北海道胆振東部地震とは?2018年に発生した大きな地震!

北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)は、
2018年に北海道で発生した地震です。

内陸部を震源として発生した地震で、
最大震度7を記録するなど、
大きな被害をもたらした地震災害でした。

直下型地震であったために、津波などの被害は
ありませんでしたが、その分、揺れに関する被害が
大きかった地震災害となります。

それでは、この地震の概要、
前震の有無や余震、被害状況などについて
それぞれ解説していきたいと思います。

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どのような地震だったのか?

2018年9月6日の3時7分に発生した地震災害です。
深夜の地震発生だったために
多くの方が寝静まっていた時間帯であったと推測されます。

マグニチュードは6.7を記録し、
最大震度7という非常に強い揺れに見舞われた
地震災害でした。
それにより、各所で被害も出ています。
震源地は北海道胆振地方中東部、
内陸部で発生した地震災害でした。

大規模停電や建物への被害、
人的被害などを引き起こし、
多くの箇所に影響を与えた地震です。

前触れはあったのか?

地震の前兆現象として、何か起きていたのか、
これは、どの地震災害にも言えますが、
特に事前に予測できるような活動は
見受けられませんでした。

大きな地震発生の前に、発生することもあるとされる
”前震”についても、この地震においては確認
されておらず、
いきなり本震がやってきた、とそういうことになりますね。
このことからも、大きな地震災害の前にも
「必ず前震があるとは限らない」ということを
示している例であると思います。
最大震度7、マグニチュード6.7の地震と言えば、
相当大きな地震です。
そのため、このよような大きい地震が起きる前でも、前震が
存在せずに、いきなり本震がやってくる、ということも
あり得るのです。

2016年の熊本地震のように、実は後からさらに大きな本震が
やってきた、だとかそういうこともなかったため、
この地震は、”前震を伴わない大きな地震”ということになります。

また、前触れなどに関しても、
個人的なエピソードレベルのものが多く、
科学的に解明されているようなものはありませんし、
事前にこの地震を察知することは不可能でした。

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余震活動は?

本震発生直後は、余震活動も多く発生していました。
頻繁に同地域で地震が発生していたものです。
しかしながら、余震活動は次第に沈静化していき、
他の地震災害のように、震度5以上の余震が
発生したりだとか、そういうことはありませんでした。

震度7クラスの揺れを伴う地震の場合、
余震活動も長く、強いものが多いですが、
この地震における最大余震はマグニチュード5.5、
最大震度4のものとなっており、
その面で言えば、本震の規模と比べると
随分小さい余震活動であったのも事実です。

被害の状況は?

北海道胆振東部地震の被害規模としては、
犠牲者が41人、負傷者が749人とのデータが
発表されています。
人的被害が多く出てしまっており、
大きな地震災害になってしまいました。
この犠牲は、主に「土砂崩れ」によるものが原因となっており
地震の直接的なものではなく、地震が引き起こしてしまった
二次災害による、被害になっています。
地震の際には、2011年の東日本大震災の津波といい、
地震の揺れそのもの以外の部分が、
被害をもたらすこともあります。

建物による被害は1万件近くにも及び、
非常に大きな被害を出しました。
そのうちの全壊は415件となっています。

直下型の地震でもあったために、揺れ自体による
被害がとても大きかったのが、特徴になりますね。

土砂崩れや液状化による被害

この地震で大きな被害をもたらしたものが
「土砂崩れ」になりますね。
地震災害の際の二次災害のひとつとして懸念されるものが
各所で発生してしまい、
それにより、犠牲になってしまった方も、
多かったのが特徴です。

台風なども影響を与えていたこともあり、
土砂崩れが発生しやすい環境にあった、とも言われています。

また、土砂崩れ以外にも
液状化現象が各地で確認され、
2000か所以上で液状化が発生していたようです。
液状化は大きな地震の二次災害の一つで、
道路や建築物などにダメージを与える結果となりました。

このように、地震の揺れ以外でも、被害を
拡大させている側面がありました。

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大規模な停電が発生

この地震で、大きな障害となったもののひとつが
”大規模停電”ですね。
地震直後に大規模な停電が発生したことにより、
大きな混乱が生じました。

これは、地震により、道内の電力を担っていた
発電所が停止してしまったことによるもので、
完全に復旧するまでには長い時間を要し、
地域により、長い時間、電力供給がストップしてしまう、
という事態に見舞われました。

地震災害時のライフラインの供給と、
電力などがストップした際に役立つ防災グッズの見直しなど
こういった部分から学ぶべきところは多いのではないかと思います。

水道も地震発生直後に一時、断水状態となっており、
こちらは6万戸以上に一時的な影響を及ぼしました。

このように、電気・水道共に大きな影響を及ぼしており、
大きな負担となっていたのは事実です。

悪質なデマ情報

この地震でも、悪質なデマ情報が出回り、
ライオンが逃げた、などの情報や、
井戸に毒が投げ込まれた、などの情報、
地震雲の目撃情報から、”これから本震が来る”
といったような不必要な不安を煽る情報
(これは、2016年の熊本地震があったことから
 余計に、不安をあおる結果になりました)
などが出回り、拡散されました。

これらはSNSが広まったことにより起きた問題で、
近年の地震災害における大きな問題の一つで
あるかと思います。

地震の予知に関しては
気象庁で公式に否定されています。

こういった大きな地震が来ると、
この時の地震と同じように
地震雲の目撃談(地震雲に科学的根拠はありません)や、
(既に来ている地震は)前震だとして、
これから本震が来る、などという偽情報
(前震は、必ずしも存在するわけではありません)が
流されることが多くなっています。

過去に逮捕者も出ていますが、
くれぐれも、地震災害の際に、そういった”おふざけ”は
投稿しないようにすることが大切になります。
イタズラに被災者の方や関係者の方を惑わさないようにしましょう。

ほかに、野次馬が集まってくるという問題も発生し、
その対応にも苦慮していたようです。

以前にも…

この地震を引き起こした場所では、以前にも地震が発生しており、
2017年には最大震度5弱の地震が発生していました。
それ以前にも、定期的に地震が起きていることから、
地震活動が度々発生する場所と言えますね。

ちなみに、2017年の地震と2018年の地震に関しては
直接的な関係はなく、
別個の地震活動であるとされています。
前震としては時間が空きすぎていますからね…。

2017年の地震の際には、2018年の地震よりも
遥かに弱い地震であったために、
大きな被害が出たりすることはありませんでした。

まとめ

地震の揺れ自体の恐ろしさと土砂災害などの
恐ろしさを伴っていた地震ですね。
また、地震を前震だとして不安を煽ったり、
デマ情報をSNS上で流したり、
野次馬が集まったり、
そういった現代ならではの、不適切な行為が
目立ったのも確かです。

これから、SNSなどはさらに普及していくと
思いますから、デマ情報を流したりすることに
大しては、あまりにも酷ければ何らかの
対策も考えないといけないのではないでしょうか。

本当は、そうなる前に、個々で気づくべきだとは
思うのですが。

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