マンションは地震発生時に倒壊してしまうの?危険性の真相は?

地震発生時に、
マンションは倒壊してしまうのかどうか。

マンションに住んでいる方にとってはとても
気になることだと思いますし、
不安に思う方もいつかと思います。

地震発生時にマンションが倒壊してしまうのだとしたら
怖いですよね…。

ですが、実際のところはどうなのでしょうか。
地震発生時のマンションの倒壊の危険性はあるのか
どうか、という部分について、書いていきたいと思います。

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倒壊の可能性はある

ザンネンながら、マンションにも倒壊の可能性はあります。
可能性は低いのですが、0ではない、と言うことです。
実際に阪神淡路大震災などの際には、マンションが倒壊している
映像も見たことがある人もいると思います。
マンションは、頑丈に作られてはいますが、
それでも地震のエネルギーが強ければ、倒壊などに
繋がる可能性はあります。

が、これはマンションだけの話ではなく、
一軒屋でもそうですし、どんな建物も地面とくっついている以上、
倒壊する可能性は0ではない、というのが事実になります。
何があるか、分かりませんからね…。

では、マンションが危険なのかどうか、と言われれば
必ずしもそうではありません。
それは何故か、という点についてもお話していきたいと思います

基準法が変わっている

まず、1981年に新耐震設計法というものが制定されており、
このあとに建築されたマンションについては耐震性が
強くなっているため、基本的に倒壊することはないと考えられます
(可能性は0ではありません)

この法律により、
大きな地震が来ても倒壊しないこと、
そして中規模な地震の場合は軽くひびが入る程度であることが
定められており、イレギュラーなことが無い限り、
1981年に以降に建築されたマンションについては、基本、倒壊
することはあり得ないのです。

過去の震災でも倒壊してしまっているマンションについては、
この1980年以前のマンションとなっており、
現在のマンションは、建築時の偽装や手抜き工事などが
ない限り、基本的には地震に耐えられる構造になっているのです。
そのため、マンションは倒壊してしまうのではないか、と
不安に思い、購入を控えるだとか、そういうことまでは
する必要はないかと思います。

普通の一軒家の方が、むしろ倒壊する可能性としては
高いかもしれません。

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必ず倒壊しないわけではない

勘違いしてはいけないことは、100パーセントは存在しない、
ということです。
基準上、大きな地震が来ても倒壊しないように設計されている
マンションだったとしても、
それが絶対とは限りません。

例えば、周囲の建物が倒壊した場合もそうですし、
耐震強度や建築段階で何らかの偽造や手抜きが
あった場合も、マンションが倒壊する可能性はあります。
加えて、建築されてから時間が経過している建物は、
消耗している可能性もありますし、
余震などが激しく繰り返される場合、
それに耐えられるかどうかも分かりません。

そのため、あくまでも基準上は倒壊しないようには出来ていますし、
実際に倒壊したケースも、現在の基準のマンションでは
ほとんどないようですが、それでも、確実に倒壊しない、と
言い切ることは誰にもできないのです。

どこの階層が安全なのか?

もしもマンションで大きな地震に遭遇した際に安全な場所は
どこなのか。これも気になるところだと思います。
基本的に、地震災害の際に100パーセント安全な場所、
というのを探すのは難しいかと思います。
どこの場所にでも、危険は潜んでいますからね。

マンションに関してもそうです。
上でも、下でも、何らかの危険がありますから
そのことはしっかりと覚えておかなくてはいけません。

まずは、下層の場合は、
潰れる可能性があります。
最近のマンションは基準も厳しいので、潰れることはまずないとは
思いますが、それでもその可能性は0ではありません。
もしも潰れてしまった場合、生き埋めなどの状態も
考えられます。
いきなり崩れる可能性は低いとは思いますが
余震などが繰り返されているうちに、危険が増す可能性はあるので、
最初の揺れが落ち着いたら、なるべくそこに留まらないようにはしましょう。

中層の場合も、潰れる可能性はあります。
そして、下に比べると、揺れの伝わり方がより激しくなる、
ということも覚えておかなくてはならないポイントになります。

上層は、潰れる心配はありませんが、
今度は、揺れがかなり激しくなります。
実際に大きな地震ではありませんが、高い階層にいた際に
地震に遭遇したことがあります。
震度3でも、だいぶ揺れたように感じました。
大きな地震の場合は、比にならないぐらい、地震の揺れを
感じるかと思います。
家具などが倒れたり、動いたりする危険があるため、
上層にお住まいの場合は、家具の固定などをよりしっかりと
やっておく必要があるかと思います。

どの階でも、安全、ということはないので、
最初の揺れが落ち着いたら安全な場所に移動するのがベストで
あると思います。
揺れている最中は、無理して階段を駆け下りたりしないよう、
注意して下さい。

揺れが落ち着いても警戒を

最初の揺れが落ち着いた場合でも、大きな地震であった場合は、
そのあとに余震が続く可能性が高いです。
余震の中にも小さいもの、大きいものがあり、
場合によっては、本震とほぼ同じぐらいのエネルギーを持つ
地震が発生する可能性もあります。

そういった地震が続いていると、当然のことながらマンションにも
徐々にダメージが蓄積されていき、最初は大丈夫だったマンションも
潰れたり、一部崩落したり、そういうことが起きないとも限りません。
そのため、揺れが落ち着いたら、危険な場所には近づかないことを
おすすめします。

停電するなどして、止まっている可能性も高いですが、万が一
動いている場合でも、
エレベーターなどの使用も危険です。
余震などでエレベーターが停止して止まってしまったら大変ですので
階段を利用するようにしましょう。

基本的に、安全を確保できるのであれば部屋に戻っても良いですが
マンションにダメージがあったり、危険がある場合は
部屋ではなく、避難所などに移動した方が安全かと思います。
このあたりは、近所の方などとも話合いながら、
適切に判断していくようにしましょう。

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日頃から出来ること

マンションに住んでいる場合、日ごろからできる備えとしては
家具などが倒れないように固定したりしておくこと、
防災グッズなどをしっかりと用意しておくこと、
避難経路などをしっかりと確認しておくこと、でしょうか。

大きなマンションだと防災訓練などがあるところもあると
思いますからそういったものもしっかりと利用して、
日々の防災意識を高めていくようにしましょう。

また、マンションから避難する際にどこに
避難すれば良いのかを確認するだけではなく、
家族との合流場所など、そういったことも含めて
色々な心の準備をしておくことは
良い事であると思います。

マンションは倒壊する、なんてことも、どんどん基準は
厳しくなって、マンションも頑丈になってますから、
そこまで心配することではありませんが、
可能性が0ではない、ということは覚えておきましょう!

まとめ

マンションはそう簡単には倒壊しません。
古いマンションである場合は倒壊の危険性がありますが
現在のマンションは、たいていの場合、倒壊まで
行くことはないでしょう。
しかしながら、可能性は0ではありませんし、
何が起こるか分からないのが地震災害でもあります。
油断はしてはいけませんし、
”その可能性は0ではない”ということは頭に入れておき、
災害後は危険な場所には近寄らないようにすることが
大切なポイントとなります。

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