ゲリラ豪雨と夕立。何が違うの?2つの言葉の意味とは?

ゲリラ豪雨。
ゲリラ雷雨。
夕立。

そのような言葉を聞いたことは
あるかと思います。

ですが、これらの言葉の違い、
と言われると案外
分からないものですよね。

どの言葉も
主に夏場に、急に天気が崩れてきて
大雨が降って、雷が…
みたいなイメージを抱く人は多いのではないかと思います。

そのイメージは確かに間違いではありません。

では、なぜ、3つも似たような言葉があるのか。
それについてそれぞれの意味などを見ていきましょう。

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基本的には同じ

気象の現象としては
基本的にはどの言葉であっても同じことです。
地上の気温、上空の気温などの関係から
大気の状態が不安定になり、急激に雨雲が
発達して、大雨や雷をもたらす…
そういう気象条件のことを言います。

細かな違いはあるようですが
基本的にはどの言葉も
真夏などに多い”あの急激な悪天候”の
ことを示す言葉です。

ちなみに、どの言葉も気象庁などが
用いている言葉ではなく、
気象庁などの予報では
これらの言葉が使われることはないようです。
(ニュース番組の天気予報などでは、
よく使われていますね)

では、細かなポイントについて、
それぞれ見ていきたいと思います。

細かな意味の違い

3つの言葉の細かな違いは
以下のようなところになるようです。
別にあまり気にしなくても良いかとは思いますが
厳密に言えば…
ということですね。

・夕立
まず、夕立。
これは、一番古くからある言葉ですね。
これに関しては夏場の夕方ごろ~発生するものの
ことを示しているようです。
ゲリラ豪雨とは違い、名前の通り
「夕方周辺」に天気が急変することを示している、
ということになります。

・ゲリラ豪雨
ゲリラ豪雨は、時間帯のくくりのない言葉に
なりますので、夕立以上に、
範囲の広い言葉、ということとになりますね。
例えば、午前中に急激に雨雲が発達したり
夜中に急激に雨雲が発達したりして
大雨をもたらした場合に関しては、
これは、夕立ではなく、ゲリラ豪雨という
言葉が当てはまる、ということになります

・ゲリラ雷雨
これはゲリラ豪雨とほぼ同じですが、
雷を伴うゲリラ豪雨のことを
ゲリラ雷雨、ということもあります。
ただし、ゲリラ豪雨の中にも
この言葉の意味は含まれますので
ゲリラ豪雨の方を使っておけば
特に間違いはないかとは思います。

こんな感じでしょうか。
夕立よりも、ゲリラ豪雨の方が
時間帯によるくくりがないために
より広い意味で使われている、
とでも覚えておけば良いのではないかと思います。

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最近では…

最近では、夕立、という言葉よりも
ゲリラ豪雨という言葉の方が
幅広く使われるようになってきている印象です。
時代の流れと共に言葉も
変わってきている、ということでしょうか。

夕立という言葉が使われる割合は
減りつつある印象を受けます。

これは、以前よりも天候が
崩れやすくなっていることも
原因のひとつになっているかもしれませんね。

上でも書いたように「夕立」と言う言葉は
夕方ごろに天候が崩れることを示していました。ですが、
現在では、大気の状態が不安定になり、
急な大雨が降りだすのは、夕方とは限らず
お昼過ぎだったり、場合によっては朝から
雷が鳴っていたり、
深夜に急激に天候が悪化したり
そのようなこともあるのが事実です。

そうなってくると
厳密に言えば「夕立」は当てはまらない…
それゆえに、ゲリラ豪雨という
言葉がどんどん広がってきているのかもしれません。
確かに、急な雨だとかそういったものは
最近では夕方に限らず、色々な時間帯に
発生しますから、ゲリラ豪雨、という言葉の
方がしっくりくる人も多いのではないでしょうか。

無難なのは…

あまり深く気にすることではありませんが、
”どの言葉を使うべきかどうか”迷ってしまった場合に
関しては、”ゲリラ豪雨”を使っておくと
一番確実であるかとは思います。

最近では一番良く使われている言葉だと思いますし、
夕立よりも広い範囲でも意味合いなりますから
とりあえず、急な雨のことを言う時は
「ゲリラ豪雨」と言っておけば
意味を間違っている、ということもないかと思いますし
誰にでも伝わると思いますから
一番良いのではないでしょうか。

どれを使うか悩むぐらいであれば
シンプルに「ゲリラ豪雨」を使うのが
もっとも手っ取り早いのではないかと思います

他人の使い方はスルーした方がいい

もしも、他の人が、夜中の急な雨に
「夕立が来た~」と言っていても、
特にわざわざ指摘しない方が良いかと思います。

あまり細かいことを指摘しすぎると
人間関係に亀裂が入ってしまう可能性も
ありますし、意味は通じると思いますから
そのままスルーするのが一番です。

「夕立は夕方の急な雨なことで、
 夜中の急な雨の場合は
 ゲリラ豪雨っていうんだよ~」なんて
言われたら面倒くさっ!と思う人も
いるでしょう。

ですので、余計なことは
言わない方が良いかと思います。
本人が自分で気づいたらそれでよし、
ということで放置しておくのが
一番良いのではないでしょうか。

まとめ

ゲリラ豪雨(ゲリラ雷雨)、夕立…
言葉としてはどれも似たような
意味合いではありますが、
ゲリラ豪雨のほうが、夕立よりも
より広い範囲をカバーしている言葉、
とでも覚えておくと一番良いかと思います。

どれを使うかは自由ですが
悩んだ場合に関しては
「ゲリラ豪雨」という言葉を
使うようにしておくのが
一番確実だと思います。

気象現象的な意味合いで言えば
どれも同じ意味合いにはなりますが
ちょっとずつ、使われ方が
異なる、ということになりますね。

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