雷は「寒くても」鳴ることはあるのかどうかに
ついて解説していきます。
雷と言えば、確かに「暑い日の方が多い」という
イメージもあるかもしれませんし、
実際に”地上の気温”というのも
雷の発生しやすさに影響する重要なポイントの一つです。
基本的には地上の気温が下がれば下がるほど
雷が発生する確率は低くなり、
夏場はよく雷が鳴るけれど、冬になると雷が
ほとんど鳴らない!という地域も多いです。
しかしながら
「寒い日」=「雷が鳴らない」ということではなく、
寒くても雷が鳴ることは実際にあることです。
どうして気温が低くても雷が鳴ってしまうことがあるのか。
この点について解説していきます。
「気温」だけが全ての理由ではない
雷が鳴る、ということは
「地上の気温」だけが全ての理由ではありません。
そんなに単純なものではないのです。
単純に30度以上になると鳴りやすい、
それ以下になると鳴りにくい、みたいなことが
あればもっと分かりやすかったとは思いますが
実際にはそういうことではなく、
地上の気温に関して言えば、
それはあくまでも”ひとつの要素”にすぎません。
もちろん、地上の気温が低いほうが、
雷は鳴りにくいですが、
それが全てではない、ということですね。
例えば、雷は
「地上の気温」と「上空の気温」の差によって
発生しやすくなり、
例えば、地上20度、上空10度の時よりも、
地上15度、上空-(マイナス)25度などの場合の
方が、大気の状態は不安定となり、
雷なども発生しやすくなります。
その他、前線の通過などによっても
雷が発生しやすい環境になりますので、
「気温が低い」=「必ずしも雷が鳴らない」ということでは
ないのです。
もちろん地上の気温が低くなればなるほど
”上空との気温差”は開きにくくはなりますから、
「確率」は落ちますが
それでも、雷が鳴ることはありますので
「寒いから絶対に大丈夫だ」と、いうことでは
ありません。
この点はよく覚えておいた方が良いですね。
回数自体は減る傾向にはある
地域にもよりますが、全体的には
回数自体は減る傾向にあります。
先ほど書いた通り、雷自体は
気温が全て、ということではありませんので、
冬に近付き、気温が下がってきたとしても
雷が鳴る可能性は十分にあります。
しかしながら、やはり「暑さ」も一つの
要素にはなりますので、
その一つの要素が失われたことにより、
全国的に発雷確率が、寒ければ寒いほど
下がる傾向にあるのもまた事実です。
そのため、
”寒いと雷が絶対にならない”というわけでは
ないものの、
ある程度”その確率は下がる”と
考えておくと分かりやすいと思います。
寒い日の雷で注意するべき点は?
寒い日であろうと、暑い日であろうと
雷は雷であり、注意するべき点は
基本的には同じです。
人的な被害が出ないようにすること、
そして家電製品などに被害が出ないようにすること、
この2点ですね。
まず、雷は人間にも落雷することがあり、
毎年落雷によって犠牲になったり、大けがをする人も
少数ではありますが存在します。
国によっては、結構な人数が犠牲になっていることは
実際によくあることです。
そのため、雷が鳴っている際は、寒い日であっても
可能な限り屋内に移動することが望ましいです。
できれば「頑丈な建物」の方がベストですが
「頑丈な建物」でなかったとしても
外にいるよりははるかにマシです。
あとは、落雷が発生するリスクの高い場所である
・広い場所
・高い場所
・木の近く
・水の周辺
などには近寄らないようにする、
ということも徹底しておきましょう。
家電製品に関しては、
落雷が発生すると雷サージと呼ばれる現象によって、
家電製品が壊れてしまう可能性があります。
家電が壊れてしまってから後悔したのでは
遅いですから、お使いの家電製品を守るためにも、
しっかりと対応しておく必要があります。
確実に守る方法は一つだけで
「コンセントを抜く」ことです。
電源を切っても、雷サージから家電を守ることは
できませんので、
使っていない家電に関しては、
コンセントを抜いても支障がないものであれば
全てコンセントを抜くようにしておく、ということが
大切なポイントになりますね。
ただし、家電の中にはどうしても
コンセントを抜くことが難しいものも
あるかと思います。
そういったものは「雷ガード機能」がついた
タップで日頃から接続しておくなど、
上手く、それぞれのモノごとに必要な対策を
しておくことが重要になります。
雷で家電が壊れてしまうことは、
本当に珍しいことではありませんので、
油断せずに、しっかりと家電製品を
守るようにしましょう。
スマホやタブレットなど
「充電できるもの」に関しては
急な雷の場合は仕方ありませんが、
事前に予報などが出ている場合に関しては
しっかりと先に充電しておくなどの
対策も大事なことになります。
まとめ
寒い日でも雷が鳴ることはあります。
実際に「え?こんなに寒いのに?」と
思うような日に雷が鳴ることは
あることなので、
油断はしないようにしましょう。
ただし、一方で夏場は雷が多いような地域に関しては特に
雷は、冬場を中心に発生しにくくなり、
冬場はどちらかと言うと、日本海側だとか
そういった地域のほうが雷が発生しやすい
傾向になります。
どこの地域でも「絶対に起きない」
ということはありませんので、
もちろん注意は必要ですが、
ある程度、回数に関しては夏よりかは
減ることも多いのも事実ですね。
雷が鳴りだした場合は、夏と同じように、
身の安全、家電の安全を確保しましょう。