木造住宅は地震に弱いの?その答えは?シンプルに解説!

木造住宅だと、
地震の時に倒壊してしまうのではないか?だとか、
地震に弱いのではないか?だとか、
そういう風に思う人も多いと思います。

確かに、頭の中で考えてみると
木造住宅と
鉄筋コンクリートの住宅があったら
木造の方がすぐに倒れてしまいそうな、
そんなイメージを持つ人は多いと思います。

イメージ的に、どうしてもそんな感じが
してしまいますよね。

しかし、”実際のところ”はどうなのでしょうか。

実際に木造住宅は倒壊しやすいのか、
それとも単なる”気のせい”のレベルなのか。
その点についてを解説していきます。

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木造=弱いということではない

まず、木造住宅だから
地震に弱いのではないか、というのは
誤解の一つで、
決してそういうことではありません。

木造住宅であろうと
鉄筋コンクリートであろうと
地震に弱い住宅・強い住宅というものは
存在しており
木造だから弱い、
木造だから倒壊しやすい、ということではありません。

木造住宅が必ず倒壊してしまうのかどうか、と
言われれば、その答えもNoです。
木造住宅であっても
震災地で、普通に残っている建物もありますし、
逆に鉄筋コンクリートの住宅であっても
倒壊してしまっているようなケースもあります。

地震に対して、強いか弱いかは「木造か鉄筋か」で
だけで決まるものではありません。
他のあらゆる部分が絡んできて決まるものですので、
木造だから弱い、と一概に言うことはできないのです。

基本的にはある程度安全

木造住宅でも鉄筋コンクリートでも
現代の建築物には
「耐震基準」というものが存在しています。
そのため、ちょっと強い地震が来ただけで
崩れてしまったりだとか、
そういう建物は基本的には存在しないはずなのです。

もちろん、耐震基準などがしっかり守られていて、
建築業者が手抜き工事などをしていない、ということが
前提ではありますが、
近代において、木造でも鉄筋コンクリートでも
ある程度地震には強い建物になっている、
というのが事実です。
(そもそも、手抜き工事をされてしまったら
木造だろうと鉄筋コンクリートだろうと、
アウトですからね…)

あまりにも築年数が経過している建物は
木造だろうと鉄筋コンクリートだろうと、
耐震基準が今よりも軽い時に作られている可能性も
ありますし、そもそも築年数が増えるにつれて
経年劣化を起こしている可能性もありますから
安全とは言い切れませんが、
基本、現代の新築に関しては
すぐに地震で倒壊してしまう、とか
そういうことはありません。

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どのぐらいまで耐えられるの?

では、木造住宅はどのぐらいの揺れまで
耐えることができるのでしょうか。

これに関して言うと、
ハッキリと「震度〇までは大丈夫です」と
いうことを答えることはできません。
何故なら、震度以外にも色々な条件が
重なった結果、家の運命は決まるからです。

大きな地震があった地域の映像などを
見てもらえれば分かると思いますが、
同じ地域の同じ木造の家であっても、
周囲に比べるとダメージを受けている家もあれば、
特に何事もなかったかのように、
普通に建っている…そんな家もあります。
「木造だから、震度〇まで」ということではない、
ということですね

立地条件、築年数、家の形状、建築時の手抜きの有無などなど
あらゆる条件がそこには関係してくるのです。

一応、目安の話をしておくと、
現在の基準で言うと、
震度5強程度の地震までは
家にほとんど影響が出ないようになっており
(※上で書いたように、そのほかの条件も重なって来るので
一概に言うことはできません)、
何の問題もないケースが多いです。

一方でそれ以上の震度になった場合であっても
全壊してしまうようなケースは現在の基準法では少なくなっており、
単純に地震の揺れだけで、他の事象が起こらなければ
さすがに無傷とはいかなくとも、家ごと崩れてしまう…
ということは、なかなか起きにくいのです。

もちろん、火災や津波など、
地震以外の要因により、建物が全壊するケースは
ありますし、建築時に「そのぐらい耐えられる」想定で
建築されたとしても実際には耐えられなかった、
ということも可能性としては十分にあります。

ただ、耐震基準的な部分でお話をすれば、
少なくとも、大きな地震が来てしまったら
即倒壊する、だとか、そういうことはない、
ということになります。

鉄筋コンクリートでも絶対安全ではない

逆に、鉄筋コンクリートの住宅も
「絶対安全」ということではなく
倒壊する危険性などは十分にあります。
こちらも、耐震基準的なお話をすれば
どこかしらにダメージが生じたとしても
倒壊するようなことはないのですが、
木造住宅と同じように
”他の要因”や”劣化”など、色々な条件が
重なり…という可能性はあります。

「木造住宅だから危険」
自分は「鉄筋コンクリートだから安全」のような
先入観は持たず、木造だろうと鉄筋だろうと
100パーセント安全ではない、ということは
頭の中に入れておくことができると良いですね。

地震のために木造を避ける必要はない

築年数何十年の古い木造住宅…とか、
そういう場合は話は別ですが
新築の場合「地震による被害を防ぐために」
木造を避ける、とか、そういう過剰な反応を
する必要はありません。

木造住宅でも、鉄筋コンクリートでも、
基本的には、新築の場合や
築年数がそれほど経過していない場合に
関しては気にする必要はないレベルです。
そこまで気にしていたら、普通に生活できなくなって
しまいますので、
「地震」のためだけに「木造住宅」を
避ける必要はありません。

もちろん、他にもいくつかの理由があって、
木造住宅を避ける、というのであれば、
それはそれで良いですが
地震のためだけに木造住宅を避ける、ということまでは
しなくても良い…ということですね。
(もちろん、築年数が何十年も経過している場合は
話は別ですが、これは木造でなくても同じことです)

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チェックするべき点は?

地震が不安…という場合、
木造住宅の場合は、下記のような点を
特に確認しておくと、より安心できると思います。

・新築でない場合は築年数の確認
・地盤が強いか、弱いか
・施工業者の確認(信頼できない業者ほど、手抜きなどのリスク)

このようなところになりますね。
以上のような点を意識できていれば、
過剰に心配することは、ないはずです。

地震に対する備えのポイント

地震に対する備えのポイントとしては
あなたが住んでいるのが
木造であろうと、鉄筋コンクリートであろうと
下記の通りです

・地震に対する最低限の知識を身に着けておく
・避難経路など、確認できる事項は確認しておく
・ある程度の防災グッズは用意しておく
・耐震対策(経済的に出来る部分)はしておく

などになります。

あとは、必要以上に怖がっても
どうすることもできませんし、
あんまり地震のことばかり考えているのも
それはそれで問題です。

ですので、上記のような点をしっかりと意識しておき、
あとは、いざと言う時に行動を取ることができるのかどうか、
ということが大事になってくるかと思います。

まとめ

木造住宅と言えど、
昔から残っている木造の建築物もあるように、
木造とは、思っている以上に、地震に強い
一面もあるのです。

そんなに簡単に倒壊したりだとか
そういうことは、特に新築の場合は
ありませんので、
その点は安心しても良いですし、
必要以上に怖がったりする必要は
全くありません。

ただ、木造でも鉄筋でも
やはり、地震発生時には危険は
伴いますから、しっかりと
備えをしておく、ということは
大切になりますね!

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