「三陸沖」を震源とする地震は
度々発生する地震の一つで、
2011年に発生した「東日本大震災」の本震も
この「三陸沖」を震源とした地震となっていました。
しかしながら、この「三陸沖」の地震を見ていると、
”いつもこの場所で発生する地震はマグニチュードが大きいな”と
感じる人もいるかもしれません。
実際のところ、確かに三陸沖を震源とした地震を見て見ると
マグニチュードの数字としては大きめのものが多いです。
では、一体どうしてそのような特徴があるのか、
この点について詳しく解説していきます。
マグニチュードと震度について知る
まず、三陸沖で発生する地震のマグニチュードが
いつも大きめの数字であることが多い理由を
説明する前に、震度とマグニチュードについて
簡単に説明しておきます。
「震度」と「マグニチュード」はよく混同されがちですが、
これは異なるもので、
「震度」は各地点の揺れの強さを示す言葉です。
もちろん、地震自体が強ければ強いほど震度も強くなりやすいですが、
震度は地震自体の強さを表す数字ではありません。
あくまでも、”その場所の揺れた強さ”を示す数字です。
基本的に人間が住んでいる場所の震度のみが計測され、
海上だったり、そういった場所の震度については表示されません。
一方「マグニチュード」の方に関しては、
地震自体の強さを表す数字となりますので、
揺れの強さ自体とは関係はありません。
あくまでも”地震の強さ”を示すものなので、
地震の発生地点によっては
マグニチュードの数字が大きくても震度は2と
言うようなこともあります。
例えば、マグニチュード6.0の地震が発生すれば
地震としてはかなり強い部類の地震にはなります。
ただ、その発生場所が陸地から遠く離れた海だったりする場合は、
陸地での揺れは震度2だったり、震度3だったり、
場所によってはもう少し低くなったりするようなこともある、
ということですね。
発生場所では当然それなりに強い揺れが襲っているわけですが
陸地が震源から遠く離れていればマグニチュードの大きい地震でも、
人間に直接的に影響を及ぼす揺れの強さは低くなります。
そして、↑のようなことが、
”三陸沖を震源とした地震は、いつもマグニチュードが
大きめである理由”になります。
「三陸沖」は陸地から離れている
震源地の「三陸沖」は、その時によっても
多少異なりますが、基本的に陸地からは
かなり離れている場所になります。
実際に三陸沖を震源としている地震が発生した際に
地震情報を見ると震源地の位置が表示されているので
それを見ていただけると分かると思いますが、
震源地の位置はかなり陸地から離れています。
しかし、先ほど書いた通り、
震度は人間が住んでいる場所の震度が表示されますので、
三陸沖で地震が発生した場合、
その場所は陸地から遠く離れた海ですので、
震源地付近の震度などはいちいち表示されません。
海の上に震度の数字が表示されているのは見たことがないと思いますし、
実際に表示されません。
ですので、三陸沖の地震が発生した際には
震源地から遠く離れた陸地の震度が表示されることになりますが、
陸地は三陸沖からある程度離れた場所になるため、
マグニチュードがある程度大きくても、陸地の揺れの強さは
(陸地まで距離があるため)下がることになります。
そのため、三陸沖を震源とする地震の場合、
基本的に地震自体の強さを示す数字よりも
震度の数字の方が低くなることがほとんどです。
そして、三陸沖の地震が発生した際に
”いつもマグニチュードが大きいように感じる”という現象は
ここがポイントになります。
マグニチュードが低いと陸地に届かない=地震情報は出ない
↑で書いたように、三陸沖を震源とした地震は
”陸地から離れた場所であることが多い”ために、
マグニチュード(地震自体の強さ)よりも、
人間の住む場所の揺れの強さ(震度)の方が
数字上は低くなります。
陸地の地震でもそうですが
基本的には震源地から距離があればあるほど
地震の揺れは届かなくなります。
そのため、三陸沖で地震が発生しても、
マグニチュードが低い場合は揺れが陸地に届かず、
結果的に”地震情報として表示されない”ということになります。
つまり、三陸沖で地震が発生した際に、
マグニチュードがいつも割と高い数字になっている理由としては、
”低い数字のものも発生しているけれど、陸地に揺れが届かないため
地震情報として表示されないから”と、いうことになります。
決して三陸沖でマグニチュード2前後の地震が発生していない、
というわけではなく、
マグニチュード2~3程度では陸地に届かないため表示されず、
三陸沖を震源とした地震で陸地に届くのがマグニチュード4以上程度の
地震であるために、
地震情報として表示されるのは、
”いつもマグニチュードの数字がある程度大きいもの”ばかりになる、
ということですね。
決して三陸沖では小さい地震は発生していないわけではなく
三陸沖で小さい地震が発生しても、
陸地には届かないために、
地震情報として情報が表示されないだけ、ということになります。
陸地に揺れが到達する強さになって初めて、
地震情報が表示されるようになります。
これは、三陸沖以外の場所でもそうで、
海を震源とした地震が発生した場合、
陸地にその揺れが届かなければ、
地震情報としては情報が出て来ないので、
地震が発生していないように思ってしまいますが、
実際には小さい地震は、それなりの回数発生していることが
多いのです。
