前震が発生した際の注意点。そもそもの基本をまずは知る!

「前震」とは規模の大きな地震の前に
発生する余震のようなもの
(つまり、本震の前に発生する本震よりも小さな地震)のことを言います。

この「前震」が発生した場合
どのようにして身を守って行けば良いのか、と思う人も
いるかと思います。

が…これは、そもそもの前提を理解しなくてはいけません。
その部分も含めて、
”前震”から身を守るための方法を
解説していきたいと思います。

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”発生時点”で前震かどうかは分からない

まず、一番大切なことは”前震”は、
発生時点では、それが前震なのか、ただの地震なのか、
分からない、ということです。

例えば、下記のような2通りのパターンがあったとします。

Aパターンは
地震が一度発生し、30分後にさらに大きな地震が発生した。

Bパターンは、
地震が一度発生し、それ以降、特に目立つ地震は発生しなかった

…こういう2通りのものがあったとします。

この際に”地震が一度発生し”の10分後のタイミングでは
AパターンでもBパターンでも
”まだ、この後に地震が発生するのか分からない”状態ですよね。

Bの場合はその後に何も起きませんし、
Aの場合は最初の地震の30分後に大きな地震が起きる…
というパターンですが、
最初の地震の10分後には、どちらのパターンの場合にも
”何も起きていない”状態で、この後どうなるのかも分からない状態です。

Bの場合、”最初の地震”は、”ただの地震”であり、
それ以上でもそれ以下でもありません。

逆にAの場合は”最初の地震”はその後に発生する地震の
前震であり、このあと発生するものの、前触れであった、
ということが分かると思います。

が、先ほど書いた通りそれは”後々になってみないと分からない”ことであり、
最初の地震が発生した時点では何とも言えないことです。

ですので、”これは前震だ!”と地震が発生している最中に
分かる、などということはありませんので、
”前震が発生した時の注意点”というものは
お話しようがありません。

地震は地震として、発生したその時その時に
本震であろうと、前震であろうと、余震であろうと
とにかく”その時の地震からまずは身を守ること”が
最も大事なポイントとなるのです。

前震かどうか関係なく身を守る

上でも説明した通り、
地震が発生している最中に”これは前震だ!”みたいなことは
人間には判断することは出来ません。

地震のことを100%解明することができれば
もしかしたら”何か違い”もあるのかもしれませんが、
少なくとも現時点では人間にそのようなことを
判別することは出来ず、
地震が発生したタイミングで「たった今起きている地震は前震なのかどうか」は
識別不可能です。

そのため、大事なことは
その地震が仮に前震であろうと、本震であろうと、
とにかく”その時その時の地震から身を守ることを意識する”ということが
大切になるわけですね。

実際に過去の実例を見ても、後に前震とされる地震でも
怪我をされたりしている方は実際にいるわけです。
そのため、その地震が”何”なのかは後回しにして、
とにかく”地震から今、身を守る”ということが
大切になってくるのです。

このことを忘れないようにし、地震が発生した際には
とにかく基本的なことをしっかりと意識した上で
身を守ることを最優先して下さい。

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確率的な話で言えば…

確率的な話で言えば、
地球全土で起きている地震のほとんどが
”何か大きな地震の前震”ではなく、
”ただの地震”である場合がほとんどです。

実際に地震は小さいものも含めると
日本全国でも”ほとんど毎日”1回は発生しています。
稀に1回も発生しない日もありますが
震度1なども含めると、かなりの回数の地震が
毎年、発生しているわけです。

しかしながら、大きな地震の発生は
当然のことながら”その中のごくわずかな数”しか
発生していません。

つまりは、確率的な話をすれば、
”ほとんどの場合は、何か大きな地震の前震ではなく
ただの地震である”というのが答えになります。

ただし、これまでに書いている通り、
前震かどうか、それとも特に何かと関係していない
普通の小さな地震なのかどうか、
そういったことは、地震が発生しているその瞬間や、
その直後には分からないことです。

例えば1か月経過した後に何もなければ
「普通の地震だったね」と、なりますし、
1週間後に規模の大きな地震が発生したりでもすれば
それは「あの地震は前震だった可能性がある」という話に
なっていき、結果論的なことしか分かりません。

なので、確率的にはほとんどの場合
”普通の地震”で、このあとに何かが起きる、とか
そういうことではない地震ばかりですが、
いざという時のためにも、常に最低限の備えだけはしておく、
ということが大事になるのです。

”可能性としては低い”=”何もしなくてもいい”と、
言うわけではありませんからね。

可能性が低くても、0ではない以上、
何が起きるのかは分からない、というのが地震も含めた
世の中の色々な出来事です。

まとめ

前震は、そもそもその時には
前震なのかどうかわかりませんので、
”前震だからこそ注意するべき点”というものはありません。

普通の地震と同じように、身を守る行動を第1に行動する、
ということになります。

そのあとについては、
前震かどうかは分からないわけですから
ずっと怯え続けていても仕方がないですし、時間の無駄です。

あとは、常に”最低限の備え”をしておき、
いざという時のために対応できる構えを用意し、
それ以外は普通に生活を続ける、というのがベストな選択肢です。

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