台風は時々、複数の台風が同時に
発生することもあります。
台風21号と22号と23号が
同時に発生している、なんていうことも
よくあることです。
台風が複数発生している場合、
通常の動きとは異なる、特殊な動きなどを
する場合もあるので、注意が必要です。
では、台風が複数発生している際に、
台風はどのような動きをするのでしょうか。
その点について、見ていきましょう。
複数の台風が存在する場合、おかしな動きをすることも
台風が複数発生している際には、通常の台風とは異なる複雑な動きや
通常時とは異なる動きをすることもあります。
その現象を「藤原の効果」と呼びます。
ちなみに、この名前は1921年に命名された当時の
中央気象台所長だった方が提唱したため
藤原の効果、という名前になっています。
2つ、もしくはそれ以上の数の熱帯低気圧・台風が
相互に作用を及ぼして通常ではありえない、色々な
動きをするというものになっています。
では、どのような動きをするのか
どのような点に注意すれば良いのかを
見ていきましょう。
いつもと違う動きをする
台風が複数同時に発生している場合、
通常の台風の動きと異なる動きをする可能性があります。
例えば、1つの台風が普通ではありえないような停滞を
してしまったり、1つの台風が猛烈なスピードで動き出したり、
合体するような形になって、一つの台風が消滅したり…
本当に色々なことが起きてしまいます。
通常時の台風の動きとは全く異なる動きを
しますから、進路には、いつも以上に注意を
するようにしておきましょう。
予測不能な動きもすることもあります。
仕事や学校への影響も、予測しにくいですから
細心の注意を払っておくことが大切になります。
どのようなことが起きるのか
藤原の効果によって、台風はどのような動きをするのか、
それは、場合によって異なります。
台風が2つ以上あっても普通の動きをすることもありますし、
2つの台風が近づいたり、それ以上の数の台風が発生すれば
通常とは異なる動きを台風が起こす可能性もあるのです。
では、どのような動きをする可能性があるのかを
見ていきましょう。
・弱い方の台風が、急激に衰弱し、強い方に吸収されてしまう
・台風が異常な動きをする(回転したり止まったりなど)
・一方の台風が押されるかのように加速して、スピードをあげる
・一方の台風がスピードを通常ではありえない速度に落とす
など、他の台風の影響を受けて、
その動き方は大きく変わる可能性があるので、
注意しなくてはなりません。
台風の数が増えれば増えるほど、
この傾向は強くなっていくので、
より一層の注意をする必要があります。
天気予報では使われない
台風が複数発生して、複雑な動きをすることを示す
言葉が「藤原の効果」ですが、基本的にニュースの天気予報や
新聞の天気予報などで、このことばが用いられることは
あまりありません。
原則、使用しないように、と決まっているようです。
そのため、天気予報などでは台風が複数発生しているので動きが~の
ような表現となり、いきなり「藤原の効果により」なんて
ことは言いません。
確かに、天気予報などで、いきなり
「藤原の効果」が、なんて言われても混乱してしまうと
思いますし、難しいところですよね。
藤原の効果、という言葉は日常生活などでも
あまり伝わらない可能性も高いですから、
極力使わないようにするのが、ベストではないかと思います。
余計な混乱を招きますからね…
複数発生時の注意点
台風が複数発生している!というタイミングでは、やはり
いつも以上に注意が必要です。
が、台風がやってきてしまえば、基本的なことは同じです。
台風がやってくるまでの進路に注意する必要はありますが
台風が直撃してしまえば、あとはいつも通りの台風です。
注意するべきことも、基本的にはいつもと変わりません。
台風が2つ同時に、あるいは3つ以上同時に発生したからと言って、
単純にエネルギーが2倍、3倍になるだとかそういうことは
ありませんし、
基本的には複数発生している台風が同時に直撃するような
ことはまずありません。
大抵の場合は、複数の台風のうち、1つが上陸するなどして、
残りは違う方向に向かっていったり、弱まって大した影響を
与えないことも多いです。
ただし、連続で台風がやってくる場合もありますから
そういったことには十分な注意が必要です。
「不要不急の外出は控える」
「外出する場合はなるべく安全に配慮する」
「自宅などの対策が必要ならしておく」
普通の台風時と同じように、とにかく自分の身を守ること、
安全に配慮することが最優先になります。
藤原の効果、
台風が複数発生していることによる
自分たちへの影響としては
「台風がいつもと違う動きをする可能性がある」や、
台風が複数あるため、天候が不安定になりやすいなどの
影響が出る可能性がありますから、しっかりと注意するように
しておきましょう。
まとめ
台風がひとつであろうと、ふたつであろうと、みっつであろうと
注意するべきことは変わりません。
やはり、台風情報に注意しながら、もしも自分の住んでいる
地域に影響を与える場合は、早めにその備えをしておき、
もしも当日、外出する場合は、身を守ることを優先し、
無理をし過ぎない、ということですね。
この部分をしっかりと徹底して、台風に備えるようにしましょう!