雷が鳴っている際に
避難する場所が近くに
見当たらずに軒下に避難するような
人もいるかと思います。
ですが、この”軒下”は雷に対する
避難場所として
実際のところはどうなのでしょうか？
軒下は安全なのか、
それとも危険なのか。
その点についてお話を
していきたいと思います。
軒下は絶対安全とは言えない
ザンネンながら、
雷から身を守るための行動としては
”軒下への避難”だけでは
不足である、というのが事実になるかと思います。
軒下に避難しただけでは
自分の安全を１００パーセント確保することはできません。
どのような軒下か、周辺の環境がどのような
場所かにもよりますが
軒下は”絶対に安全な場所ではない”ということは
しっかりと認識しておく必要がありますし、
覚えておいた方が良いかとは思います。
では、どうして危険なのか、
どのうな場所に避難すれば良いのか、
注意点やポイントをお話していきたいと思います。
どうして危険なのか？
軒下に入れば、
雨からも逃れることができますし
雷に対しても安全なのでは？と思う人も
いるかと思います。
しかしながら、軒下は
必ずしも安全な場所ではないのです。
その理由のひとつして、
雷はまっすぐに落ちるわけではない、ということが
言えますね。
確かに、まっすぐ落ちるだけのものであれば、
軒下に隠れれば安全性は高いと言えるかもしれませんが、
落雷の写真を見たことがある人、
実際に稲妻を見たことがある人であれば
分かると思いますが
雷は”一直線”に落ちるわけではありません。
結構、稲妻ってジグザグしていますよね。
そのため、軒下にいても、場合によっては
雷の影響を受けることもあります。
加えて、雷には「側撃雷（そくげきらい）」と言うものも
存在しており、何かに落ちた際に
周囲に電気が放電されます。
木の近くに避難してはいけない、ということは
聞いたことがあるかと思いますが、
これは、木に落雷した後に、この側撃雷が発生し、
それに人間が当たってしまう可能性が高い、
ということもこう言われる原因の一つです。
つまり、軒下に隠れていても
側撃雷の影響を受けて感電する可能性もありますし
落雷が直接当たる可能性も０ではないでしょう。
また、近くに落雷した場合、感電する恐れもあります。
このように、様々な理由から
「軒下は必ずしも安全ではない」ということが
分かるかと思います。
軒下に隠れても、雷から身を守る、という点で
考えてみると、完全な対処法ではない、ということになります。
ではどうすればいいの？
やはり、一番確実な方法としては、
屋内に避難することしかありません。
軒下だけでは上でも書いたように、
不完全ですので、もしも屋内に避難できるのであれば、
ちゃんとした屋内に避難した方が
雷から身を守ることに繋がります。
頑丈な建物の方がより安全ですが
木造住宅などであっても
屋内に避難すれば基本的に危険性はかなり下がりますから
まず屋内に避難する、ということが大事になります。
確かに、外を歩いていても
雷に打たれてしまう人なんて
ほとんどいないのも事実ですし
軒下に避難していても、雷に
打たれる可能性は低いのも事実です。
ただし、それでも可能性は「０」ではありませんから
やはり自分の出来る範囲内で身を守るための
行動をしていくことは大事になりますし、
屋内に避難できるのであれば
軒下ではなく屋内に避難した方が
より安全ですから、そうできるのであれば
そうするのがベストです。
雷から身を守る為の一番安全な場所は
「屋内」になりますから
そのことはよく覚えておきましょう。
もしも軒下に避難する場合は…？
上で屋内が安全、と書きましたが
どうしても屋内に避難することのできないような
タイミングもあるかとは思います。
その場合は、軒下に避難するのも
一つの選択肢ではあるでしょう。
そのまま普通に立ってるよりかは
マシだと思いますし、
少なくとも、ある程度の
雨はしのげるでしょう。
また、ある程度の安心感も
人によっては得られると思いますし、
軒下への避難が全くもって無駄なのか、と
言われれば決してそういうわけではありません。
ただし、上でも書いたように”絶対安全ではない”ということも
忘れてはいけない事実の一つです。
避難する際には下記のようなことに注意しながら
避難するのが良いかと思います
・なるべく広い軒下を選ぶ
・周辺に木があるような軒下や、海辺などは避ける
・屋内に避難できるなら屋内への避難を優先する
・場所によっては浸水などの危険性もあるので注意
・なるべく姿勢を低くする
などに注意を
しておくようにしましょう。
周囲の状況に注意しながら、という
感じで避難するのが一番かと思います。
ただ、人の家の軒↓だとか
そういった場所にいきなり見知らぬ人が
いたら相手もびっくりするでしょうから
そういった意味でも、避難する場所は
慎重に選んでいくようにしましょう。
まとめ
軒下への避難も方法の一つでは
ありますが、文中で書いた通り、
確実に安全な場所かと言われれば
決してそうではありませんから
もしもやむを得ず軒下に避難する場合は
注意しながら避難するようにしましょう。
周りの状況をしっかりと見ながら
一時的に身を隠すのであれば
軒下も十分に役立つ場所であるかとは思います。
ただ、再三書いてきたように
一番安全な場所はどこか、と言われれば
やはり屋内になります。
どうにもならない場合は仕方がないですが
屋内に避難することができるのであれば
しっかりと避難するようにしましょう！
それが一番確実で、安全な方法になります。
