どのぐらいの震度で家は倒壊するの?自宅はどこまで耐えられるのか。

地震の際に心配なことの一つが
「家は耐えられるのかどうか」
ということになるかと思います。

自宅が倒壊してしまえば、
自分の身の危険はもちろんですが、
地震災害後に、自分の住む場所が
無くなってしまうことになります。

また、全壊しなくても、傾いてしまったりして、
そのままではとても住めない状態に
なってしまうことも。

では、震度いくつぐらいから、家が
倒壊してしまう可能性があるのでしょうか。
自宅は、どこまでの揺れに耐えられるのでしょうか。
それを見ていきましょう。

スポンサーリンク

家が耐えられる震度は?

これは、断言することはできません。
何故なら、住宅によって色々な条件がありますし、
住宅ごとに耐震性も様々です。
なので、一概に「震度6弱まで大丈夫」だとか
そういった風に断言してしまうことはできないのです。

震度7が来ても大丈夫な家もあれば
震度5強でも大きなダメージを受けてしまう家もあります。
自宅が木造か鉄筋か、
耐震対策などは行われているのかどうか。
家のある土地はどのような土地か。
その時の地震の揺れ方は何か。

色々な条件が重なるので、
家が倒れてしまったり、ダメージを受けてしまう震度は
いくつからなのか、と言われればそこに答えはありません。

ダメージを受けない震度

まず、ダメージを受ける可能性が限りなく低い震度を
お話していきましょう。
震度階級は0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7と
存在しています。
このうちの、震度4までに関しては
家が倒壊したり、亀裂が入ったりする可能性は限りなく低いと思います。

木造であっても、鉄筋であっても、基本的には
大きなダメージを受けることはないでしょう。

震度4以下の地震で、亀裂が入ってしまったり
ダメージを受けてしまう場合は、
建築段階で何か手抜きがあった可能性や、
築年数が相当経過していて、老朽化が進んでいる可能性、
シロアリなど、別の原因によって、建物そのものが
ダメージを受けている可能性があります。

震度4以下の地震でダメージを受ける場合は
そういったことも疑った方が良いでしょう。

ただ、上のような例を除いて
基本的には震度4でダメージを受けるようなことは
ほとんどないと考えてよいかと思います。

ただし、揺れている最中に「これは震度4だ!」だとか
分かるヒトはいないでしょうから、
身を守る行動を優先して下さい。

スポンサーリンク

ダメージを受ける可能性のある震度

逆に、家にダメージを与える可能性がある震度とは
いくつからなのでしょうか。
これは、上でも書いた通り震度4までは自宅に
被害が出る可能性が限りなく低い、ということは
逆に言えば震度5弱以上は自宅にダメージを
与える可能性がある、ということです。

もちろん、震度5弱以上が来ても、
必ずしもダメージを与えるわけではありませんが、
倒壊や半壊、傾き、亀裂など、自宅に
あらゆるダメージを与える可能性が出てきてしまいます。
この点に関しては注意しなくてはいけません。

ただし、これもいろいろな条件が重なって決まることなので、
震度7でも倒壊しない住宅もありますし、
逆に震度5弱でも、かなりのダメージを受けることになってしまう
住宅が存在するのは事実です。

木造と鉄筋で異なる

自宅が木造住宅か、それとも鉄筋コンクリートによる住宅か、
それによっても異なってきます。

まず、木造の場合に関しては
”震度5弱以上”でダメージを受ける可能性があるとされています。
震度5弱・震度5強などの揺れから、壁に亀裂やヒビが
入る可能性が高まり、
震度6を超えると屋根が落ちたり、大きなダメージを
自宅に与えてしまう可能性があります。
また、震度7では木造住宅の場合は、傾きや倒壊など、
深刻なダメージを受けることになる可能性があります。
が、必ずしもそうなるとは限らない、ということは覚えておきましょう。
耐震性の強い木造住宅であれば、さすがにヒビや亀裂は
避けられないとしても、倒壊に関しては
回避することも可能であると思います。

次に、鉄筋コンクリート。
これは、木造住宅よりも地震に対する強度は強いです。
震度5程度であれば、深刻なダメージを受ける可能性に
関しては、非常に低いと言えます。
しかしながら、やはり鉄筋の建物にも、耐震強度の高いもの、
そうでないものがあります。
弱いものに関しては震度6などで倒壊する可能性もあります。

逆に、耐震強度がしっかりしていれば、震度7であっても
倒壊することはなく持ちこたえる住宅もあります。

もちろん、これはあくまでも目安上の数値で、
上でも書いている通り、各住宅の耐震強度や
その時その時の地震の性質、色々な条件が重なってきますので、
鉄筋は震度5なら無傷、と断言できるわけじゃないですし、
木造は震度7だと倒れる!と断言できるわけもありません。
あくまでも、目安です。

そのため「震度いくつまで耐えられるか」という部分の
お話に確実な答えはありません。
皆様の自宅、それぞれによって、その答えは異なるのです。

ただ、目安としてのお話をするのであれば、
震度4以下であれば、とりあえず倒壊したり亀裂が
入ったりする可能性は非常に低く、
震度5弱以上の場合は、場合によっては木造住宅を中心に
ダメージを受ける可能性がある、と
覚えておきましょう。

耐震性を強化するには?

耐震性を強化するためには、新築の際に
色々と対策するのが一番ですが、
耐震リフォームなど、色々な方法があります。
が、いずれにせよ費用がかかってしまいますから
現在、済んでいる自宅でできる範囲で、
地震に備える、というのが一番現実的で
あると思います。

お金があれば、新築するも良し、リフォームするも良い、
耐震工事を行うも良し、ですが
そこまでの余裕がない!という人が多いのが
現実であると思います。

そういった場合に考えられる現実的な対策としては
「家具の固定」だとか、倒れやすいものの位置の見直し
だとかそういうことになりますね。

また、耐震リフォームなどを行う場合の注意点ですが、
これは”自分の家・土地に合う方法”を選択しなければ
意味がありません。
あまり意味のない耐震リフォームを行ってしまった場合、
費用だけが無駄にかかり、本当に地震がやってきたときに
なすすべもなく自宅が倒壊してしまう、なんてことも
実際にあるのです。
それでは、リフォームするだけ無駄、というものです。

そのため、耐震リフォームをする際には、
しっかりと業者を選ぶようにしましょう。
悪質な業者やいい加減な業者も存在します。
騙されてしまうと、対心情、全く意味がないだけではなく、
費用も無駄してしまいます。
口コミや、実際に見積もりなどをしてもらって
信用できるのかどうか、しっかりと考えて対応
した方が良いでしょう。

後から後悔しても遅いです。
先に、必ず業者に気になることは
全部確認して、少しでも不安を払しょくできない場合は
他の業者にお願いする、というのが大事な
ポイントになるかと思います。
本当に、後から後悔しても遅いですから、要注意です。

まとめ

自分の自宅がどのぐらいの地震まで耐えられるのかどうか。
これは、本当に何とも言えません。
ただ、大事なことは”震度5弱以上”では
何らかのダメージが加わる危険がある、
ということは覚えておいて良いと思います。

また、”昔、一度震度7にも耐えたことがある”みたいな
家でも、次も同じように耐えられるとは限りません。
むしろ、震度7に耐えた経験を持つ家でも
震度6弱で倒壊する可能性だってあります。
経年劣化もそうですし、前の地震でダメージを
受けてしまっている可能性もある、ということです。

どんな自宅でも”絶対に倒壊しない”ということは
ありませんから、注意するようにしましょう!

タイトルとURLをコピーしました