雨雲の動きや発生を知る!単純に動いてくるだけとは限らない!

雨雲レーダーを見ながら
雨雲の動きを確認して
このあとの天気を判断している人も
最近では多いと思います。

私も、以前は特に
仕事の都合上、雨をいち早く察知する必要があったので
何年間も毎日雨雲レーダーを見ていました。

雨雲レーダーを見る際に
知っておいた方が良い「雨雲の動き」についての
情報をまとめました。

気象予報士的な難しいお話ではなく、
個人が雨雲の動きを把握するための
「実用的なお話」をしていきます。

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知っておいた方が良い雨雲の動き

あくまでも「雨雲レーダー上での動き」の
お話になりますが、
雨雲の動きについて、知っておいた方が
良い情報をそれぞれお話していきます。

これらを知っておくことで、
雨雲レーダーを参考にする際の役に立つと
思いますし、
より正確に、直近の天気を自分自身で
予測できるようになると思いますから、
仕事の都合上や、日常生活で
雨雲レーダーをよく見る人は
覚えておいても損はないと思います。

なお、雨雲レーダーは各社色々ありますが
私としては雷レーダーも一緒に見ることができる
「気象庁」のレーダーをおすすめしています。

では、ポイントを見ていきましょう。

いつも同じ方角に動くとは限らない

雨雲の流れを見ていると、基本的には、
北東方向に進んでいくことが多いです。

ですが、必ずしもそのように動くとは
限りません。
確かに北東方向に動くことは多いですが、
地域によっても変わりますし、
その時の大気の状態等によっても
これは大きく変わる部分です。

下から上に、のような動き方を
することもありますし、
場合によっては、いつもとは逆方向に
動いているような感じになるときもあります。

南東の方向に進むようなこともあります。

必ずしも、雨雲の進行方向はいつも同じとは
限らないので、これは、その時その時に
判断する必要があります。

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停滞することもある

雨雲は、ほとんど同じ場所に
停滞して、長い間その地域に
雨を降らせるようなこともあります。

小さな雨雲が今、自分の住んでいる地域に
かかっているからと言って、
その雨雲がそのままスムーズに移動していって
くれるとは限らない、ということですね。

場合によっては、数時間単位で
雨雲が同じような位置に停滞するようなこともあり、
その場合、長い時間、同じ地域で雨が
降ることになってしまいます。

これによって大きな被害が出ることも
少なくはありません。

急に発生することもある

雨雲は”移動してくる”ものだけではありません。
雨雲レーダーを見ていると分かりますが
”5分前には何もなかった”(少なくともレーダー上は)
場所に急激に雨雲が発生するようなこともあります。

本当に、5分前にはなかったのに!
みたいなことはよくあることです。
そのため、雨雲は、単純に遠くから
移動してくるだけが全てではない、
ということは頭に入れておいた方が良いですね。

特に、大気の状態が不安定だったりすればするほど、
そういう”突然発生する雨雲”が出て来る可能性は
高まりますので、その点は頭に入れておいた方が
良いでしょう。

移動速度は一定ではない

当然のことですが、雨雲の移動速度は
一定ではなく、その時の環境によって
異なります。

比較的早いスピードでぐんぐん移動
しているようなこともありますし、
ほとんど動かず、同じ場所にずっと雨を
降らし続けるような、
その地域の人たちからしてみれば
ものすごく迷惑な雨雲も存在します。

雨雲の動く方角が一定ではないのと
同じように、雨雲が動く速度も
一定ではありませんので、
その点も覚えておきましょう。

また、大気の状況などによって
同じ雨雲であっても、動きの速さが
変わるようなこともあるので、
その点も覚えておきたいところになりますね。

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台風の時は特に変な動きをする

台風の影響を受けていたり、
台風そのものによる雨雲が発生しているような
場合は、いつもの雨雲とは違う、
特におかしな動きをすることも多いです。

台風は台風でも、その時によって
色々と動き方も規模も違いますから
「こういう風に動く」と確実に決まっているわけでは
ありませんが、台風本体の雨雲や、台風の周囲の雨雲、
台風によって発生した雨雲などは
通常の雨雲よりも「おかしな動き」を
する場合が多く、”いつもよく見ている雨雲”と
同じ感覚で判断していると「えっ!」ということに
なってしまうかもしれません。

さらに、台風が複数個発生しているような場合だと
よりおかしな動きをする可能性があります。
普段の雨雲の動きとは全然違う動きを
する可能性も十分にあるので、その点も気を付けたほうが
良いでしょう。

強弱は色々な条件で

雨雲は、強弱を繰り返します。
最初は弱い雨雲が出現して、だんだんと強くなっていき、
そして最後にはだんだんと弱くなっていって消える…
という感じのものも多いですが、
雨雲の強さにはいろいろな条件が重なって来るので、
発達するのか、それとも弱まっていくのか、
これも一概に言い切ることはできません。

一度弱まってきたと思っても、
再び雨雲が強まることもありますし、
発達しそうだなぁ…と思っていても
発達しなかったり…
その時の色々な条件によって強弱の度合いは
変化しますから、
確実なことを言うのは難しく、
状況をよく確認して…ということになります。

予測はあくまでも予測

各社の雨雲レーダーなどでは
「今後の動き」の予測を見ることもできます。

ただ、これは大体の傾向を知ることができる、
程度にとどめておいてください。

と、いうのも、あくまでもデータ的に
予測しているだけに過ぎないため、
絶対にその予測と同じ動きをするわけではありません。

実際に見てみると、全体的には
その予測通りに動くことも多いですが、
細かな部分は全然違う動きをすることも多いですし、
場合によっては、全く違う動きを全体的に
するケースもあります。

雨雲レーダーなどで見ることのできる
今後の動きに関しては
あくまでも全体的な流れの参考程度に
するぐらいで、あまり、鵜呑みにしすぎないように、
という点には注意が必要です。

全ての雨雲がレーダーに捕捉されるわけではない

レーダーを見る際の注意点になりますが
全ての雨雲がレーダーに捕捉されるわけではなく
雨雲レーダーなどに、雨雲が映っていない場合でも、
雨が降っているようなことはあります。

雨雲がない(ように見える)=雨が降っていない
とは限りません。

これは、小さな雨雲だったり、
低い位置に存在していることによって
レーダーには表示されない雨雲だったり
原因は色々ですが、
「すべての雨が降っている場所に雨雲が表示されるわけではない」
ということは、覚えておくと良いですね。

雨雲は急に発生することもあれば、
レーダーには映っていないこともあります。

そのため、雨雲レーダーに雨雲が表示されていない箇所でも
実際には雨雲が存在している場合もあります。
雨雲の動きもそうですし、
こういった部分も覚えておくと、
雨雲レーダーなどを参考にする際に、
より参考にしやすくなるのではないでしょうか。

まとめ

個人レベルで雨雲の動きを把握する際に
覚えておいた方が良い知識などを
まとめました。

気象予報士になる、というのであれば
話は全然変わってしまいますが
個人レベルで雨雲の動きを把握する!ということの場合は
このぐらいの覚え方で十分であると思います。

それを仕事にするわけではなく、
個人で「雨に濡れないように…」ということを
判断するぐらいなら、あまり専門的な部分まで
覚える必要はありませんからね…。

真夏は特にゲリラ雷雨なども多いですから
注意しておきましょう!

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