう人を増やすことにも
繋がってしまいます。

それによって、被害が増えてしまうこともあるでしょう。

これも結果論的な話になりますが
「あまり騒がないようにしていて」
実際には大きな被害が出た場合、
この判断は間違っていた!とか、責任を取れ!とか
そういうことになっていくわけです。

逆に、「あまり騒がないようにして」
実際に被害も出ないような場合だったら
”正しい判断”ということになるのですが、
台風は直前まで「確実な判断」は難しく
結果論でしか善悪を判断できないために、
騒ぐ側…注意喚起する側にとってみても、
大袈裟なぐらいに騒ぐべきなのか、
それともある程度大人しくしているべきなのか、
ということは、非常に難しいことであるのも事実です。

まとめ

結局、全員が満足する正解、というものはありません。

大袈裟ぐらいに騒いでおいて
本当に強烈な台風だった場合は、
備えておいたことがプラスになるでしょうし、
それで助かる命もあるでしょう。

また、何もなければ
「何事もなくてよかった」で終わらせることができる。

それは、確かに良いことです。

ただ、一方で、大袈裟に騒いだことにより
過剰に不安を感じて精神的に負担となってしまう人もいるでしょうし、
本来は止めなくてもよかった交通機関が止まって
それで被害を受けた、なんて人も出て来るでしょう。

「全員が満足」という正解は存在しない、
難しい問題なのです。

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