台風が発生すると、
”この先の予報円”というものが
台風情報に表示されます。
例えば、翌日の9時頃にはどのあたりに
台風がいる可能性があるのか、だとか、
2日後はどのあたりに台風がいるのか、だとか、
そういったことを見ることができるものになりますね。
しかし、この台風の予報円は
あくまでも”予報”であり、
また、台風の大きさを示すものでもありません。
このあたりを勘違いしている人もいるので、
この点について、解説していきます。
予報円はあくまでも”予報”
台風は、人間が作っているわけでも
人間が動かしているわけでもありません。
そのため、”人間の予想”とは異なる動きを
する可能性も十分にあります。
台風の予報円とは天気予報と同じで、
あくまでも”予報”であり、未来予知でも予告でも
ありませんので、この点はしっかりと
理解をしておく必要があります。
予報円の円は
”台風が70パーセントの確率で入るエリア”と
されており、
2日後の予報円を見る場合”2日後の時点でその〇の中に、70パーセントの確率で
台風がいる”ということを示しているものです。
あくまでも70パーセントであり、100パーセントではない、
ということは頭の中に入れておく必要があるので
しっかりと覚えておきましょう。
予報円の大きさは台風の大きさを示すわけではない
台風の予報円は小さい場合と大きい場合がありますが、
これは”大きければ大きいほど台風が強い・大きい”ということでは
ありませんので、注意してください。
最近では気象予報のサイトなどでも
「予報円は台風の強さを示すものではない」と
よく注意書きもされていますが、
今でも、やはり予報円の「〇」が大きければ大きいほど、
台風として強力であると勘違いしてしまっている人は
実際にいるかと思います。
が、これは
各気象予報サイトなどでも言われていることが多いように
「台風の強さ」を示したものではありませんし
「台風の大きさ」を示したものでもありません。
予報円の「〇」は上でも書いた通り
その時点で、〇の中に台風が入っている確率が70パーセント、
という予報になります。
そのため「〇」の大きさが大きければ大きいほど
「台風がこの場所にいるかもしれない」という範囲が大きい
状態であることを示している、ということになります。
要するに、予報円の「〇」が大きいほど、
”台風がどこに行くか予測はできない”=不確実性が高い、
ということになるのです。
〇が大きければ大きいほど、台風の進路がハッキリしない、
と覚えておくと分かりやすいと思います。
逆に、〇が小さければ小さいほど、
”台風がこの場所を通ることはほぼ確実である”と、いうことです。
そのため、台風が近づくと
予報円と全然違う場所に向かう可能性も
台風の予報円は上でも書いた通り、
あくまでも”その時にその円の中にいる確率が70パーセント”と
言われています。
そのため、100パーセント台風が予報円の中に
必ず入るとは限りません。
実際に過去の台風でも、
台風発生初日と数日後では全く進路予想が
異なっているようなものもありましたし、
(例えば最初は海の方に向かって行く予定だったのに
突然日本列島の方にカーブする予報に変わったなど)
予報円が日に日に少しずつズレて行って、最終的には
最初は上陸しそうな感じだったのに、結局は海を通過する…
などというパターンもありました。
こういったパターンは”よくあること”で、
もちろん、最初から言われているような予報円のところを
通ることもありますが
必ずしもそうなるとは限らず、全く別の方向に進み始める可能性も
十分にあります。
だからこそ、台風が発生した際には、
しっかりと最新情報を確認するように、
呼びかけが行われる、ということですね。
”昨日見た予報円”が、今日も同じとは限らないので、
台風が接近している際には、
最新情報をしっかりと確認するようにしましょう!
台風の強さなどは別で確認すること
先程から書いている通り、
台風の予報円の大きさは台風の大きさや
強さを示しているものではありません。
そのため、”予報円”を見るだけでは
台風がどの程度の強さ・規模で到達するのかまでは
読み取ることができませんので、
台風の強さなどに関しては必ず、
”予報円以外の部分で情報を見る”ようにしましょう。
台風の予報円を見ることができている、ということは
テレビであれば必ず一緒に台風の強さなどについても
伝えると思いますし、
ネットで見ている場合に関しては
予報円のすぐそばに台風の強さなどの情報も表示されている、
あるいは表示することができる部分があると思いますので、
それも一緒に確認しておくようにしましょう。
もちろん、台風がどの場所に行く(予想)のかを
知るのもとても大事なことですが、
台風の強さがどのぐらいの状態で近付いてくるのか、
ということも、当然、とても大事な部分の一つに
なりますので、しっかりと確認し、
特に自分の地域に台風の影響が出る場合に関しては
しっかりと確認しておくようにしましょう。
まとめ
台風の予報円は台風の強さや大きさを
示したものではなく、
”大きければ大きいほど”今後の進路が
まだ定まっていない状況であることを
示しています。
そのため、基本的には
台風が近づいて来れば近付いてくるほど
予報円は次第に小さくなっていきます。
(大体の進路が確定してくるため)
大きさや強さに関しては
台風の予報円からは分からないので、
しっかりと予報円以外の部分で
確認をすることをおすすめします。