群発地震…。
狭い範囲内で地震が頻発することです。
何度も何度も同じような場所で地震が発生することによって、
不安に感じてしまうと思いますし、
ストレスにもなってしまうかと思います。
また、地震一つ一つの規模が小さくても、
このあとに大きな地震が発生するのではないか?という不安にも
繋がってしまうかと思います。
実際のところ、この群発地震はどんなものなのでしょうか。
大きな地震に繋がることはあるのでしょうか。
それらについて、書いていきたいと思います。
群発する地震は何を意味するの?
この群発地震が発生する原因は様々です。
主に火山活動やプレートの活動などによって発生するものとされています。
が、詳細な原因についてはまだ解明されていないのが実情です。
このタイプの地震の場合、同じような場所で、繰り返し同じような規模の
地震が繰り返されるのが特徴です。
一般的な大きな地震の本震⇒余震や、
前震⇒本震⇒余震といった流れで発生せずに、
地震が頻発する、というのが大きな特徴になります。
基本的には、一定期間で落ち着いてくるものになります。
では、群発地震について、ポイントや注意点を見ていきましょう。
地震の範囲はどのぐらい?
地震の範囲は完全に一定ではありませんが、
同じような場所で頻発するのが基本です。
震源地に若干の変化はあれど、似たような場所で地震が
繰り返されるのが特徴となります。
そのため、繰り返される地震による不安や
ストレス、ノイローゼのような状態に陥ってしまう人も存在します。
また、大きな地震の「前震」でも地震が頻発することがあり、
単に小さい地震が何回も繰り返されるのか、それとも大きな地震が発生
するのか、という点は判別することができません。
地震の回数はどのぐらい?
群発地震で発生する地震の回数はどのぐらいなのかどうか。
具体的な回数は分かりません。
ただ、一つだけ言えることは「かなりの回数」の地震が
発生する、ということです。
ただし、群発地震は前震⇒本震⇒余震の流れで発生するものではなく、
基本的には、比較的弱めの地震が、何度も何度も繰り返される地震、
ということになっています。
(強い場合や大きな地震の前兆である可能性も0ではありません)
過去の記録では、松代群発地震という1965年から数年間に渡り
発生した群発地震では、6万回以上の有感地震が発生しているなど、
その回数は、相当な回数になります。
群発地震が発生した際に、どのぐらいで回数が減って行くのか
どのぐらいのあいだ続くのか、ということは現代では
予測することができません。
場合によっては数年間続くような群発地震もある、ということです。
地震の強さはどのぐらい?
群発地震の強さは、比較的、1個1個の地震は
「弱い規模」の地震となります。
震度1とか2、3あたりの地震も多いようですね。
また、震度0(人間はほぼ感じることがない)地震が
多数発生する場合もあり、感じない地震、弱い地震が
ほとんどとなります。
が、マグニチュード5を越えるような地震が
群発地震で発生することもあるため、その点に関しては
注意しなくてはなりません。
大きな地震に繋がる可能性はあるの?
群発地震が大きな地震に繋がる可能性はあるのかどうか。
これは、当然ですが、あります。
ただし、大きな地震が発生せずに、終息することも多く、
このあたりも、予想は非常に困難です。
群発地震が大きな地震を誘発することもあれば、何も起きないこともある…
これは、ケースにより様々です。
東日本大震災の際にも、大きな揺れが発生する前に、
多数の地震が発生していました。
結局、この多数の地震は、東日本大震災の前震でしたが、
”普通の群発地震”と”大きな地震の前震”の区別は
結果論でしか区別できません。
そのため、群発地震のまま終わるか、
何か別の地震を誘発してしまうのか、
それに関しては、なんとも言えません。
大きな地震は起きることなく、地震活動が終わることもあれば、
実は小さな地震で終わるだけではなく
大きな地震の前震だった、という可能性もありますし、
群発地震が周囲を刺激して、他の地震を誘発する可能性もあります。
どうなるかは、本当に分からないのです。
当然、予知することは人間にはできません。
前震との区別はつくの?
細かい地震の多発、これは必ずしも群発地震とは限りません。
大きな地震の「前震」である可能性もあります。
また、前にも書いた通り、繰り返される細かい地震が
別の地震を招く可能性もあります。
地震が頻発している場合、それが群発地震なのか、
大きな地震の前震なのか、見分ける手段は現時点では
ありません。
もしも、大きな地震が発生すれば
「頻発していた地震はこの地震の前震だった」となりますし、
小さな地震だけで終われば「群発地震だった」となるわけです。
つまり、現時点では結果論としてしか、どの地震だかを見分ける
ことはできないのです。
今後、研究が進めば見分けがつく可能性もありますが、現時点では
その判断はできませんし、できるようになるにしても、
相当先のことであるかと思います。
頻発している地震でも異なるものも…
地震が頻発していても、それらが全て群発地震と
呼ばれるわけではありません。
例えば、大きな地震が発生したあとに
地震が頻発するものは「余震」と呼ばれ、
群発地震とは異なるものとして扱われます。
また、火山直下の地震活動なども、
群発地震とは異なるものとして、扱われているようです。
このように、必ずしも地震が頻発している状況を
群発地震と呼ぶとは限りません。
注意点は?
群発地震発生時は、地震活動が活発になっています。
小さな地震活動で終わることも多いですが、
大きな地震の前震である可能性も否定はできず、
上でも書いた通り、その見分けをつけることはできません。
なので、地震が頻発している際には、
警戒は怠らないようにしましょう。
ただし、必要以上に怖がる必要はありません。
確かに警戒は必要ですが、
地震が頻発=必ず大きな地震に繋がる、というわけではなく、
実際に伊豆の群発地震など、小さな地震だけで終わるようなケースもあります。
ですので、小さな地震が頻発しているからと言って、避難をしたりだとか
大げさな行動をする必要まではありません。
とは言え、日頃の備えや、避難経路の確認など、そういったことを
しておくことは大切です。
これは、群発地震が発生しているタイミングであっても、
なくても大切なことなので、忘れることないようにしましょう。
ただし、「絶対安全ですよ」と言う意味ではない、ということも
ちゃんとお知らせしておかなくてはいけません。
東日本大震災のように、地震前に地震が頻発するようなケースもあります。
そういった可能性も0ではない、ということは覚えておきましょう。
ただし、地震予知などの情報で、不必要に怯える必要はありません、
地震予知は”根拠のないもの”であり、群発地震が起きていると
必ずと言っていいほど「大きな地震の前触れだ!」みたいな
不安を煽る情報が出てきます。
しかし”前震”かそうでないのかの見分けはつきません。
前触れだ!と叫んでいる情報はすべて根拠のない情報である、
ということは覚えておきましょう。
まとめ
地震が頻発している場合は、小さな地震だけでそのまま終わる場合もあれば
大きな地震に繋がってしまう可能性もあります。
しかしながら、現代ではそれを見極めることはできません。
そこまで敏感に怖がる必要はあるいませんが、
仮に小さい地震であっても、地震が頻発している、ということは
事実ですから、防災グッズの見直しだとか、そういうできる備えは
しておくと良いのではないかと思います。