台風の目、という言葉を聞いたことはありますか？
これは台風の渦巻の中心部分にできるもので、
雲のない、空洞の部分のことを示します。
台風だけではなく、熱帯低気圧にもこの「台風の目」が存在しています。
台風の目がくっきりしている台風と、そうでない台風がありますが、
一見すると目が存在しないような台風でも、
しっかりと中心部に「台風の目」が存在しています。
ただ、見えにくい、というだけですね。
ちなみに、正式には「台風の眼」と表記するようですが
一般的には「台風の目」の方で広がっていますね。
台風の目の注意点と起こること
台風の目、について理解しておくことも
台風を知るうえでは大切なことです。
場合によっては、危険な目に遭う可能性もありますから
台風の目で何が起きるのか、
そして、どのような点に注意しておけば良いのかを
知っておくことはとても大切なことです。
と、いうことで、この台風の目に関する
注意点、台風の目で起こることを
それぞれ順番に見ていきましょう。
目の部分で起きること
台風の目の部分に入ると何が起きるのか。
目の部分には、台風のレーダーを見ると分かると思いますが、
雲が存在していません。
台風の目の大きさは様々ですが、「雲」が存在していないということは
当然のことながら、天候が回復するのです。
目の大きさがどのぐらいか、など他の気象条件にも
よって左右される部分ではありますが、
台風の「絵」の部分に入ると
雨が止んだり、弱まったり、風などに関しても、
比較的穏やかになる場合が多いです。
場合によっては青空が見えて、
太陽の光が差し込むようなこともあります。
ただ、多くの場合、目の中に入っているから、というだけであって
目の部分を通過すると、再び天候は悪化します。
また、目はそれほど大きなものではないですから、
少し先の地域では大荒れの天気になっている、
などということも考えられますね。
天気の回復はあくまでも”一時的”なものであって、
本当の意味で天気が回復するためには、
台風が通過するまで待たなければいけません。
基本的には、荒れた天気⇒目に入っている間だけ回復⇒再び荒れた天気
ということになります。
台風の目周辺は台風の中でも特に荒れている部分ですから、
本当に急激に天候が変化してしまうのが、一つの特徴です。
目の注意点
では、台風の目が通過する際の注意点とは
何になるのでしょうか。
基本的に言えば「一時的な天候回復」であるということを
理解する、ということです。
台風の目は、台風の中心部分です。
そのため、台風が通過したわけではありません。
少しすれば、台風の目の部分が通過して、
また雲がある部分に突入します。
そうなると、当然のことではありますが、
再び天気は急変し、
大雨、暴風、場合によっては雷などが
鳴る場合もあります。
その点には注意しなくてはなりません。
急激に天候が変化する上に、
台風中心の部分の部分は、とても雨風共に
強い場合が多いです。
そのため、少し天気が良くなったから～
なんて油断していると、思わぬトラブルに
巻き込まれてしまう可能性がありますから注意しましょう。
ポイントとしては
「あくまで一時的な回復であること」を理解した上で
・危険な場所には近づかない
・不要不急の外出はしない
ことは心がけておきましょう。
ついつい天気が一時的に回復しているので、
油断してしまいがちですが、
まだ”台風の真っただ中にいる”ということは
忘れてはなりません。
基本的に、仕事などをしている最中であれば別ですが、
何の用もなければ、引き続き、家の中なり頑丈な建物なり
安全な場所に居ることをおすすめします。
外に出る場合に関しても、
本当に短時間の回復ですから、早めに用件を済ませるようにして、
雨にぬれたりだとか、危険に身を晒したりしないように
することがとても大切です。
油断せずに最新情報の確認を！
今の天気回復が「台風の目によるものかどうか」
これを知っておくことはとても大切なことです。
テレビのニュースだとか、ネットのニュースで、
ちゃんと台風の最新情報を見ていれば、
台風はもう行ったんだ！と勘違いしてしまうことはないかと思いますが、
何の情報も見ていなければ「台風はもう通過した」と
勘違いしてしまう可能性も十分にあるかと思います。
そうなってしまわないためにも、
台風通過時には、ちゃんと最新情報を把握しておくことが
大切なことになります。
ネットが使えるのであれば気象庁の
雨雲レーダーなどを参考にしてみると良いですね。
雨雲の位置などもちゃんと分かりますから、
あとどのぐらいで再び天気が崩れるのか、など
ある程度予測を立てることも
可能であるかと思います。
しっかりと現状把握をしておきながら、
油断しないように行動しましょう！
まとめ
台風の目は、あくまでも一時的な天候回復であり、
台風自体が過ぎ去ったわけではありません。
台風の形状などにもよりますが多くの場合は
再び強い雨風が吹き荒れますから
決して油断しないように注意することが必要です。
しっかりと台風が今どこにいるのか、など
最新情報を確認しながら、危険のない範囲で
行動するようにしましょう！
最終的に天気が回復するのは、
当たり前のことですが、台風の部分を
抜けた後ですから、
台風の目の中に居る最中は、天気が回復していても、
それは一時的なものである、ということは
大事なことなので、忘れないようにしましょう！
