地震酔いとは?原因・対策・治療法を解説!辛い酔いはどうすれば?

地震災害発生時には、
大きな地震である場合、余震が繰り返し発生する場合があります。

この「余震」は非常に厄介な存在で、
余震によって、人々がストレスを溜めてしまったり、
最初の地震でなんとか倒壊を免れた建物が
倒壊してしまったりと、色々な被害を生んでしまう可能性のあるものです。

そして、余震が生んでしまうもののひとつが
「地震酔い(じしんよい)」と呼ばれる症状です。

地震が起きていないのに、地震が起きてしまっているように
感じてしまったり、
自分が揺れているように感じてしまったりする症状のことですね。

この地震酔いについて、原因、症状、治療法などを
まとめていきたいと思います。

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地震酔いってどんなもの?

繰り返される地震によって、
実際には地震が来ていないのにも関わらず、揺れているように
感じてしまったり、めまいやふらつきなどを感じてしまう
症状です。
地震災害のあとに多くみられる症状で、
東日本大震災などの際にも、多く見られた症状です。

基本的には乗り物酔いと同じような原理のものになりますが、
地震が来ていないのに地震と感じてしまったり、めまいなどで
気持ち悪くなってしまうことにより、よりストレスを蓄積させてしまう
原因にもなります。

原因は何?

「地震酔い」の原因は、繰り返される地震ですね。
これが要因となって、いつまでも揺れているような感覚に
陥ってしまったり、めまいやふらつきなどを誘発
してしまうことに繋がります。

原因は車酔いや船酔いと同じで、揺れによって
三半規管で感じる平衡感覚がずれてしまうことにより、
不快な症状を引き起こす形になります。

また、もう一つの要因として、ストレスや疲労、
睡眠不足なども挙げられます。
そういったものでも、めまいやふらつきなどの
地震酔いの状態になってしまう可能性も十分にあります。

地震災害によるストレスは尋常なモノではありません。
その上で余震などが続いていれば、当然のことながら
体調を崩しやすくなりますし、
この”地震酔い”以外の部分でも、あらゆる部分で体調を
くずしてしまうことは充分にあり得る話です。

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どんな症状が出るの?

地震酔いになってしまうと、どんな症状が出てしまうのかどうか。
基本的には「車酔い」「船酔い」などの乗り物酔いと同じような
症状になります。
実際に車酔いなどの乗り物酔いを経験したことがある方であれば
どのような症状か想像しやすいかとは思いいます

地震酔いの症状としては、下記のような症状が挙げられます。

・揺れていないのに揺れているように感じる
実際には地震が来ていないのにも関わらず、
地震が来ているように感じてしまう。
それが、地震酔いの症状の一つですね。
地震が頻発していると、そういう風に誤認してしまうこともあり、
常に揺れているような、気持ち悪い感覚を味わうことになってしまいます。
地震と錯覚することで、恐怖心やストレスにも繋がっていくので、
さらに症状の悪化などに繋がる可能性もあります

・めまいやふらつき
平衡感覚が乱れることによって、目眩やふらつきなどの症状が
発生する可能性もあります。
めまいやふらつきによって不安感や気持ち悪い感じなどを
感じてしまう可能性もあります

・吐き気
目眩などの症状が酷い場合、それが吐き気に繋がる可能性もあります。
場合によっては激しい目眩なども生じてしまい、
吐いてしまうようなケースもあるようです。

・頭痛など
めまいの症状が酷い場合に、頭痛などに繋がることもあります。
あまりにも酷い場合は、痛み止めなどの服用をしていきましょう

・精神的不安感
常に揺れているような感じを味わうことで、精神的に不安定になって
しまう場合もあります。
強いストレスや疲労などから自律神経のバランスなどが乱れて
更なる体調不良を引き起こす可能性も十分にあり得ることです。

地震酔いの症状はこのように基本的には
「常に揺れているような感覚」「乗り物酔い」などの症状になります。

地震酔いを治すためには?

この地震酔いを治すためには
下記のような方法が挙げられています。
一番は地震活動が収まることなのですが、
大きな地震の後はなかなか余震活動が収まらないことも
あります。そのため、自分でもできる対処方法を
試すことが大切になります。

・深呼吸をする
深呼吸をすることで、精神的に落ちつけることができます。
これは自律神経失調症にも有効な手段なので、
深呼吸を心がけると良いかもしれません

・とにかくストレスを取り除く
地震の揺れに関するストレスは地震活動が落ち着かない限り
取り除くことはできません。
が、他のストレスはできる限り取り除くようにしましょう。
人と話をしたり、なるべく安心感を得られるような
生活を心がけましょう。

・規則正しい生活
余震が続く中ではなかなか難しい!というのは分かるのですが
それでも、なるべく可能である限り、規則正しい生活を送ることは大切な
ポイントになります。
ただ、難しい場合もあると思いますから”可能な範囲で”ということになります

・酔い止めを飲む
地震酔いは、乗り物酔い止めの薬を服用することでも
ふらつきや吐き気などを抑えることができます。
一時的な治療にはなりますが、症状が辛い場合、
乗り物酔い止めの薬を服用することが、一番のポイントになるかと思います。
また、頭痛などがある場合、頭痛薬なども利用するのも手に
なるでしょう。
ただし、薬には飲み合わせがあり、自己判断で薬を色々と
飲んでしまうのは非常に危険ですから、
必ず医師などに相談するようにしましょう。

こんなところでしょうか。
根本的な解決としては「地震が収まること」ではありますが、
地震の余震活動はいつ収まるかどうか、分かりません。
そのため、自分自身でできることを対処していくしか
方法はないのも事実です。
あとは、一刻も早く地震がおさまってくれるのを待つしか
ありませんね…。

病院を受診する場合は?

地震酔い自体は怖い病気ではありません。
しかしながら、地震酔いの症状がしつこく残る場合は、
症状があまりにも酷い場合は、病院の診察を受けた方が
良いかと思います。

基本的に、地震酔いの場合は、
耳鼻科を受診するのがベストです。
めまいやふらつきなどの症状は基本的に耳鼻科ですし、
もしも、地震酔いではなく、別の病気だったとしても
最初は耳鼻科での対応が一番良いかと思います。

ただ、耳鼻科以外でも内科だとか、
心療内科、脳神経外科などでもめまいや酔いの症状に
関しては見てもらえるかと思います。
自分にお好みで選ぶようにしましょう。

地震の揺れが落ち着いても症状が残る場合や
日に日に悪化していくような場合は、
その症状は”地震酔い”などではなく、別の病気で
ある可能性も否定できませんから、
必要に応じて耳鼻科や脳神経外科などを受診して
検査を受けるようにしましょう。

めまいなどを主要症状とする病気もありますから、
大方の場合、地震が来たあとからであれば
地震酔いの可能性は非常に高いですが、違う可能性も
否定はしきれないので、おかしいな?と思ったら
早めに病院を受診するようにはしておきましょう!

まとめ

地震酔いは大変つらい症状です。
治そうにも、原因となっている余震が落ち着かない限り、
地震酔いを落ち着かせるのはなかなか難しいものです。
一刻も早く余震が落ち着いてくれることこそが
一番の治療にはなるのですが、
地震は人間の都合なんて、考えてはくれません!

そのため、自分自身で出来ることをしていく必要が
出てきます。
上のような症状を緩和させる方法を利用しながら、
辛い場合は無理せず、病院で診察を受けるようにするのが
一番良い方法であるかと思います。

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