台風の「上陸」とは?接近や通過との違いも解説!

台風の「上陸」という言葉をよく耳にすると思います。

上陸…というと、海から歩いて陸地に
上がってくるようなイメージを持つ人も
いるかもしれませんが、
実際のところはそういうことではありません。

台風の「上陸」とは、
どのようなことを示すのか、
その点について詳しく解説を
していきます。

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台風の上陸とは?

台風の上陸とは、
台風の中心部分が
本州・北海道・四国・九州のいずれかの
海岸に到達したことを示す言葉です。

台風の中心がすぐに海に移動した場合でも
一度でも陸地に中心部が入っていれば、
上陸した、ということになります。

台風の接近や通過などなど、
色々な表現がありますが、
その中でも「上陸」は最も人間が
生活している生活圏に台風が近づくことを
意味しますし、
台風の影響を受ける地域は厳重な警戒が
必要になってくるのです。

「上陸」しない地域もある

実は、日本国内にも何が起きても
台風が「上陸」しないようなケースも
存在しています。

それはいったいどこなのか。

答えとしては「離島」で、
台風の上陸は
北海道・本州・四国・九州の
海岸を超えた際と条件が決められているために、
沖縄を含む、離島では
「台風が上陸しました」という表現が
使われることはありません。

沖縄に台風が接近するようなことは、多々ありますが
「台風が沖縄県に上陸」という言い方は
聞いたことがないと思います。

それもそのはず、
「上陸」という表現は沖縄を含む離島には
用いられないため、
「沖縄に台風が上陸しました!」という言い回しは
使われない…ということになりますね。

そのため「離島」には
言葉の上では「台風が上陸することはない」ということになります。

とは言え、実際には、台風が陸地を通過することは
あるわけですから
表現上「上陸」という言葉が使われないだけで、
「台風が来ない」ということではありません。
その点は勘違いをしてしまわないように、注意していきましょう。

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「接近」とは?

台風が接近、という表現はその名の通り
台風が陸地に接近することを意味します。
接近しても、海岸に達することなく、そのまま通っていけば
「台風が上陸した」とはならず「台風が上陸せずに通過した」
ということになります。

ただし、台風は「接近」するだけでも
十分な威力を発揮します。

例えば、陸地のすぐそばの海を通過していけば、
台風が上陸せずとも、場合によっては甚大な被害を
及ぼす可能性もありますし、
台風の暴風域は、台風の中心から広がるようにして、
存在するために、台風の中心が陸地を通らなかった場合でも、
雨風が強まる可能性はあります。

そのため「今回の台風は上陸しないから大丈夫だ」
と、いうことではありませんので、
その点は注意するようにしてください。
上陸でも、接近でも、通過でも、
台風がお住まいの地域に影響を与える可能性が高い場合に関しては
細心の注意を払うようにしましょう。

「通過」とは?

台風の通過は、接近でも上陸でも、
台風がその地域を過ぎ去っていくことを示します。

ただし、これも注意しなくてはいけないことですが、
台風が通過したあとでも、
まだ雨・風が残るような場合もあります。

台風との位置関係や、
通過した台風の勢力、
台風以外の前線などの存在の有無など、
色々な条件が重なりますので、一概にどう、
ということは言えませんが、
台風が通過したから絶対に安心、ということでは
ありませんので、この点に関しても
しっかりと注意はしておきましょう。

上陸を阻止することはできないの?

台風が上陸しそうな予報になっている場合に、
台風の上陸を阻止したりすることは
できないのかどうか。

確かに、台風の進路を変えたりするようなことが
できれば、台風の被害を抑えることもできるように
なるでしょう。

しかしながら、残念なことに
台風の上陸を阻止したりするようなことは
現在の人間の技術ではできないことです。

台風が向かってきてしまった場合にできることは
「台風が上陸することを前提に被害が出ないように備えをすること」
「台風が上陸後にできる限り安全な行動を取ること」だけであり、
台風が上陸しないようにする、だとか
そういう”根本的な対策”をすることはできません。

台風の勢力を弱める研究など、
そういったものが行われていることは
行われているようなのですが、
それでも、現在のところは
台風の上陸を阻止したり、
台風が上陸する前に消滅させたりするようなことは
できませんので、
台風が上陸する場合でも、上陸せずに通過するような
場合であっても、「台風が来る」ということに
なってしまった場合に関しては、
台風に対して、事前にできる限りの範囲内で
”備え”をしておくしか方法はありません。

上陸でも接近だけでも、接近せずにある程度の
距離を通過していくような場合でも、
自分の地域に影響を与えるようなことが
考えられる場合に関しては、
しっかりと対策をしておくことを、おすすめします。

まとめ

台風の「上陸」は非常に危険ですが
台風は「上陸」しなかった場合であっても
危険なケースもあります。

上陸か、上陸ではないのか、
この部分も確かに大事な部分で
あることは紛れもない事実ですが、
大事な部分はそれだけではありませんので、
しっかりと台風の進路を把握しておき、
お住いの地域に影響を与えると
考えられる場合に関しては
到着前にできる限りの対策などを
行っておくことが望ましいです。

台風の影響が出始めてから色々と
対応するのでは、場合によっては
遅すぎることもありますからね。

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