緊急地震速報は必ず間に合うとは限らない。その理由は?

緊急地震速報は、
揺れが強い(と、推定される)地震が
発生した際に揺れが到達する前に
知らせてくれるものです。

しかしながら、緊急地震速報は
「必ずしも間に合う」とは限らず、
場合によっては、実際に揺れが発生するまでに
”間に合わない”可能性もあるのです。

それはなぜか、どのような点に
注意するべきなのか、
それぞれ解説していきます。

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緊急地震速報は間に合わないこともある

実際に体験したことがある人もいると思いますが
”緊急地震速報”は間に合わないこともあります。

実際に揺れ始めるまでに緊急地震速報が出ずに、
既に揺れている状況で、
緊急地震速報を伝える音がスマホから鳴ったり
するようなことは実際にあることです。
私自身も、そういった場面に何度か
直面したことがあります。

そのため、”緊急地震速報が来ていない”=
強い揺れが来ない、とは限らないため、
その点にはまず、注意しなければなりません。

”必ず”強い地震の時は事前に
緊急地震速報が鳴り響く、というのであれば、
揺れ始めたタイミングで緊急地震速報を
知らせる音が鳴っていない場合、
”この地震は大きな地震ではないのだな”と
瞬時に判断することができますが、
残念ながら、そうではありません。

前述の通り”遅れて緊急地震速報が鳴り響く”ことも
あるために、地震発生時に
緊急地震速報が来ていない場合でも、
地震は地震として、しっかりと身を守る行動を
取っていきましょう。

どうして間に合わないことがあるの?

緊急地震速報とは、
気象庁のサイトなどにも明記されていますが
「地震が発生してから、その揺れが到達するまでに知らせる」
という原理のものです。

決して「これから発生する地震」を予知しているわけではなく、
実際に発生した地震の揺れが到達するまでの
”わずかな時間”で、先に速報を知らせているものになります。

そのため、震源地が地中深くだったり、
震源地自体が遠い場所だったりする場合は、
緊急地震速報が”地震の揺れが到達する前に”届いて
先に地震の発生を知ることができますが、
震源地が近い場合に関しては、
地震発生から、緊急地震速報が伝わる前に
地震の揺れが到達してしまうため、
”緊急地震速報”は間に合いません。

この場合に関しては、
”先に揺れが来る”形になり、
地震だと気づいたあとに
緊急地震速報も鳴り始める…という流れになります。

このように、緊急地震速報は
そもそも仕組み上、震源地から近い場所に対しては
「間に合わない」というのが答えになるのです。

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必ずしも速報が出るとは限らない

緊急地震速報は、
一定規模以上の揺れが想定される場合に
発されますが、
”必ずしも出る”とは限らない、ということも
覚えておく必要があります。

と、言うのも、揺れの強い地震でも
100%必ずしも、緊急地震速報が出るとは限らず、
何らかのトラブルや誤作動、
システムが”実際の揺れよりも弱い揺れだと判断してしまった場合”
などは、緊急地震速報が出ない可能性もあります。

前述のように”間に合わない”可能性もありますが、
逆に”そもそも出ない”可能性もあるので、
この点もある程度意識をしておく必要はありますし、
緊急地震速報が出ない=安心、ということではない、
ということが分かると思います。

先ほども書きましたが地震の揺れを感じた場合は、
緊急地震速報が来ていないから安心!と一概に
決めつけてしまうのではなく、
ある程度身構えておく、ということは
大切なことになります。

スマホなどの場合設定次第では来ないことも

テレビなどを付けている場合は、
緊急地震速報は、必ず表示されるように
なっていますが、
スマホなどの場合は、
緊急地震速報を知らせるエリアメールは
設定によっては”届かない”こともあります。

その場合、当然、
実際に緊急地震速報が出たとしても、
それを知ることはできず、
いきなり地震に直面することになります。

もしも、スマートフォンなどでしっかりと
緊急地震速報を受け取りたい場合は
設定をしっかりと確認しておくようにしましょう。

速報は一つの目安。速報頼みにならないように

緊急地震速報は、ここまで書いてきた通り、
”必ずしも間に合う”とは限らないものです。

そのため、あくまでも”一つの目安”として
考えておき、
”緊急地震速報頼み”になってしまわないように、
という点は注意したいところです。

緊急地震速報はあくまで一つの目安です。

速報が出たときも、
必ずしも大きい地震がやってくるとは限りませんし
(※色々な要因で実際よりも大きく計算されてしまうことなども
ありますし、実際には発生していないような地震の
速報が出るようなケースもごく稀に存在します)

逆に、速報が出ていない時も
「大きい地震が発生しない」とは限りません。

そのことを忘れないようにし、
地震が発生した際には
緊急地震速報の有無にかかわらず、
まずは自分の身の安全を守る対応を
していく必要があります。

まとめ

緊急地震速報が遅れるのは
「仕方のないこと」です。
これは、現代の技術力における限界であり、
”発生する前の地震”を予知しているものではなく、
地震が発生した直後に、その揺れが到達するまでの間で、
人々に知らせる、というものです。

そのため、先ほども書いたように
震源地が近くだったりする場合に関しては
「どうすることもできない」と言うのが答えになります。

そして、速報があろうとなかろうと、
最終的に自分の身を守るのは
自分自身のその時の行動になりますから、
そのことも、忘れないようにしていきましょう。

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