山梨県東部・富士五湖を震源とする地震の特徴!富士山噴火との関連は?

「山梨県東部・富士五湖」を震源とする地震は
定期的に発生している地震のひとつで、
それほど頻繁に見かけるわけではなくとも、
一度発生すると、その位置関係からも、
色々と騒がれやすい場所の一つです。

と、いうのも「山梨県東部・富士五湖」と言えば
「富士山」が近いからですね。

富士山は現在でこそ、その活動を止めてはいますが
立派な「火山」の一つであり、
現実的には「いつ噴火してもおかしくない」山の
一つです。
(過剰に心配する必要はありませんが、
いつ噴火しても、可能性としてはおかしい話ではない、
ということですね)

火山の噴火前・後には、
火山性地震と呼ばれる地震が発生することもあり、
山梨県東部・富士五湖を震源とする地震が発生すると
「富士山が噴火するのでは?」みたいな人は
必ず現れるのです。

では、実際のところはどうなのかを見ていきましょう。

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山梨県東部・富士五湖の地震=富士山と関連、ではない

まず、一番最初に最も大事な部分をお話しておくと
「山梨県東部・富士五湖の地震が発生した」=「富士山に関連するもの」
…ではありません。

当然、関連する地震が起きる可能性もありますが
”この場所で発生する地震全てが富士山に関係しているのか”と、
言われれば、この答えは「No」になります。

調べると分かると思いますが
「山梨県東部・富士五湖」を震源とする地震は
毎年のように多数発生しています。

それら全てが富士山に関連するものであれば、
今頃富士山は吹き飛んでいるでしょう。

ご存じの通り、富士山は2021年現在、
近年では一度も噴火していません。
毎年何回もこの場所で地震が発生している以上、
「大半の地震は富士山噴火とは関係のない普通の地震」
ということになります。

この場所で地震が発生するたびに
「富士山が!」とやたら騒ぐような人も多いですが、
元々、そこそこの頻度で地震が発生している場所ですので、
そのことを忘れないように、して下さい。

富士山と関連する可能性はあるの?

上で書いた通り、大抵の場合は
「普通の地震」であり、富士山とは関係がありません。

しかし、富士山がそこに存在する以上
「絶対に火山性の地震が発生しない」と、いうことではなく
今後、そういった地震が発生する可能性も0ではありません。

この場合に関しては気象庁など、
ちゃんとした出所の情報が出てくると思いますから、
ネットなどの、怪しい情報を鵜呑みにせずに、
正式な情報を、しっかりと確認して、判断するようにしましょう。

ただし、ここ数十年、この場所で発生している地震は
富士山ふんかの前兆だとか、そういったものとは
関係のない普通の地震になります。

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大きな地震が来ているケースはあるの?

ここ十年以上の記録を見ると、
最大で震度5弱が発生しているケースはありますが、
それ以上のものは2021年12月現在では発生していません。

大半は震度1~3程度の弱い地震がほとんどです。
5弱以上の地震は2012年に1回、2021年に1回
それぞれ確認できるほか、
震度4は2011年以降で見ると(2021年12月現在)5回ほど
発生しています。

それ以上過去にさかのぼると、大きな地震も
ある程度この地域で発生していますが
(1983年にM6.0など)
このあたりの、内陸部を震源とする大きな地震の記録は
目立つものは確認できません。
(山梨県東部・富士五湖以外を震源とするもので
地震が発生している記録は見受けられます)

そのため、M5クラスの地震が定期的に発生してはいるものの
比較的大きな地震に関しては過去の事例を見る限りは、
あまりこの震源地では発生していません。

今後、地震が発生する可能性はあるの?

これは、当然、どこの震源地でもあることです。
これまでに大きな地震がないような場所であっても、
それは「過去のケース」でしかなく
未来は分かりません。

当然、この山梨県東部・富士五湖を震源とする地震についても
「絶対大丈夫」ということはありませんので、
その点は注意をしておくようにしましょう。

地球はプログラミングで動いているわけでは
ありませんので”過去”がこうだったとしても
”未来”まで同じになるような保証はどこにもありません。

過去のデータを見る限りでは、
この震源地では、M5前後程度のものが多く、
大半は小さな地震となっていますが、
それが絶対とは限らない、ということは
頭の片隅には入れておいた方が良いでしょう。

ネットの情報に注意する

山梨県東部・富士五湖を震源とする
地震が発生した際に、
他の場所とは少し異なる注意点が
「ネットで騒ぐ人が多い」ということです。

先ほど書いた”富士山噴火”に関係する
話題を出す人が非常に多いのです。

なんとなく怖い!という理由で
騒いでいる場合は仕方がないですが、
(普段から地震の回数などを見ていないと、
確かに怖いイメージが先行してしまうことは
あると思いますからね…)
中には悪意を持って「富士山噴火だ!」と煽り始めたり、
不安を煽って自分のサイトなどに誘導しようとする人や
ただ面白がっているだけの人など
”問題児”がたくさん出てきます。

こういった情報は、根拠のないものがほとんどですので、
必要以上に不安を感じたり、鵜呑みにしてしまったり
しないように、注意が必要です。

これまでにも、山梨県東部・富士五湖では、
何度も地震は発生しています。
ですが、富士山の噴火は近年では一度もありません。

富士五湖で地震が来るたびに騒いでいるような人たちの
話を真に受ける必要はありませんので、
惑わされないように、注意しましょう。

どこが震源でも、一定数、
過剰に不安を煽るようなことを言う人はいますが、
富士五湖の地震の場合、特にそういう人が多いため、
この点は、他の個所を震源とする地震では
あまり見られない特有の現象の一つです。

注意をするようにしましょう。

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普段から備えはどうすれば?

地震は、どこの場所であってもいつ発生するかは
分かりません。
そのため、普段からしっかりと備えをしておく、
ということは、大切なポイントの一つになります。

最低限の知識、備え、避難経路などの確認は
しっかりとしておくと良いでしょう。

富士五湖周辺に関しても、当然、この場所もそうですし
近くの他の場所で地震が発生する可能性も
決して0ではありませんので、
日頃からの備えはしておくことが大切です。

富士山が噴火する可能性はあるの?

これに関しては、「0%ではない」というのが
答えになります。

富士山は決して活動を終えたわけではなく、
現在でも「噴火する可能性は0ではない」火山であるのは
事実です。
実際に過去の事例を見てみると、ここ数百年は
富士山は噴火していませんが、
1707年に噴火した記録が残っており
「噴火しようと思えばすることができる山」なのです。

過剰に心配をする必要はなく、
富士五湖の地震=富士山噴火、でもありませんが、
「富士山は絶対に噴火なんてしない!」ということではありませんので、
ある程度の知識や防災グッズなどを用意しておく、ということは
万が一、最悪の事態が起きた場合の力になってくれる
可能性がありますので、備えをしておくことはおすすめします。

備えさえしておけば、あとは普通に暮らしていればよいですが、
「油断しすぎても」いけない、ということですね。

まとめ

山梨県東部・富士五湖の地震=富士山噴火、ではありません。
この10年でも何度もこの場所を震源とする地震は
発生していますが、富士山は数百年に渡り噴火していませんし、
ここで地震が来るたびに噴火していたら、
今頃日本は再起不能になっているでしょう。

ですので、過剰に心配する必要はありませんが、
地震も、富士山も確率0.0%ではありませんので、
日頃の備えだけはしっかりとしておきましょう。

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