熊本地震とは?2016年に発生した地震災害!前震の考え方の変化!

熊本地震(くまもとじしん)は
2016年に発生した地震災害です。

この地震では多くの被害を出したほか
”前震”の存在、その怖さを多くの人に
知らしめるきっかけにもなった災害でした。

2016年に発生した熊本地震の概要に
ついてを解説していきたいと思います。

過去の地震災害について知り、
今後の自分の自然災害に対する考え方の参考に
してみてください。

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どのような地震だったの?

熊本地震は、2016年の4月14日に発生した前震を発端に、
以降、続いた一連の地震活動です。
各所に被害をもたらしたほか、
余震の回数なども多く、
規模の大きい余震も繰り返されていたのが特徴でした。

また、改めて前震、本震、余震の区別が難しいことも
浮き彫りになった地震災害となっています。

前震の発生

熊本地震の発端となったのは、
2016年の4月14日21時26分に発生した地震です。
熊本県熊本を進言とする地震で、マグニチュードは6.5、
最大震度7という非常に強い地震が発生しました。

当初は、この地震が本震だと考えられていましたが
実際の本震はこの地震ではなく、二日後の16日に
発生した地震が本震だったのです。

この地震発生後も、前震は数多く発生しており、
震度5弱以上の前震が短期間の間に6回も発生していました。

前震の活動としては非常に活発な活動であり、
当時は、ほとんどの人が14日21時の最初の地震を
本震、その後に続いている地震を余震と考えていました。

今でこそ、この最初の地震は「前震であった」とされていますが、
当時、4月14日の時点でそんなことを疑うことは
不可能でしたし、
地震における前震・本震・余震の予測が困難である、
ということが改めて浮き彫りになったのが
この震災でした。

が、この熊本地震の後から”悪い影響”も出ているのは事実です。
それは、大きな地震があると”これは前震だ!次が来るぞ!”と
不安をあおるような発言をする人が増えたことですね。

もちろん”その可能性”を視野に入れて警戒することは悪い事ではないのですが、
一部予知サイトだとか、野次馬半分の人たちが
「この後もっと強い地震が来る~」みたいな面白半分に書いていることもあり、
そういった面での悪い部分が出てしまっているのも事実であると思います。

人の考え方の問題ではありますが、
マイナスの方向に過去の震災が使われてしまうのは
良くないことであると思いますし、
面白半分で不安を煽るべきではありません。

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本震の発生

前震に続く本震は、4月16日1時25分に発生しました。
震源地は同じく熊本県熊本。
こちらの地震は、マグニチュード7.3で、
最初の前震よりもさらに大きな地震となりました。
最大震度は7で、既に最初の地震とそれに連なる地震で
被害を受けていた状態に、更なる被害を
生み出すかたちとなってしまいました。

この地震の発生後に、前述した地震は”前震”という
扱いになり、
この地震が本震という扱いになりました。
この地震災害が、気象庁の余震・前震などについての
考え方や発表方法にも大きな影響を与えています。

大きな地震災害の前の”前震”は必ず発生するわけではありません。
東日本大震災のように前震が発生しているケースも
ありますが、前触れとなる地震活動など一切ない状態で
突然大きな地震が発生したようなケースも過去には
存在しています。

そのため、前震があるのか、ないのかも含めて
人間に”前震”というものを予測することは
非常に難しい、というのが実情です。

その後の余震活動

本震のあとにも、活発な余震活動が続き、
震度5の余震なども発生しています。
4月いっぱいは非常に余震活動が活発な状態が
見受けられました。

その後は徐々に沈静化していきましたが
地震活動としては非常に活発なものであったと言えます。

また、余震活動域を飛び越えて、
別の場所でも関連地震と見られる地震が
多発するなどの現象も見受けられていました。
”地震”という面で考えると
非常に大規模な地震活動であったと言えますね。

被害状況など

地震により、多くの被害を出しており、
犠牲者の数は250を超えています。
また、負傷者は2800人を超え、
経済的な被害総額も4.6兆円とされており、
大規模な自然災害であったことが分かります。

その他、
建物などへの被害や、避難を余儀なくされた人々の
生活への被害など、非常に大きな災害となりました。
液状化現象など、地震以外の部分の被害も
起きています。

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地震以外の活動への影響

熊本地震は地震がメインの自然災害ですが、
地震以外の部分にも影響を与えました。

まず一つが火山活動。
16日に阿蘇火山において小さな噴火が発生し、
関連性は不明とされましたが、
近くで大規模な地震があったため無関係とは言い切れない
との見解も示されています。
噴火に関しては、幸い、小規模なものだけで終わりましたが、
地震活動が何か影響を与えてしまった可能性は
大いにある、ということになりますね。

そして、液状化現象も発生しました。
大きな地震の際には必ずと言っていいほど発生する
液状化現象ですが、
熊本地震の際にも、内陸部などで、この液状化現象が発生し、
電柱や道路、建造物等に影響を与えました。

このように、地震以外の部分にも影響を与えています。

デマ情報が問題に

熊本地震の際に、一つ、問題になったのが
ネットでのデマ情報拡散ですね。
熊本地震に限ったことではないのですが、
最近の震災では、SNSなどが普及しているため、
それらが情報発信の場として用いられたり、
情報収集の場として用いられることも多くなりました。
ツイッターなどが有効的に活用されて、
人命救助などに繋がっているケースも実際に存在はしています。

しかしながら、逆に心無い人たちが、
デマ情報を流し、それが原因で混乱やパニックを
招いてしまうようなこともあるのです。

熊本地震の際には
地震が原因でライオンが動物園から逃げ出した、との
情報がツイートされました。
これは、偽計業務妨害により逮捕に至っており、
災害時のデマ情報で逮捕(のちに起訴猶予処分になっています)
されるという初めての事例になりました。

が、この後の自然災害でも、大小様々なデマ情報が
発されているのも事実です。
これらに関しては色々と対応もして行かなくては
ならないのではないかと思います。

各所に多大な影響

非常に大きな地震かつ、余震などの回数も多かったため、
各所に多大な影響を与えた震災です。
人的被害、建造物への被害はもちろん、
公共交通への影響、ライフラインへの影響、
多大な影響が出ました。
イベントなどに関しても中止・延期なども相次ぎ、
規模の大きな地震災害であったことが伺えます。

各地からの復興支援なども行われましたが、その被害は大きなモノでした。

また、前述のとおり前震・本震などに関する
考え方にも影響を与えた地震であることは確かです。
前震・本震の識別は不可能である、ということを
改めて決定づけた地震と言えるでしょう。

まとめ

熊本地震の特徴としては何と言っても、
前震・本震の見分けのむずかしさ、そして余震の多さ…
つまりは地震そのものにあるかと思います。

前震に対する考え方に大きな影響を
与えたモノと言えるでしょう。

とは言え、前にも書いた通り
前震と本震を見分けることは困難なことです。
熊本地震の際も、今でこそ前震とされている地震が
最初から前震だと分かっていたわけではありません。
最初は、それが本震とされていたのです。

結局のところ、人類には前震・本震の区別を
つけることができない、というのが現実ですし、
今後もその状態は続くのではないか、と思います。

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