大きな地震が来る前の日って、いつもと何か違うの?

地震災害は人間にとって、とても恐ろしいものです。

今現在では予知もできませんし
完全に被害を防ぐことは非常に難しく、
地震に対する備えをする、ということが
今現在の人類に出来る「限界」で
あるということもまた事実です。

大きな地震が来る前には
色々と前兆がある、などとも言われますが
果たしてそれは事実なのでしょうか。

地震の前の日には
どのようなことが起きるのか。
何か特徴的なことは
あるのかどうかについて、
それぞれ解説をしていきたいと思います。

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前の日には何が起きる?

大きな地震が来る前の日には
何が起こるのか。

答えとしては「大抵の場合、何も起こりません」

翌日に大きな地震が
迫っていたとしても
ほとんどの場合、何か変わったことが
起きているわけでもなく
地震の発生を事前に察知することは
非常に難しいことです。

前日に何か特徴的なことが
起きるのであれば、
とっくに地震の予知も可能に
なっていますからね。

と、いうことで地震の前日も
「いつもと変わらない日」である
可能性は非常に高く、
むしろ、地震が発生する直前になっても
いつも通りの日常…というケースは
非常に多いのです。

前日に何か大きな予兆が…
などということは
なかなかないということですね。

本当は何か前兆があった方が
分かりやすいですし、
色々準備もできますから、その方が良いのですが
なかなかそう上手くはいかないのです。

が、大きな地震の前日に
異常な現象が起きる可能性も0ではなく
実際に異常現象が起きていたケースもあります。

また「前の日から〇〇」みたいな話を
聞いたことがある人もいるのでは
ないでしょうか。

”大きな地震の前の日”について
ポイントを見て行きましょう。

地震が頻発することも

地震活動には「前震」と呼ばれるものがあります。
これは、その後に発生する大きな地震に
先駆けて発生する地震のことです。

前日、と言わず数日前、あるいは数時間前から
この前震が頻発するようなケースは
実際にあります。
小さな地震が普段では考えられないような
回数発生していたり、
少し大きめの地震が発生したり
パターンは色々で、本震のどのぐらい前から
そういった地震が発生するのかも
その時によりますから
一概には言えませんが、
前触れとなる地震が発生することは
実際にあることです。

実際に2011年の東日本大震災では
地震の2日前頃から、何度も何度も
地震が繰り返し発生していましたし、
2016年の熊本地震でも本震の直前に
何度も何度も地震が発生していました。

このように、大きな地震の前に
小さな地震が頻発したり
ある程度大きな地震が発生したり
することは実際にあります。

ただ…
「いきなり大きな地震が発生する」ことも
ありますし
「小さな地震が頻発するだけ」のこともありますから
前震で大きな地震を予測することは
難しいのもまた事実です。

前震がないこともありますし
頻繁に地震が発生しても
それが大きな地震の前兆とも限りません。
そのため、前日に異常な地震活動が
あることもありますが、
それを地震予知に使うことは難しいですし、
ただ、小さな地震が頻発しているだけのこともあります。
やはり、これから大きな地震に繋がる、
ということを判断するのは難しいことなのです。

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都市伝説のようなお話はたくさんある

地震の前日に〇〇、という都市伝説のような
お話は、この世にかなりの数、
存在しています。
ただし、それらはあくまでも都市伝説の類でしかなく、
実際に地震との関係性が解明されているものは
ありませんので、話半分に聞いておく、という程度が
一番良いのではないかと思います。

地震雲、生き物の異常行動、
頭痛やめまいなどの症状…
色々なお話はありますが
これらは”全て”科学的に明確な根拠が
あるものではありません。

前日に地震雲が出ていた、だとか
そういった情報があっても
”何の根拠もない情報である”ということは
覚えておくようにしましょう。

つい結び付けてしまう

人間は、つい色々な出来事を
他の出来事と結び付けてしまうものです。

地震災害に関してもそうで、
”地震の前に〇〇が起きていた”みたいな話を
聞いたことがある人もいるかと思いますが
それは、実際には地震と関係のないもので
ある可能性も十分にある、ということです。

例えば「地震の前日から頭痛がしていた」というような
お話があったとします。
ですが、実際にはその頭痛が地震の前兆
だったのかどうかを確かめる方法はありません。
頭痛を引き起こす原因となるものは
この世にいくらでもあります。
その頭痛が本当に地震が原因の頭痛であったと
断言することはできません。

地震が発生した場合と発生しなかった場合で
人間は解釈が変わるものです。

どういうことかと言うと、
頭痛がしていた日の翌日に頭痛が発生すれば
「あの頭痛はもしかして」だとか「そうに違いない」と
考える人が出てきますが、
何も起きなかった場合は、その日に頭痛がしていたことすら
1週間後には忘れている人も多いでしょう。

地震が起きた、という事実があるからこそ
結びつけて考えてしまうだけで
地震が起きなかった場合は、
ただの普通の頭痛として、忘れ去られる、そういうことです。

動物の異常行動だってそうですし
小さな地震の頻発だってそうです。

”何も起きなければ”
人は、それを忘れるのです。

そして、”地震が起きれば”
人はそれを関連付けて考えてしまう。

そういうものです。
「地震の前にこういうことがあった」というお話も
それを何も考えずに鵜呑みにしてしまうことは
何のプラスにもなりません。
あくまでも話半分程度に聞いておく、
というのが一番良いのではないでしょうか。

予言系は嘘

地震の予言系統は嘘です。
「明日地震が来る」みたいなことを
言っている人は、全て適当なことを
言っていると考えておいた方が良いでしょう。

今現在、地震予知をすることは困難であり、
地震予知に関しては気象庁も
公式サイトで否定しています。

世の中には色々な地震予知がありますが
それらは信じるに値しない情報ということですから
信じないようにしましょう。偶然的中することはあっても
無駄な不安を煽るだけです。

そういった情報を目にして、無駄に不安を感じてしまったり
だとか、そういったことになってしまわないように
注意していくことが大事になってくるかと思います。

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いつ起きるかは分からない

大前提として、”地震はいつ発生するかわからない”という
ことは覚えておくようにした方が良いかと思います。
地震は、いつ、どこで起きるのか、
今現在では全く分からないというのが事実です。

周期的なものもアテにならないことも
多いですし、前震のような地震活動がある場合も
あれば、そういった地震活動が無い場合も
ありますから、本当に何とも言えない、というのが
事実になるのです。

地震はいつ起きるか分かりません。
そのことをしっかりと頭に入れておくようにし、
必要最低限の備えだけでも、
しっかりとしておけるように
した方が良いかと思います。

何の知識もなく、
何の備えもなく、
という状態だと何かあったときに
後悔しますからね…。

まとめ

地震の前の日…
基本的には、いつもと何も変わらない、
と思っていた方が良いでしょう。
当日だって何も変わらない日も
多いかと思います。

地震の前触れと言われている現象の
数々は、本当に前触れなのかどうかも
怪しいですし、解明されていません。
前震に関しても、発生することもあれば
しないこともありますし、
さらに言えば、小さな地震が頻発
していても、それが前震かどうかは
分かりません。
何の関係もないこともあるのです。

上記のようなことからも、
地震の前日に何か特別なことが起きる、
ということではない、ということは
覚えておいた方が良いでしょう。

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