気象病（きしょうびょう）とは、
台風などの接近時に
色々な部分の体調を崩してしまうことを言います。
これは、精神的なものだとか
仮病などではなく、
実際に原因があって、
そのために体調不良を招いている、というものになります。
台風は直接的な影響だけではなく
こういった影響を出してしまうことも
あるわけですね。
では、気象病とはどのようなものなのか。
なってしまったらどのように
対処すればいいのか、
それぞれ見て行きたいと思います。
気象病とは何か。
気象病とは気圧の変化により
引き起こされるものになっており、
内耳や三半規管、自律神経などに
影響を与えることによって
様々な異常が出現するものになっています。
場合によっては、大きな病気に
繋がったりするようなリスクもあるので、
台風接近時などに極端に調子が
悪くなるような場合に関しては
しっかりと対処をするようにしていかなくては
ならないのです。
その症状は？
”気象病”と呼ばれるものになってしまうと
どのような症状が出てしまうのか。
症状としては色々なものが
挙げられており、一概に言うことはできませんが
下記のような症状が挙げられています。
・めまい
・ふらつき
・頭痛
・身体の痛み
・吐き気
・耳鳴り
・しびれ
・むくみ
・倦怠感
・精神的なバランスの乱れ
・息苦しさ
などなど、多種多様の症状が
挙げられています。
なお、上の症状が全て出るわけではなく
人によって症状の出方は様々です。
頭痛だけの人も言えば
めまい、吐き気、ふらつき、と言ったように
何個かの症状が出てくるような人もいます。
このあたりは人によって異なりますし、
台風が接近してきたからと言って
みんながみんな、体調を崩すわけではありません。
また、心臓に関係する病気や
脳卒中などの発生リスクを
高めてしまう、ということも
挙げられており、
気圧の変化一つが、人間に
大きな影響をもたらしてしまうような
ことも実際にあることなのです。
どうすればいいの？
台風の日などに体調を崩してしまった場合は
無理をせずに安静をしていることが
大切になります。
台風などが過ぎ去れば、基本的には
回復するかと思いますが、
その時の症状が強いと、
大変苦しいと思います。
もしも頭痛が出ているなら頭痛薬、
吐き気があるなら、酔い止めの類などの
薬を利用して、症状が落ち着くまでを
しのぐ、というのも一つの方法です。
くれぐれも無理はしないようにし、
休める状況なのであれば
しっかりとした休息を取る、
ということが大切なことになります。
病院に行く場合は何科？
気象病かな？と思った場合で
もしも病院に行くのであれば、自分の出ている
症状によって決めるのが良いと思います。
全体的に何となく調子が悪いのであれば
内科などの受診で良いと思いますが
症状がはっきりしているのであれば
その症状に応じた場所を受診すると
より正確な診察や治療が
出来るようになると思いますから
自分の症状をしっかりと把握した上で
診察を受けるようにするのが
一番良いかと思います。
まず、「めまい」や「耳鳴り」「ふらつき」などが
強い場合は”耳鼻科”の診察が一般的ですね。
耳鳴りは当然ですが、めまいに関しても
基本的には耳鼻科の分野のものになりますから
これらの症状が強い場合に関しては
まず耳鼻科を受診するのが良いでしょう。
次に「頭痛」だとか「ふらつき」「吐き気」
「しびれ」など
そういったものが中心の場合に関しては
”脳神経外科”が良いですね。
片頭痛などが悪化している可能性もありますし、
頭痛が激しい場合は台風などが原因ではなく
偶然タイミングが一致しただけで
何か大きな病気が隠れているような可能性も
否定はできません。
そのため、脳神経外科を受診し、
症状を説明、必要であれば検査などを
受けることをおすすめします
（必要かどうかは症状を聞いて先生が判断します）
精神的な不安だとかそういった症状が
強い場合に関しては心療内科などが適任ですね。
精神的症状も放置しておくと
場合によっては重症化してしまうようなことも
ありますから、その点は注意しなくてはなりません。
このようなところでしょうか。
台風直撃のタイミングで出かけるのは
危険ですが、どうしても症状が強い場合や
症状を繰り返したり、なかなか
治らない場合は↑を参考にしつつ
病院で診察を受けてみるのも
良いかと思います。
必ずしも気象病とは限らない
頭痛や耳鳴り、めまいなど、気象病と言われる
症状に関しては他の病気や症状などでも
出てくることのある症状で、
その病気の種類は数えきれないほどになります。
そのため、台風接近前に調子を崩したのであれば
気象病と呼ばれるものが原因である可能性も
髙いですが、必ずしもそうとは限りませんから
自分で決めつけてしまうようなことはせずに
症状が続くような場合はしっかりと検査を
受けることをおすすめします。
”たまたま”台風が近づいてくるタイミングから
症状が出ているだけの可能性も
当然あるわけですからね…
まとめ
台風が近づいてくるタイミングで
体調を崩してしまうようなことは
実際にあることです。
場合によっては倒れこんだり
寝込んでしまうぐらいに調子を崩す人も
いますから、そのことは覚えておきましょう。
そんなの仮病だ！みたいな無理解を
振りかざす人もいるかもしれませんが
気象条件による体調の悪化は
迷信でも仮病でもなく、
実際に存在することになりますから
そこのとろころは理解しておく方が良いでしょうし、
誰にだってこういった症状が発現してしまう
可能性は十分にあるのです。
