台風は、基本的には動き方のパターンが
ある程度決まっており、
天気予報などでも大体の動きの予報が
出ています。
しかしながら、稀に一般的な台風の動きとは
異なる動きをするような台風や
複雑な動きをしたり、迷走したり、
本来ありえないような動きをしたりする
台風が存在するのも事実です。
では、どうしてそのような
台風が生まれてしまうのでしょうか。
台風が複雑な動きをする理由と
複雑な動きをしている台風が
発生している場合の注意点などに
ついてをまとめていきたいと思います。
複雑に動く台風!
複雑な動きをする台風…
それほど頻繁に出てくるわけではありませんが
時々、出てきます。
ぐるぐる同じ場所で回ったり、
本来の予測とは別の方向に動いたり、
基本的な動き方とは全く別の動き方をしたり、
色々な台風があるわけです。
複雑に動く台風は
天気予報による予報もなかなか難しく
予想外な動きをすることもあるために
より一層の注意が必要に
なってくるのもまた事実ですね。
では、なぜそのような厄介な台風が
生まれてしまうのか。
台風が迷走している場合は、
どのような点に注意をしていけば良いのか。
その点についてのお話を
していきたいと思います。
迷走台風
「複雑な動きをする台風」は
「迷走台風(めいそうたいふう)」とも呼ばれることがあります。
この呼び名は一応、公式的なものではなく
気象庁では使われていないようですが
一般レベルではこういう呼び方も
使われていることがあるので覚えておきましょう。
迷走台風でも複雑な動きをする台風でも
どんな感じの台風かは、
大体言葉の通りで、分かりやすいかと思います。
つまりは、変な動きをしている台風、
ということになりますね。
ちなみに、迷走台風と言う名前を
気象庁が用いない理由としては
「台風自体が迷走しているわけではない」という理由とのことです。
(厳密には台風自体ではなく周囲の気象条件によって
迷走しているため、ということですね)
台風が迷走する原因は?
では、台風が迷走したり
複雑な動きをしたりする理由は
何なのでしょうか。
その理由として挙げられているものを
ご紹介していきたいと思います。
・複数の台風が存在する
複数の台風が存在する場合、
他の台風との位置にもよりますが
台風がおかしな動きをすることは
よくあることです。
夏場や秋などの台風シーズンには、
台風が複数個同時に発生することは
よくあることで、2つの台風が同時に
発生しているのはよく見かける光景だと思いますし、
場合によっては3個以上の台風が同時に出現しているような
ケースも存在しています。
そういった際には、他の台風との兼ね合いで
台風がおかしな動きをすることはよくあることなので
台風同士の距離が近い場合などに関しては
予測外の動きをする可能性もあります。
・高気圧と偏西風の関係
台風は偏西風に乗って移動しますが
夏場などは太平洋高気圧に日本周辺が
覆われており、偏西風が弱い状況に
なっていることもあり、その場合は、
普段とは異なる動きを台風が
する可能性もあります。
夏に台風がやってきた場合は、
秋の台風とはまた異なる動きをする
可能性がある、ということになりますね。
・寒冷低気圧の存在
近くに寒冷低気圧がある場合などに
関しても、近くに別の台風が存在するときと
同じような感じで、台風の動きが
変化する可能性があります。
台風が迷走したり
おかしな動きをしたりする主な原因としては
こんなところでしょうか。
色々な周囲の気象条件によって
大きく異なる動きをする可能性がある、
というのも台風の特徴の一つになるのです。
注意するべき点は?
台風が迷走していたり、おかしな動きを
しているような場合は、どのような点に
注意していけば良いのでしょうか。
通常の台風とは異なる注意点も
ありますから、そういった点には
注意をしなくてはいけません。
・予報が大幅にずれる可能性
迷走している台風が存在する場合、
普段の台風とは異なる動きを
する可能性も十分にありますし
当初の天気予報と大幅に進路の予測などが
変わってくる可能性も十分にあります。
もちろん、直前になれば迷走しているような
台風であっても、その進路は大体予測が
ついていると思いますが
まだ何日か直撃までに時間があったりすると
「あれ?昨日と予報が全然変わってる!」みたいな
ことはよくあることなので、注意しましょう。
・最新の予報をしっかりと確認
こういった迷走するような台風が
来ている場合は、上でも書いたように、急に予報が
変わったりする可能性は十分にあります。
そのため、細心の天気予報や台風情報は
しっかりと確認をするようにしておきましょう。
”昨日見た予報”と大幅に予報が変わっていたり
するようなことも十分に考えられますから
その点も注意し、しっかり情報を把握することが
大事なポイントになります。
・備えは事前に
これは普通の台風でも同じことですが
台風が近づいてきている場合、
しっかりと備えをしておくようにしましょう。
家の外(ベランダや庭など)にあるものを
しっかりと安全な場所に移動させておくことも
大事なことですし、
何か予定があれば先に済ませておく、ということは
とても大事なことになります。
台風直撃後に備えをしたのでは
遅いですから、事前にしっかりと備えを
しておくようにしましょう。
・不要な外出は避ける
これも普通の台風と同じことですが、
不要な外出は避けるようにしましょう。
仕事や学校だとか、どうしても行かないといけない
その他の用事だとか、そういったものは
仕方がないですが、台風が直撃している日に
わざわざ出かけなくても大丈夫な用事の場合は
予定をずらしたりするなどして
上手く工夫をするようにしましょう。
これは、迷走している台風であっても
そうでなくても注意が必要です。
・天候に注意
普通の台風でもそうですが、
迷走している台風が存在する場合、
さらに周囲の天候がおかしな天気に
なったりする可能性はあります。
天気予報をしっかりと確認する、ということは
当然大事なことになりますし、
急に天候が崩れたりすることも十分に
考えられることになりますから、
その点にも注意をするようにし、
しっかりと対応をしていくように
心がけて行きましょう。
・無理をしない
どんな場合でも、無理をしないことが
大事になります。
台風の際に無理して外出したりしても
本当に良いことはありません。
仕事などでどうしようもないことも
あるかと思いますが、
避けることのできる「無理」があるのであれば
なるべく避けるようにする、
ということが大事です。
こんなところでしょうか。
迷走している台風であっても
そうでなくても、基本的な部分は
同じですが、迷走している台風の場合は
特に予報が変わったり、急におかしな方向に
台風が進みだしたりする可能性もありますから
そういう部分は通常の台風よりも
注意が必要になってくるかと思います。
なるべく定期的に最新情報などを
しっかり確認するようにし、
油断をしないようにすることが、
迷走している台風から身を守って行く、
ということにおいて
一番大事になってくる部分になりますね。
まとめ
迷走している台風の原因と
注意点をまとめました。
注意点としては
台風が迷走していても、していなくても
危険であることには
違いありませんから、自分の地域に
台風の影響が出るような予報が
出ている場合は、しっかりと注意し、
侮ったりしないようにしましょう。
台風を侮っていて怪我を
してしまってから後悔しても、
もう遅いわけですからね。
慎重になるに越したことはありません。