活火山とは?どのような条件で分類されているの?

活火山(かつかざん)という
言葉を聞いたことがありますか?

これは、簡単に
”現在も活動している火山で
 噴火する可能性のあるもの”みたいな認識を
しておけば良いと思います。

が、具体的にはどのような条件で
活火山とそうでない火山は分類されているのでしょうか。

知っておいても知っておかなくても
防災知識としてはあまり役には立ちませんが
火山の雑学として、覚えておいても
無駄ではない…かもしれません。

では、活火山の条件についてみていきましょう!

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活火山とはどんな火山?

活火山とは
過去1万年以内に噴火した経験を持つ火山及び、
現在でも活発な噴気活動のある火山のことを示します。

国際的な基準と日本国内の基準は
若干異なってはいますが、基本的には同じものです。

1万年…というと気の遠くなるような時間ですが
そういった基準で火山は活火山として分類されています。

現在、日本ではこの基準に照らし合わせて、
100を超える火山が活火山に認定されており、
噴火する可能性もある、とされています。

活火山が必ず噴火するとは限らない

国内にも、多数の活火山が存在していますが、
これらが必ず噴火する、というわけではありません。
活火山に分類されていても、長い間
噴火していない火山も存在しますし、
必ずしも活火山がすぐに噴火するわけではありませんし、
この先も長い間、もしかしたら永遠に噴火しない
可能性だってあります。

条件を見れば分かるかと思いますが
活火山の条件は”1万年以内に噴火”が一つの条件となっているため、
仮に、最後の噴火が7000年前だとか、8000年前だったとしても
その条件を満たしているわけです。

そういう部分から考えると
活火山=ただちに噴火する、というわけではありません。
ただ、火山である以上、いつ噴火してもおかしくはないわけですから
”絶対に噴火しない”と勘違いはしてしまわないように
注意することは必要です。

過剰に心配する必要はありませんが、
ある程度の備えはしておいた方が良いでしょう。

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ランク付け

活火山はいくつかのランクに分けられています。
気象庁などでは用いられていないようですが
火山噴火予知連絡会によって分類され、
利用されています。

特に覚えておかなくてもどうということは
ないのですが、
そういったランク付けも存在しているのです。
ランクは、3段階になっており
「A」「B」「C」の3種類がそれぞれ存在しています。

意味合いとしては、
最高ランクにあたる「A」は
100年活動度または1万年活動度が特に高い火山が
分類されています。
A、B、C三つのランク付けの中でも
最も火山活動が活発とされるランクであり、
注意が必要なランクになります。
ただし、「A」に分類されている火山が今すぐに噴火するか、と言えば
そういうわけではありませんし、
あくまで人間がつけているランクだということは
理解しておかなくてはいけません。

次に「B」と呼ばれるランクは、
100年活動度または1万年活動度が高い火山が
分類されています。
ほとんど「A」と同じ文言に見えるかと思いますが、
”特に高い”と”高い”の違いがあるランクですね。
これらのランクに分類されているものに関しても
他の活火山と比べると注意度は高い、
ということになります。

その次、三つのランクの中では一番低い
ランクにあたる「C」に関しては、
100年活動度、および1万年活動度が共に低い火山、
とされており、
比較的活動に関しては活発ではない活火山が分類
されているランク付けになります。

そして、その他に、このランクに該当していない
火山も存在しており、
100以上存在している活火山の20以上は、
ランク付けが行われていません。
ランク付けが行われていない理由は、
データ不足のためとなっており、海底火山など
データ収集が出来ない活火山が
ランク付け不可能、ということになっています。

現時点での分類はこんな感じですね。
「A」「B」「C」と「不明」がある、
という状態です。

ただし、勘違いしてはいけないのが、
Aだからと言って、必ずしも噴火するわけではありませんし、
Cだからと言って、この先もしばらく噴火しない、というわけではありません。
あくまでも、人間が勝手に、過去のデータと照らし合わせてランク付け
しているだけであって、
地球上の活動に関しては、人間には100パーセント理解できるわけでは
ありませんから「想定外」の噴火活動が発生する可能性はあります

実際に、このランク付けは気象庁の方では用いられておらず
今後の噴火の可能性、社会的な影響が考慮されていないとして
このランク付けは利用されていません。

なので、特に気にする必要はないのですが
こういうランク付けもあるんだな、と知っておくのは
別に悪いお話ではないかと思います。

まとめ

活火山、とは上記のような決まりで
決まっているものです。
ただ、活火山がどうこう、ということは
覚えておいてもあまり防災的な観点の意味は
ないかと思います。

大事なのは火山噴火に対する日ごろの備えになりますし、
もしも万が一噴火が起きた際の知識に
なるかと思います。

最後に紹介したランク付けに関しても、
所詮は人間が勝手にランクをつけている!というだけの話ですから
確実なことは分かりませんし、
自然災害には”想定外”というものがつきものなのも
事実ですから、あくまでも目安にするだけにとどめておき、
あまり鵜呑みにはしないようにした方が良いかと思います。

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