東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)。
私にとっても他人事ではない震災で、
平成最大の悲劇的な震災と言っても良いかと思います。
もちろん、地震災害に限らず自然災害の全ては
人間にとってとてもつらいものですが、
この東日本大震災は、その中でも、特に大きな被害を
出してしまった地震災害でした。
こちらの記事では「東日本大震災」とは
どんなものか、分かりやすく解説
していこうと思います。
どのような災害か
2011年3月11日に発生した大規模地震によって
引き起こされた災害です。
発生時刻は14時46分。
地震だけではなく、津波による被害が非常に大きく、
日本における津波災害を見直すきっかけになった
自然災害でもあります。
その他にも、あまりに巨大な地震であったために
余震が頻発したほか、
地震活動が誘発されて、長野や静岡でもM6以上の
大きな地震が続くようにして発生しました。
余震の回数も非常に多く、多大な影響を及ぼした震災です。
液状化や爆発などの二次災害も引き起こしたほか、
福島原子力発電所の事故を引き起こしたのも
この東日本大震災です。
地震の発生について
本震は、3月11日14時46分に「三陸沖」を震源とした地震が
発生しました。
マグニチュードは9.0と最大クラスの規模になっていたほか、
震源地が、陸地から遠く離れた海だったにも関わらず、
最大震度7を記録し、広範囲に地震の揺れが届いています。
加えて、震源地が海のほうであったために
大規模な津波を引き起こすことになり、
津波による被害が拡大する結果になってしまいました。
前震はあったの?
大きな地震の前触れとして発生すると言われている前震は
あったのかどうか。
東日本大震災の際には「前震」と呼ばれる前触れの地震がありました。
大きな地震が来る前に、必ずしも前震があるわけではないのですが
東日本大震災の際には、そういう地震活動があった!
ということになりますね。
3月9日にM7.3の地震が周辺海域を震源として
発生しているほか、その後、3月11日の本震発生まで
立て続けに同じような場所で地震が発生していました。
当初は、9日のM7.3の地震の余震などという考えられ方を
していましたが、実際にはこれが前震だった、
ということになりますね。
また、2月ごろからスロースリップ現象が観測されたり、
地震が定期的に起きているなどの活動もありました。
ただ、これは結果論として「前触れだった」ということは
できますが、当時、3月11日を迎えるまでは、
前震活動かどうかなんて分かりようがないので、
やはり、前震活動で地震の発生云々を突き止めるのは
現代においては、とても難しいことであるかと思います。
頻発していた余震
余震が非常に多い地震だった、というのも東日本大震災の
特徴ですね。
余震の範囲が広範囲にわたっていたほか、
余震の回数、規模も強く、
余震で震度6を記録するようなケースも多々存在していたほか、
本震からわずか30分後に茨城沖でM7.6の地震が発生するなど
広範囲かつ、多くの回数の余震が発生していました。
細かいものも含めるとその余震の回数は
とてつもない回数になっており、
余震による被害やストレスなども深刻な問題と
なってしまっていました。
また、余震以外に、直接的に関係はない地点での
地震をも誘発し、
長野県や静岡県でも大きな地震が発生し、被害を出していました。
津波被害
東日本大震災の特徴として「津波」が挙げられます。
海での地震だったため、非常に大きな津波が発生し、
沿岸部を中心に、壊滅的な打撃を受けることとなりました。
この後の津波対策の在り方にも影響を与えた出来事です。
東日本大震災における被害者の数が
大幅に増えてしまったことの原因がこの”津波”に
あるのは間違いないでしょう。
当時、津波のショッキングな映像を見たことのある方も
いるかと思います。
それまでに想定されていた高さをはるかに超える津波が
襲いかかり、多くの人的被害、建造物への被害を出しました。
この震災を教訓にして、
津波に対しての対策もしっかりとしておかなくてはいけませんし、
津波から身を守るための術に関しても、
ちゃんと、身に着けておかなければならないと思います
あらゆる場所に拡散した影響
東日本大震災は歴史上で見ても、大規模な地震災害でした。
誘発して、他の地域で地震が起きたこともそうですし、
前述の津波もそうですが、それ以外にも
多くの被害や影響が出ていました。
「原子力発電所の事故」もそのうちの一つです。
当時、メルトダウンが起きないように
緊迫した対応が行われていました。
現在でも周辺区域の立ち入りは制限されていますし、
福島原発が完全に処理を完了するまでには
長い年月がかかります。
他にも「液状化現象」などが起きた地域もあるほか、
火災被害なども発生しており、
地震の直接的被害以外にも、ありとあらゆる場所に
影響をもたらしていたのが事実です。
直接の被災地から離れた場所でも、
生活必需用品の買い占めなども発生し、
物資の輸送などにも混乱が生じました。
同時期に発売される商品の発売延期、
イベントなどの中止、
テレビ放送の自粛など、
世間の様子が一変したのが、この東日本大震災です。
電力不足も発生し、
一部地域で、段階的に電力供給を止める
「計画停電」というものも行われていました。
これにより、数時間の間、電力供給が
行われない地域も発生するなど、
正に前代未聞の自然災害となりましたし、
今後の自然災害対策に大きな課題を
打ち出した自然災害となりました。
被害規模について
被害規模は、平成の自然災害において、
最悪規模のものになってしまいました。
もちろん、被害が”1”でもあれば、
それは悲しいことですが、この東日本大震災は
その中でも被害規模が大きく、悲劇的な自然災害と
なってしまっていました。
犠牲になられた方の数は1万5000人を超えており、
重軽傷者が6000人超え、行方不明者に関しても2000人を
超えているという、とてつもない被害を出しています。
また、経済損失、建築物の損失など、
数えきれない被害を出しており、
現在でも被災地の復興は、完全に行われておらず、
大きな爪痕を残した自然災害となっています。
名称が定まるまで
今でこそ、この震災は
「東日本大震災」と呼ばれていますが、
当初は様々な名前がテレビなどでも用いられていました。
当初、地震の名称を東北地方太平洋沖地震と気象庁が命名しており、
その後、政府による名称統一が行われるまでは
震災全体に対して、様々な名前が用いられていました。
東北関東大震災や宮城・茨城沖大地震、東北沖大地震などなど、
メディアによって使われている名称がバラバラだったのです。
私も実際に当時、名称がバラバラだったのは見ています。
同年4月に政府によって「東日本大震災」と命名され、
統一、その後は各メディアでも東日本大震災が
用いられるようになりました。
なお、地震そのものの名前は東北地方太平洋沖地震ですが、
東日本大震災という言葉がそのまま用いられるようなケースもあります
まとめ
とても大きな自然災害で、後々にまで
大きな影響を与えた自然災害です。
今後、東日本大震災も、10年、20年と経過していくと
どんどんその記憶が薄れていってしまうのだとは思いますが
学ぶべきところはしっかりと学ばないといけませんし、
このような自然災害があった、ということは
忘れてはならないと思います。
しっかりと学ぶべきところは学び、
今後の自分自身の自然災害対策のあり方も
考えるきっかけにするのが
良いのではないかと思います。